ぼくの細道 Feel and Meet
5月7日 山との出会い
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キャンプ場は車道からも遠く、キャンプ場の施設からも遠く、しかもぼくとかのじょの二人きり。とても静かで落ち着いた朝を迎えることができた。朝起き、用を済ませに行くと、林の向こう側に「朝日連峰」の主峰である「大朝日岳」がその美しい姿を携えていた。昨日キャンプ場へ向かう途中の峠道では、夕日に映えた朝日岳がとても綺麗で、今日は朝焼けのをバックにくっきりとした雄姿にしばし見とれてしまう。
今日の予定は、山寺を巡り、鳴子温泉を抜け、吹上高原までののんびりとした旅である。
山寺は、1200年以上の昔から東北地方の仏教の中心地として栄え、一時期は衰退したが、江戸時代には四千余の坊になるほどに非常に栄えた歴史を経て現代に至っている。

山形市内に入る手前から右に折れて、案内板通りに無事山寺に到着。
一番最初の印象は「意外と平地にあるんだ」だった。人の話を聞いているともっともっと山の中にあるかと思っていた。
駐車場にバイクを止め、服をできるだけ脱ぎ山寺の頂上へとミニミニ登山を開始することに。
今日はとても暑く、日差しがとても強い。まず登山口というか、参道入り口で山形名物の「たまこんにゃく」を早速ほおばりながら登り始める。
久々に参拝料をとるお寺だった。登り始めると階段が多く、しかもオフブーツで有ることもありとても暑い。
山寺や ああ山寺や 暑かった
↑ハナミズキかな?
↑つくし坊も久々に見た
↑まだ桜が咲いている?
↑山寺の入り口にて
沢山咲いていた
名前はわかりません
とっととTシャツ一枚になって登り始める。お年寄りの参拝の人も多いためか、所々に休憩所があるが、我らは若いので休まずどんどん登っていく。でも暑い。オフローダーの格好でのプチ山登りはやはり大変だった。
山寺は天然の岩を修行のために掘ったもの、風雪によって造形された不思議な岩などが点在していて飽きさせない。
八重桜とかのお花たちが所々に咲いていて、しばし暑さを忘れさせてくれる。
約800段で頂上に到着。ここは春だけでなく、春夏秋冬いずれの季節でも楽しませてくれそう。
↑奇岩ばかりで飽きない
↑春なのに紅葉が色づいている
←珍しく泡がでない飲み物を
飲んでいるかのじょ(笑)
↑何故か巨大わらじが
一番上にある奥の院で、ぼくがパンパンと手を打つと、かのじょが横からツンツンと体をつついてくる。かのじょが指さす先を見ると「ここはお寺です。柏手は打たないように」の看板があった。みんな柏手をうつんだね(笑)
お賽銭を入れる場所があるとつい柏手を打ってしまうのは日本人の性だね。
平日であることもあり、人も余り多くなく非常にゆったりとした一瞬を過ごす事が出来た。
ぼくの細道でなんちゃって歌人のぼくは、芭蕉がこの山寺に来て
閑けさや岩にしみ入蝉の声
に少しでも近づきたいと思うが・・・無理だな(笑)
↑門前町を見下ろして
↑奥の院にて セルフタイマーセットしてダッシュしたよん
変な岩を見上げるぼく
バイクへ戻りジャケットを着ると暑い。とにかく早く走り始めないと暑くて大変。
ここからは山形市内を抜けて国道13号を走る。とにかく真っ直ぐな4車線道路。でも誰もスピードを出さない。やばいやばい。我が家ものんびり走り続ける。風が当たり日が当たりちょうどポカポカしてきて、とにかく眠い。時々吹く突風にバイクをあおられながら北上を続ける。
ふと西側を見ると真っ白い大きな山がある。月山だ。非常に緩やかな稜線でとにかくでかい。周りに山が無いこともあるせいか、とにかくでかく感じてしまう。おそらくスキーをしている人たちもたくさんいるんだろうなぁと思いつつ。
強風の中北上を続け、国道47号を鳴子方面へと向かう。県境に近づくと前から来たジープのおっちゃんが車の中で手をグルグル回して何かアピールをしていた。
ピンと来た。しばらく走ると前方にパンダがいた。やっぱり。まぁ今日はとても安全運転だったのでどのみち何も心配することは無かったけど、信号も無い、対して危険ではない道であのようなパンダさんの赤旗ふりふりをやるのはいかがな物かと。
でもライダーが一台、人気者になっていたけど、下手すると赤い色紙にサインをしていたかも。皆さん、県境には気をつけましょう。これは真実です。
県境、北海道の空港の近く、フェリーの近くなどいわゆる水際は危険がいっぱいですよぉー
強風の中一休み中→
のんびりお湯に浸かりながら一首
鳴子の湯 休みの喧噪 どこえやら 
            湯けむり見つつ 一人楽しむ
我が家
←今日はイタリアン
ミートソースパスタ
板そばです→
↑朝日連峰の大朝日岳
出発する頃には見えなくなっていた
とにかく階段ばかり
奇岩が多→
朝見た朝日連峰といい月山といい、東北には素晴らしい山があるなぁ。
今度いかなきゃと思いつつ一首
ふと見ると 白き大嶺 月の山
           朝日に映える 朝日の連峰
(やまなみ)
今日の目的地である吹上高原キャンプ場近くには買い出しするところがないので、鳴子温泉近くで買い出しを済ませて、一路キャンプ場へ。
このキャンプ場はとにかくでかい。広い。しかも乗り入れ自由のフリーサイト。
おそらく1000張り以上設営可能だと思う。
近くには温泉もたくさんあるので、とってもお奨めです。
←テントサイト→
朝食を済ませ、デジカメの電池の充電も完了(施設の人に電気をもらうことはしっかり許可を頂いています)したので出発。
まずは、昨日通りの途中にあった「くぐり滝」なるものを見に行く事にする。
名前から想像すると、武尊にある裏見の滝の様に、滝をくぐれるのかと思っていると、それは滝を流れる水がまるで量ったような岩の輪をくぐっているではありませんか。
自然の造形美には本当に驚かされるものがあるなぁと思いつつ、マイナスイオンをたっぷり浴びてから出発する。まずは山形市を目指して北上する。平日の朝であるためか、やはり通勤の人たちの車が沢山いる。
お昼ご飯は、板そば。二人前で1400円。おつけ物にセイサイ(青菜)の煮付けた物を出してくれた。女将に話を聞くと、山形の家庭では冬に青菜(高菜の仲間)を大量に漬け、飽きた頃にはそれを簡単に煮て食べるそうである。美味しい美味しいと言って食べるとおかわりのお皿をたんまりと持ってきてくれた(^^)ごちそう様でした。
バイクをおいている所までの帰り道、かのじょも名物の「たまこんにゃく」を頬ばっていた。
←かのじょは少しお疲れ気味だったので、栄養ドリンクでパワー補充
↑朝食はしっかりと摂りましょう
と、おちゃらけた所で、山寺の門前町でお昼ご飯にすることに
わかるかな
白くて大きな山が月山です
かなり感動できます
トマト風味のリゾットです
↑長期ツーリングの場合は空気圧とか
チェーン引きとかのメンテナンスも大切です
←くぐり滝とはこれです
↑桜の木の下で
↑山形と言えばたまこんにゃく
で、山寺のすばらしさと、芭蕉に敬意を表して
珍しく俳句を


←やっぱり玉こんにゃくははずすことができません
お湯から出て、そとでかのじょを待ちながら地元の人と楽しい語らいをしていた。
バイクなの?どこから来たの?どこへ行くのなど少しの時間だけどちょっとしたふれ合いがとても楽しい。
でもどこから来たのにはちょっと困った(笑)

ってなところで一首
でも今日は昨日の教訓を生かして、のんびりのんびり走ることに(実はこれが後ほど大きな運命の分かれ道になるとは・・・)
山寺は以前から一度は訪ねてみたい場所であり、今回の計画でははずせない場所の一つだった。かのじょとは「♪山寺の(ポンポンポンポン)和尚さんが(ポンポンポンポン)鞠はつきたし鞠はなし」等と歌いながら計画を立てていた(笑)
のんびり走って無事鳴子温泉に到着。
ここのお湯は本当に素晴らしいの一言。2−3年前に来たときにも堪能してます。
鳴子温泉と言えばやっぱり「滝の湯」。ここは自動販売機で入浴券を購入してから入る規則です。やっぱり平日は素晴らしい。いつも満杯の滝の湯をほぼ独り占め状態。
↑滝の湯の案内です
みちのくで どこから来たかと尋ねられ
             茨城なんです 四国です
(笑)
↑とにかく広いキャンプ場
↑風よけかねてテントを二張りです
↑温泉出たら当然ビールです
↑ははははは
鬼首の湯はなかなか良いです
↑雰囲気のある建物です
↑自動販売機で入浴券を購入
↑湯船はがらがら 独り占め
←何も言うことはありません(笑)
    
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今日の走行距離 153km
通過県 1県
 (山形)−宮城
↑まるで絵はがきのような景色をバックに