2007.6.30-7.1 キタダケソウを見るために in 北岳
あっという間に雪渓を通り過ぎ、小太郎尾根へと到着です。やっと景色が広がったよ。山頂方面はガスがかかっていて見えないけど、アルプス特有というか3000m級の山特有の景色が広がっていて、とっても気持ちよいです。
新緑がとっても眩しくて、初夏という言葉が漂っているような雰囲気の中、小太郎尾根へと向かう最後の上り坂を少しずつ登っていきます。
この時点で
当初北岳山荘まで足を伸ばしてそこに宿泊する予定だったんだけど、出発時間が少し遅めだったのと、久々の山行と言うこともあり、心の中では肩の小屋に宿泊することはほぼ決定していたんだな。
しばらくするとforest8810さんも参加して来ます。またforest8810さんのお友達も参加してきます。また見ず知らずの人も加わってきます。ここが山の良いところだよね。
真昼間の3時から標高3000mの場所で飲むビール。こんな贅沢はありません。この広い日本という国の中でも
この時間この標高でこの体験をしている人たちは我らを始め多くても数十人しかいない、いやもっと少ないかという現実。
本当に
贅沢なひとときです。このひとときを実現するために山に登っていると言っても過言では無いほど。
登っている途中に色々と話をしていた時のこと、「最近ザックは素材とか工夫して軽くなっているんだよね」「軽くなった分、結局何かを持ってきてしまうんだよね」「だね。でもそれは絶対に酒だよね」なんてね。
あぁ〜本当に幸せだ〜

←草すべりを終わると普通の登山道?になります

到着は14時50分頃
広河原からは約6時間30分くらいで到着です
多少の岩場とも言えない岩場を歩いて無事肩の小屋に到着。
早速受付を済ませ、部屋割りというより場所割りをして貰います。

小屋手前では白い花が沢山咲いていました。遠目から見たときは「キタダケソウ」かと思って駆け寄ったのは言うまでもありません。でもハクサンイチゲだったんだよね。
ここから肩の小屋までは30分もかからずにいけますが、ちょうどお花たちが咲き始めということもあり、あっちへフラフラでカシャ、こっちへフラフラでカシャと撮影大会が始まっています。
この時期にここまで高い山に登ったことが無かったこともあり、お花たちがちょうど咲き始めという場面に結構感動していました。中々良いものですね。
←おつまみはホタテの貝柱と砂肝あげです


休憩中にフト下を見ると、こんな
真っ赤な虫
がウロウロとしていました

回りでは富士宮の焼きそばを作ってごちそうしてくれたり、美味しいお肉を焼いてくれたりして、それをつまみながら、色々な話をしながら、お酒を飲む。
時間が非常にゆっくり流れている至福の時です。
そうこうしているうちに夕食タイム。まずはA棚とB棚の人から開始という合図が有ります。何かというと、寝床の場所です。
ここ肩の小屋は他の小屋とは違って、食券を配りません。自己申告です。我が家は到着が早めだったからB棚なんだけど、お酒とかおつまみを片付けて食事何処に向かったら既に一杯で入れません。
仕方なく、再度テーブルに戻って宴会です。でも、今回は標高が特に標高も高いし、事故以来初めての3000mでの宿泊ということもあるので、
お酒を控えめにしていたんだな。
で、食事は二開戦目に突入。でも外にいる我らには声がかかりませんでした。気がついて小屋に入ったけど、あいにくまた満杯なので最終回に回ることにしました。その方がゆっくり食べられるもんね。
結局、食事の待ち時間が長かったことで、みんなと色々なおしゃべりができたことは逆にラッキーだったかな。
小太郎尾根の登山道の様子です
危険な所はありません
←何を撮影しているんでしょうね
ということで、
マウスオンでどうぞ
小太郎尾根へとでる直前で雪渓が出てきました。少しトラバース気味に登る嫌な感じの場所。でも斜度はそれほどきつくないし、滑落するような感じの場所ではないのでちょっと安心です。
でも、
折角ピッケルを持ってきたからには使わないのは癪に障るので、無駄と思いつつもザックから取り外して装着します。
↓ せぇーの エイ! って 何をやっているのかは誰も解りません(笑)
で、いよいよ食事タイム。今回の食事はとても素晴らしいことが一つありました。 今日6/30は甲府から広河原までバスが開通した初日なんです。広河原では開山祭をやると言っていました。
それをお祝いして、
小屋からのサービスということで、飲み物何でも一杯サービスだったんです。ビールでもジュースでもお酒でも。
いや、小屋のご主人のなかなか気の利いたプレゼントですね。良い思い出になります。 食事を済ませたら、寝床に戻って少しゴロゴロしてから寝る準備を開始。
水を汲み、出すもの出して戻ろうとすると、ストーブの回りではforest8810さん連合が待ち受けています。宴会してます。ちぃにぃは飲もうと思えばもっと沢山飲めますが、今回は止めておきました。


雪渓が見えてきました

       
←お休みなさーい


雪渓を登ると尾根に出ます。
約20-30mほど雪が残っています

で、これを撮影している風景は
マウスオンでどうぞ

↑ゆっくり歩けば全然問題ない程度の雪渓だけど、折角だからピッケルを出しました。
でも、素手で持っているのはいかがなものか(^o^)

南アルプスの山小屋は基本的に大きな広間のような場所に雑魚寝というところが多いように思います。といっても、南アで宿泊した山小屋はここ肩の小屋と北岳山荘、荒川赤石の周辺の小屋だけなんだけどね。
荷物をほどき、小屋用の服に着替えてまずすることは何か。聞くまでも有りませんよね。
ガスは時々晴れるけど、山頂方面の展望も甲斐駒から仙丈ヶ岳への眺望もなし。
Kさんは今回おNewのピッケルです(^o^)
で、足下はというと、アイゼンを付けるまでもないのでそのまま登ります。


そろそろ森林限界に近くなってきました。
木のまがり方が雪の多さを物語ってますね

↑今回初めてあったけど、またどこかで
きっと一緒になるでしょう
↑半分寝てます(^o^)
当然Beerです。
あいにく生ビールは置いてありません。でも缶ビールはキリンも置いてあるので満足です(^o^)
但し、
冷えていないのが玉に瑕ですが、冷やすために必要な雪ならば回りに腐るほど有るから大丈夫です。
場所を取り、早速
カンパーイ\(^_^)/
←肩の小屋は標高がちょうど3000m付近にあります。
日本で富士山を除けば有数の高さにある小屋です、
←富士宮焼きそばを作っている所です
初めて食べたんだけど、これが美味しいんだ
家に帰って早速お取り寄せしました(^o^)
↑小太郎山へと向かう尾根道です

↑この景色が高山の入り口って感じです

↑この階段を登り、寝床へ向かいます

北岳山頂方面へと向かう尾根道です

←クロバナエンレイソウが咲いてましたよ

以前調子にのって燕山荘で大宴会をして翌日からのソロテント泊縦走で痛い目にあっているしね。学習学習(笑)
ここでも、色々とおしゃべりをして、記念撮影をしてから皆から一足早くお休みなさい。
夜中は複数回目が覚めましたがいびきとかおしゃべりなどはほとんど無い状態でとっても静かな小屋でした。
↑おつまみも沢山出てきました
やっぱりこれが無いと始まらないよね
これがあるから辛い山登りも耐えられるというもの

我らの人生には必要不可欠な奴らです(^o^)
←カマンベールチーズが膨らんでいるのが解るかな?
さすが3000m(^o^)
↑名前が解りません 誰か教えて〜