2007.6.30-7.1 キタダケソウを見るために in 北岳
いよいよ時間になったので、forest8810さんともお別れです。楽しいひとときをありがとうございました。またきっとどこかでお会いすることになると思うので、よろしくですm(_ _)m
我らはバスに乗り込もうと順番待ちをしていますが、
一台目のバスでは座れないことがわかったので次のバスを待っていると、バス会社の人か、それとも山関係の人か、役場の人か知らないけど言うことが混乱してます。
みなこのバスに乗ってくれ。臨時バスは何時出発するかわからないから」とか「次のバスはすぐ出るので座りたい人は待っていてくれ」とか。
すると恐らくバス会社の人なんだろうね。何とか人を詰め込もうとして言ったのだろうけど「
余計なこと言うな!」なんて激しく怒る人もいるし。
皆から大ブーイングが起こったのは当たり前。乗客は充分もう一つのバスに乗りきれるかギリギリの人たちが待っているんだから。あのままだと暴動が起きたかもしれないよ。なんて大げさだけど、ちょっと不愉快に感じてしまいました。
結果としては、次のバスは満席で立ち乗りの人も沢山いて足の踏み場が無いほどだったんだよね。
ここで問題です。
アルコールの分解時間についてですが、一時間に体重一キロにつき0.1gなんです。
ということは、体重を軽めにして80kgとして一時間につき8gの分解が出来ることになります。
350ccのビール(5.5%)だとアルコールは19.25gとなります。
ということは、19.25÷8=2.4時間 
つまり2時間30分ほど有ればOKということ。
で、ただいまの時間は14時です。バス出発まで2時間程。それからバスに揺られて1時間程。それからお風呂にはいって一時間ほど。
出発するまで最低でも4時間程あります。
ということは、やったね350cc程度なら飲んでも大丈夫\(^_^)/
降りるのは本当に早いよね。特に斜度が急なときは登りと下りでは本当に違うよね。
無事二股に到着して中休止。お腹も空いたので、今回持参した羊羹を頂きます。
重たい羊羹を持ってきたは良いが食べずにいると悔しいからね。
ここからは、八本歯のコルまでがよく見えます。思っていたほど斜度は急では無いけど、水分を多く含み多少堅い雪はすべり始めたら止まらなさそうです。
だいぶ回りの木々が鬱そうとしてきます。この辺りの沢も本当に綺麗です。秋の紅葉シーズンに来たらもの凄く素晴らしいのではと思わせてくれます。
ここに来るだけでも幸せかもね。でも、
ここまで来たら絶対に上を目指してしまうのは目に見えているからな〜(^o^)
そうこうしているうちに、白根御池との分岐に到着です。
あと一息。もう回りの景色はほとんど木に遮られて見えません。
数分歩いて14時10分無事広河原小屋の横に到着です。
肩の小屋から4時間10分で到着です。
そうこうしているうちに、時間も10時近くになったのでいよいよ下山開始です。小屋の人たちに別れの挨拶を告げて出発。
目指すは1500m以上も下にある広河原です。
帰りのコースは、小太郎尾根から右俣、大樺沢経由広河原です。
forest8810さんは草すべり、白根御池経由で帰ると言うことなので途中まで一緒に歩きます。
感想
今回の山行での一番の感動はなんと言っても
キタダケソウに会えたこと。しかも時期もほぼ最高の時期に。
本文でも書いたけど、
この時期、あの場所に、非常に短い期間だけ咲く貴重な花をベストのタイミングで見ることが出来たのは本当にラッキーだったな。
次は雨に降られなかったことだな。この梅雨のまっただ中に一度も雨に打たれることなく、しかも肩の小屋では周辺の山々達も見ることができたこと。
まぁ、実は
梅雨時期というのは以外とぽかっと晴れる瞬間が意外に有るのはよく知られていることなんだよね。
今回はまさにその一瞬の晴れに当たったんだ。行く前日まで大雨。帰る途中からも雨だったからね。本当に歩き始めから歩き終わるまでの間に誰かが雨降りの栓を閉めていたかのような感じだったからな。
で、次が
久々の3000m級の山に登れたこと。2年半前には考えられなかったことが実現できたことだな。良かった良かった。
次に山行の内容とかについて
広河原から北岳まで直線距離にして7km。標高差にして1500mある。
ということは、平均斜度は21度になるわけだ。しかも稜線のアップダウンなどはほとんど無く、行きはタダ登るだけ、帰りはタダ下るだけという非常に辛い山。
でも、逆に一気に3000mまで到達できるという便の良さもあるわけだ。微妙な所だけどね。
登山道はさすがに人気の山だけあって、とても整備されていて不安に感じるような箇所は一カ所も無く、足下もガレ場も少なく安心して登ることができるかな。
まぁ、八本歯のコル経由の場合はその限りでは無いけどね。
今回一番大変だったのが、やはり草すべりかな。天気が良かったことと、お花が沢山咲いていて気が紛れたこともあるから意外に苦にならなかったけど、あの斜度は本当にきついです。
ふくらはぎは伸びっぱなしで、踵は靴と擦れまくり。しかもコースタイムだとそれが3時間も続くんだからね。
白根御池から二股経由で右俣を登る人の気持ちがわからないでも無いかな。でも右俣もそこそこ急なんだけどね。
それからこの時期の雪の量については、例年と比較して非常に多いみたいです。3月に大雪が降ったためか、融雪が非常に遅れて、行った前週ではGW明けとほぼ変わらない様な状態と言われていたしね。
自分が行ったことのない時期、特に夏前とか秋口とかは地上では想像できない状態になっていることがあるので、現地に問い合わせをするのは非常に大切だと思いました。
いつもなら、ここで一言二言文句というか、偉そうなことを書くところだけど止めておきます(^o^)
そろそろとりとめも付かなくなってきたのでこれで止めにします。

とにかく
本当に楽しい山行だったとうのが感想です。
なんてしていたら、相談所の前にforest8810さんがやってきました。我々より少し前に降りていた様子です。小屋の前でビールを飲んでいないから、キットまだだろうと思ったようです(笑)
すっかり見透かされているよね。
そこからまたおしゃべりしながらバス停に向い、タッチの差でタクシー乗車は出来ずにバスで帰ることになりました。
バスとタクシーの料金は1000円と1100円とほとんどかわらないので、早めの手続きをしてタクシーで移動した方が良いかななんて反省材料も仕入れました。
林道のゲートを時間で開け閉めしているためタクシーだからといって、早めに出発出来るわけではないんだけどね。

←このあたりは日差しを遮るものがないから暑いです

←晴れた日の稜線歩きは本当に気持ちよいよね


12時少し前で、お腹も空いていたので
のんびりしながら食べ物をゴソゴソと

尾根から降りる場所にある雪渓を慎重に下り、右俣分岐でforest8810さんとは一旦バイバイです。
また広河原でお会いしましょう。
ここから右俣経由で二股までは一気に下ります。途中雪渓があり、遊びながら降りて、眼下に二股で休んでいる人たちが見えるところまで来ます。
休憩もそこそこに、一気に二股まで降りてしまいます。

↑肩の小屋から小太郎尾根の道を下ります

甲州街道直前にある「ごはんや」さんです。
わが家の近くにもあり、ちょっと食べるには値段もお手頃でGoodです

なんて、トラブルとも呼べないようなトラブルを乗り越えて、芦安駐車場まで一時間程のバスの旅です。
久々にあったKさんとはスキー談義に花を咲かせてあっという間に到着です。

↓水と緑と岩と 手つかずの自然が素晴らしいです↓

←ほぼ唯一といって良いほどの岩場かな
慎重に歩けば全然問題ありません

7月1日
6:15 肩の小屋
6:50 北岳山頂
7:20 キタダケソウ群生地
8:40 北岳山頂
9:20 肩の小屋着
10:00 肩の小屋発
10:40 右俣分岐
11:45 二股
14:05 広河原
前半(キタダケソウ見物)
総時間3時間00分
休憩45分 実歩行2時間15分
後半(下山)
総時間4時間05分
休憩40分 実歩行3時間25分
そろそろ時間ということもあり、バス停の方へと向かいます。その前に広河原の登山相談所に立ち寄ります。
何かというと、今回書くもの(鉛筆等)を忘れてしまったので、
行きに相談所でボールペンをお借りしたんです。それをお返しに立ち寄りました
相談所の人はちょっとびっくりしていたみたいですけど。
ということで、早速広河原小屋の自動販売機でビールを購入して、お疲れ様〜
いや〜これが止められないんだよね。こういうときは車から
バスで移動するということが逆にありがたく思えるよね(^o^)
しばし、ベンチで今回の山行の思い出とか色々なことをおしゃべりしながら過ごします。


小さな沢を何度も渡ります

けいこは4本爪で→

←Kさんは6本爪で

春の雪は止まるというけど、いやいや有る程度の斜度があったら決してそんなことは無いと思うけどな〜
でも、ツワモノはいるもので、
ストックに6本爪で降りてきている人もいました。
すごいね。我らにはそんな勇気は有りません。安全第一だからね。
ということで、
折角持ってきたアイゼンをここ大樺沢で使わないのも悔しいと言うことになり、靴に装着します。
が、しかし、
ちぃにぃの靴には4本爪は装着出来ません。でかすぎるんです。12本爪もその当時はカジタクスの特定の12本爪しかあうものがないと言われていた程。
無理矢理付けようとするけどだめです。
本当ならば靴のまま歩けば良いのだけど、折角持ってきたのに装着しないのは悔しいと言うことで、
何を思ったか12本爪を引っ張り出します

↓ここが二股

←雪渓が時々現れますが、対したことはありません


お気に入りの写真です
青空と雪渓のコントラストが良いよね

6月30日
8:15 広河原
8:40 白根御池分岐
11:10 白根御池
10:45 右俣分岐
14:55 肩の小屋
総時間6時間40分
休憩1時間15分 実歩行5時間25分

↑バス乗り場にあるお風呂です
いつもここにお世話になります

それからお風呂に入って、甲州街道手前で食事をして、大渋滞の中央高速をすり抜けて無事帰宅しました。
久々の山はとっても楽しかったな。
でも、翌日からかなりの筋肉痛に心地よい気分を味わうことになったのはいうまでも有りませんが


北沢峠へと向かうゲートです

Vサインでは無いよ(^o^)
二本目のサインだよ

また岩と水が織りなす風景が、日本各地にある有名な渓流がかすんでしまうほどきれいです。最高のご褒美だね。こんな景色を見ることが出来るのは。
左岸に渡り、何度か小さな沢を渡り、時に橋が架かっている沢を渡りながらも標高を下げます。
再び右岸に戻り、沢だか登山道だかわからないような道を歩き続けます。
ということで、無駄な時間を費やしながらも下山を続けます。時々現れる雪渓をのんびり歩きながら標高をドンドン下げていきます。
目の前には鳳凰三山から白鳳峠へと続く壁のような山がでんと構えており、その山がどんどん高くなっていきます。
いやー本当に下るのは早いよね。
崩壊地では沢に架かる橋を渡ります。
吹き抜ける風が気持ちよいです。
水量も多く、雪解け水だし、とても冷たくて気持ちよいです。
これならOK(^o^)ということで、この場所から12本爪を装着して雪渓を駆け下ります。
けいこは4本爪だけどね。斜度もきつくないし、雪も適度にグサグサ状態で、アイゼンが良く効きます。当たり前か(笑)
でも、
雪渓は2-300mで終わってます。夏道になってます。その先はまた雪渓が出てきそうだけど、夏道をアイゼン付けたまま歩くのもなんだし、約10分ほどの靴だけ雪山装備を解除します。
付けなきゃ良かったよ」なんて思ったのは後の祭りです。まぁ良いか。

↑油断をすると・・・ 
お尻が冷たいから早く撮影して(^o^)

↑二股を上から見ます。 ここから20分ほどで
降りてしまいます

↑この時期は新緑がとっても綺麗です

↓雪渓を慎重に下ります。アイゼンもピッケルもなしでね


地上でみる空より青く感じるのは気のせい?

       

今回出逢ったお花たちのページです

広河原山荘に到着です


3000m級の稜線はいつ見ても美しい

←アルペンプラザには登山相談所が設置されています
事前に登山道などの様子を確認しましょうね

↑かんぱーい(^o^)

↑うーん 満足です


沢は風が抜けるので気持ちよいよ


三日前にかかった橋です。
吹き抜ける風が本当に気持ち良かったよ


また出てきた雪渓ですが、
本当はこっちの方が危険だったよね(笑)

↑ちぃにぃは12本爪なので、走り回ってます(^o^)

↑ほとんど意味のない12本爪を装着中です
けいこが呆れて笑ってます(^o^)

↑こんな綺麗なシナノキンバイが下山のみのつまらなさを助けてくれます


まぶしくて目を開けてられません

←こんな景色はここに来なければ見れないもんね


早く飲ませてぇ〜
って目が訴えている(笑)

↑白根御池への分岐です


お花が咲いていると撮影タイムです

←八本歯のコル方面です 下っている人が見えます

↑小太郎尾根にかかるガス うーん山らしい景色