2007.6.30-7.1 キタダケソウを見るために in 北岳

←山頂までの道は特に危険な場所もありません


鳳凰三山の地蔵岳のオベリスクも


これは変形バージョンの足足足

↑晴れているともっと良かったけどね

7月1日 
朝3時頃回りがごそごそし始めます。遠くから「ダメだ。ガスで真っ白」という声が響いてきます。
これでは朝日を見ることはできないなと思い、ゆっくりと休むことに。
でも、いい加減沢山寝ていることもあり、4時過ぎには起床。外へ出てみると真っ白です。でも思ったより寒くないかな。
葉っぱがマイタケみたいな感じになっています
解るかな?
充分撮影を済ませて登り返そうとしたら、この下のトラバース道にも群生しているよということを言われたので、見ずに帰るわけにはいきません。
ということで、とっとと斜面を駆け下り、トラバース道を右に折れて群生地へと到着です。
「おーあるある。咲いているよ」
出発する前から「ハクサンイチゲと見間違わないかな」なんて思っていたけど、これは見間違うことは有りません。
花びらも特徴があるし、葉っぱも特徴があるし、何にも増して、
回りに人だかりがあるから間違いようが有りません(笑)
まぁそれは冗談としても、非常に特徴のある花びらなので一度見た人ならば他の花と見間違うことは無いでしょう。
世界でこの場所だけ、しかもこの1-2週間の間だけしか咲かないキタダケソウにやっとあうことができ、とっても感動です \(^_^)/
で、ここから少し降りるといよいよヤツが待っています。
ほんの少しだけガレた道を降りるとそこにいました。いました。
キタダケソウがいました。
紛れも無く、ハクサンイチゲでは無く、キタダケソウです。
すると岩に人が沢山へばりついているでは無いですか。皆カメラ片手になにやら撮影しています。
ちぃにぃも寄っていって見ると「チョウノスケソウ」が咲いていました。初めて見た花だけど、結構特徴もあり、かわいい花です。


真っ白で何も見えません
でも意外と寒くなかったな

でも、こんな状態ならばもっと沢山見れるかも、なんて思いながら日が差すと西側をキョロキョロしながら標高を上げると、またもや出た〜・・・・
今度はさっきよりもさらにはっきり出ました。手を振ったその影もよく見えます。
我ら4人と先行者達が西側の谷へ向かって皆で手を振っているのを見た人が「何やっているの」なんて聞いてました。
まぁ回りから見たら何やっているんだろうって感じだよね。
北岳山頂までで合計4回ほどブロッケン君と会うことが出来ました。本当にラッキーです。
なんて、している内にあっという間に山頂到着です。
↓↓↓↓これを良く覚えておけば間違い要はありませんよ↓↓↓
やったね。お疲れさん。
でも、今回の本当の目的はこの先に有ります。またこの山頂へは戻ってくるからということでとっとと南側へと降りていきます。
あっという間にトラバースへの分岐地点へと到着です。

←小屋の人たちは朝ご飯の準備で戦争状態です
我らは用意ができるのを待ってます

そんなこともあり、小屋の人たちがベンチに座っておしゃべりしてました。
すると、けいこの
爺転がしの虫が渦いたいのか、それとも爺を引き寄せる魔力が届いたのか、小屋のおじさま達にけいこが引き寄せられています(笑)
ということで、小屋の人たちとしばしおしゃべりタイムです。

時間もあるからゆっくりお土産を選んでます

両俣への分岐です
雪が多いから通行止めでした
再度先ほどの群生地で撮影を済ませ、北岳へと登り返します。
山頂手前ではガスが少し晴れてきました。お日さまも少し顔を覗かせてます。
北岳の
東側の高い位置に太陽があり、西側からガスが吹き上げてきます

花びらが10枚ほどあります
今が最盛期だね
いよいよ山頂近くになってきました。人の声も聞こえます。無事6時50分、肩の小屋から30分強ほどで山頂に到着です。
正真正銘、日本で二番目に高い場所に再びやってきました。あの事故以来では初めての3000m以上の山への登頂完了です。
ちょっと感慨深いものが有ります。
早速三角点でいつもの写真をふたパターンほど撮影し、山頂の看板前でみんなで記念撮影をしました。
↑甲斐駒ヶ岳もバッチリ
山の画像は
マウスオン

10分ほども登ると稜線に出ます。
相変わらずガスの中を歩きます

←これはもはや定番の手手手

朝ご飯の第一陣が既にびっしり並んでいるので、二回戦目を待ちます。
食事も済み、まず今回の最大の目的であるキタダケソウを見に行きます。
キタダケソウは
北岳の山頂から北岳山荘へ向かいトラバース道へのショートカット道を降りた辺りに群生しています。
小屋の人とか周りの人たちに
所要時間を聞くと3時間程と言われます。地図で確認したところでは2時間30分ほどもあれば楽勝という感じ。

北岳の山頂方面もガスが取れてバッチリ
少し待つと雲海に浮かぶ山容が見えてきました。本当にラッキーです。おまけに北岳の山頂方面も見えてきました。
少し待つと、今度は仙丈ヶ岳がうっすらと見えてきます。鳳凰三山も山頂付近が少しだけ見えます。
ガスがドンドン晴れて、小太郎尾根も、しまいには甲斐駒ヶ岳もその姿を現しました。
いや、待てば海路の日和ありとは言ったものです。でもここは山か(笑)
残り物には福があるとでもしておくか。
まぁ何でも良いけど、とにかく回りの山々が姿を現してくれて本当にラッキー
しばしみんなで撮影タイムです。満足満足。
解説<爺転がし>
余りよい意味と感じない人が多い言葉
ちぃにぃはそうではなく、ある意味褒め言葉として使っている
年上の人に気に入られると言うことは、年上の人に何かを認めてもらっている
ということ。
年上の人に「可愛らしい」と思われるのは人間性が優れているからこと。
でも、使い方を間違えるとちょっと危険な言葉にもなってしまうので注意が必要(^o^)

日本一の山です
マウスオンで大きくなります
いやー久々に現場を見たけど、あの爺転がしの手腕はまさに天性だな。
なんてことをしていると、誰かが「
おおおおお〜」と叫んでます。
何事かと東側を振り向くと富士が顔を出し始めています。
ラッキー\(^_^)/

楽しそうに何を話しているのかな?
バスの出発が16:00頃。下山にかかる時間が4-5時間。バタバタするのはいやだから10時に出発すれば2時から3時には広河原到着ということで余裕です。
ということで、荷物の整理なども併せてしばし休憩タイムです。
小屋にはほとんど荷物が無く、われらがほとんど最終組みに近いくらいでした。
ガスがどんどん晴れてきて、なにやらよさげです。肩の小屋手前では稜線も見えました。うーんあと少し。
無事肩の小屋に到着です。撮影タイムなども含めて往復3時間ほど。実質的には2時間30分はかからないほどかな
とっても大満足なピストンでした。
今回の下山開始の時刻は広河原のバスの時刻に併せて10時頃にしていました。
ここで、我が家の最近はやりのポーズも決めてみました(^^)v
山頂には本当に沢山の人たちが思い思いの格好で楽しんでました。
満足満足。山頂を折り始めようとしたとき、空に青空が出てきました。
このままガスが晴れて富士山でも見れたらラッキーと思ったけど、さすがにそこまではちょっと無理かな。
しばし感慨に耽ってから肩の小屋目指して下ります。
ここも先ほどの群生地に勝るとも劣らないほど咲いています。どうも、山頂から特定の斜面に向かって一定の幅に群生しているみたいです。
気温とか風とか土壌とか何か特殊な要因が有るんだろうな。
ここでも沢山の人たちが群がっており、皆気ままに撮影タイムです。すっかり満足したので、小屋へと戻ることにします。
北岳山荘へのトラバース道は危険のため
通行止めになっていました

←最近の決めのポーズです(^o^)


去年(2006年)話題となった新しい三角点です
標高が1m上がったんだよね
マウスオンで説明が読めますよ

小屋を出るといきなり登りです(当然か(笑))
景色は有りません。山頂も見えません。朝のため体もあまり動きません。正直楽しく有りません。でもこの先には北岳の山頂とキタダケソウが待っているので、めげずに登ります。
肩の小屋から山頂までは標高差にして約200m弱ほど。荷物を担いでいたとしても、ゆっくり歩いても40-50分ほどもあれば登ってしまう程度。
まぁのんびり行きましょうということで、淡々と登ります。でもさすが標高3000mでの登り。空気が薄いのか、それとも単に体力が無いのか結構息が切れます。
       

←冷静にみるとちょっと変な風景だよね
その理由は
マウスオンで見てください
かわいいヤツが待ってます

八本歯のコルから下山するのであれば荷物を担いで行くんだけど、あの急な坂をしかも雪渓になっている場所を降りるのは止めておくことに決定していたので荷物は置いていくことにします。
同じようなことを考えている人たちが沢山いることもあり、小屋の人も「
荷物を置いていくひとはこの辺りにおいてください」と食事の時に言ってました。
準備も完了していよいよ出発。先週から雪解けも進んでいるためか、アイゼンピッケルも持たなくても大丈夫ということなので、
必要最低限の荷物のみをちぃにぃがザックに詰め込みいざ出発
forest8810さんも折角だからということで一緒に行くことにしました。
↑仙丈ヶ岳もバッチリ
山の画像は
マウスオン

いやー魔力効いています

小太郎尾根の稜線があと少しで
見えそうな感じです

何を見上げているかというと
マウスオンでどうぞ
わかるかな〜 足下から伸びる影の先に丸い虹が出てます 初めて見たブロッケン ちょっと感動です
歩きながら、もしかしたらブロッケン現象が見れるかも。条件としては最高だし・・・なんて思いながら西側の斜面を見ながら登ると、なんと出たー・・・・・・ブロッケンです。
太陽の日差しが強くなり、斜面の下から濃いガスが上がってきた時に出ました。ブロッケン君です。
初めて見たけど、結構感動です。周到に用意していたカメラで撮影したけど、写っているかな〜。
時間にして、
10秒ほどの自然の摩訶不思議を見ることができてラッキー
←ここから北岳間の岳の主稜線上へと登り返します
これがキタダケソウです 花びらに特徴があります
これがハクサンイチゲです 花びらがとがっています