2006.8.26-27 奥穂はまだまだ遠いぞ in 西穂高岳
山頂では、時々奥穂へ向かう人たちを横目で見ながらのんびり過ごしたんだ。けいことKさんはもう一つ先にピークまで行ってきたよ。
ちぃにぃは
膝が痛くて痛くて駄目だったから山頂でのんびりしていたんだ。
暇だからあちこち眺めていると、槍方面のガスもはれだして、一昨年歩いた鏡平小屋から西鎌尾根、その奥の鷲羽岳の方までくっきり見えてきた。眼下には槍平小屋の赤い屋根も見えたし、登ってきた方向には焼岳から乗鞍岳、西穂山荘に、ロープウエイの基地までよく見えました。
でも、あと一歩のところで槍の穂先が見えないなだなぁ〜
↑もう一つ先のピークへ向かう途中
↑ガスの中でもなんとか見えます
↑西穂高岳を振り返ると 人が溢れている(^。^)
↑奥穂へ向かう稜線です
↑歩いている人が見えるかな
こんな場所を歩きます
楽しそうだけど、怖そうだよね
既に山頂に到着してから1時間30分ほど過ぎようとしていたので、いい加減下山しようということになり、下山開始。
山頂には
山と渓谷の登山教室の人たちがいたな。来年の記事にでもなるのかな?
下山には、先ほど書いたツルツルの斜面を降りてきます。幸い登ってくる人も少なかったのでちょっと待っただけで降りることが出来たけど、しばらくしてから後を振り返ると渋滞していたな。「ラク〜」という叫び声も一緒にね(^^;)
←西穂高岳からの下りです
こんなの混んでいる内に入らないのかもね

振り返ると人が繋がってます
↑知る人ぞ知る(笑)
↑眼下は何百mあるか・・・
先っぽにはさすがにいけません(笑)
↑こんな稜線を歩いてきました)
↑今回の山行のベストショットかな(^。^)
↓↓これからしばらくは登山道の様子を写真で紹介します↓↓
飛騨側をトラバース気味に歩くのがコースです
滑落の危険はさほど無いけど、転倒は充分に気をつけて
←以外と安全な場所が続きます
でも、突然危険な場所も出てくるんだな
→ピラミッドピークへの登り返しです
結構やせ尾根でしょ
←ピラミッドピークからの下りは慎重に
特に落石注意ですね

独標手前の小ピークの登り返し
両側は切り立った崖です
←高度感が伝わるかな
落ちたら・・・いや、絶対に落ちたくない場所です
↑独標への最後の登り返しです↑
←まさに、よじ登るという言葉がぴったりの場所
でも、コツをつかめばさほど難しくはないよ

独標への最後の登り返しです
山頂からピラミッドピーク当たりまでは何とか晴れていたんだけど、独標当たりからはガスガスガスになってきた。
独標では沢山の人たちがのんびりしていたな。
良く聞く噂では独標は人で溢れかえっていて、
降りるも登るもできない位と言っていたんだけど、今日はそんな事無かったな。ラッキー。
←独標付近は渋滞中です
とにかく落石だけは絶対にしてはいけません
で、独標から先はラクチンコース。
でもちぃにぃはここ
数週間膝の痛みが激しいのでちょっと辛い下山になってしまったよ。登りの時から辛かったんだけどね。
←丸山へ向かう道は滑落の心配は全くありません
それより、浮き石などに足を取られないように
ガレガレの道を下り、丸山付近からは大きな石を大股で歩きながら無事西穂山荘に到着です。
相変わらず人でごった返していたな。
最近の悪い癖で、ここでもまたBeerを飲んでしまったんだ。けいこと二人で生一杯だけだけどね。
良くないよねぇ〜。やっぱ
山の行動中は止めておこうと心に強く誓いました
のんびりテラスでBeerと食事をして、テントをたたんで下山準備完了。
←軽くお昼ご飯も頂きました

テン場ではミヤマキンポゲ
がお出迎えです
記念撮影とバッチを購入してからいよいよ下山開始。と思ったら雨が降ってきたよ。
あの暑い、風のない樹林帯をカッパ着て歩く勇気は無いので、そのまま下山開始。けいことKさんはカッパ着てたな〜
でも、しばらくすると雨は止んできたモンね。へへへ〜
でも暑いんだ。
風が無いから。
途中、もの凄く頭に来るジジババ達の集団をやっとの思いで追い抜いて、あっというまにロープウエイ山頂駅に到着です。
50分しかかからなかったぞ。
↓一般人の仲間に入れてホッと一息

ちょうどロープウエイの時間が
合ったのでとっとと降りました。
←入山者の人数を数えていました
山麓駅ではけいことKさんは生ビールを頂いてました。うらやましいなぁ〜。でも、車の運転があるから我慢我慢。
でも、代わりに飛騨牛コロッケの大を食べたモンね。
このコロッケは美味しいから食べてみてね。
←コロッケが美味しいんです
是非ご賞味を

念願の
生ビール自動販売機
買ったBeerをいただきま−す
山頂駅でも山麓駅でも
コロッケは売っていますよ
一息ついてから車に戻って、暑苦しいCW−X等を脱ぎ捨てて今回の山行も無事終了。

帰りは新穂高口で中崎山荘でとってもすてきな硫黄泉に浸かってから一路東京へ。
中央高速の渋滞45kmを例の道を使いうまく迂回して順調に帰れました。
ああ楽しかった。
←お疲れ様でーす
もの凄く充実した、もの凄く楽しかった西穂山行だったよ。

やっぱ山でしょう!

だよね(爆)
感想

7月のリベンジとして歩いたというより一部這っていた西穂高岳への道。天気は山頂のみでやっと晴れた程度だったけど、それはそれで逆に山頂での景色がより印象に残ったかな。
もうこの話は最後にするけど、、やっぱりあの事故以来実質的な北アテントということもあり、非常に感慨深い山になったな。
本当に、本当の復活をこれで成し遂げることができたかな。
久々の岩の感触も懐かしく、山頂で見た飛騨側のあの黒々とした山肌も非常に懐かしかった。後立山の白と緑の稜線とは違い、岩場の黒々とした景色は心地よい緊張感をもたらしてくれる。とっても大好きな場所。
これから何度となく穂高へは登ることになると思うけど、恐らく絶対に自分の中で大好きなで無くなることは無いだろうと思う。

それから西穂から奥穂へのルートについて
本文中でも書いたけど、今の時点では正直止めておこうと思う。もう少し具体的な練習をしてから行こうと思う。
体力、技術力、精神力、判断力などをそれぞれもうワンランクアップさせてから、絶対に挑戦しようと強く思った。
で、具体的な対策はこれから考えよう(笑)

登山道については、写真で見てもらえれば何となく雰囲気が伝わると思うけど、独標までは初心者でも大丈夫というのは大嘘と思った方が良いと思う。まぁ初心者の定義が何かという問題はあるけどね。

で、まじめなお話しを一つ
西穂はアプローチにロープウエイがあり、気軽にアルプスを体験できる場所なんだけど、あまりに軽装の人が多すぎるなと思ってしまった。西穂山荘までなら、まあありとしても、独標から西穂へ向かう途中でもGパンにスニーカーでとっても小さなザックを背負っている位の人が多い。パーティー全員がそんな格好をしている人たちもいる。
もし雨が降ったり、体が濡れた後で風が吹いたりしたら、もの凄く悲惨な状況になるのが目に見えるんだな。
ちぃにぃが寒くて惨めな思いをする訳ではないから良いことなんだけどね。
ガイドブックには独標までは初心者でもOKと良く書いてあるけど、「初心者」というものの定義をもう少し詳しく書いてあげる必要があると思ってしまった。これは我々山へ登る人たちも、もっと意識する必要があると思う。
特に影響力のあるメディアは、より以上の責任があると思うけどなぁ〜
なんて、偉そうでしょ(爆)

もしこのレポを読んで西穂に行こうと思った人へ一言だけ
西穂までの稜線で滑落したら絶対といって良いほどの確率で死にます。
確かに独標までは余りに危険な場所は無いと思うけど、それでも最低限の山登りといより岩登りの技術と経験だけは積んでから行ったほうが良いと思います。特に西穂まで行こうという人は、岩場の歩き方を完全にマスターしてから決して初心者だけでは立ち入らない方が身のためだと思います。周りの人のためというのもあるけどね(笑)
特に小学生などを連れて行く場合は、子供の安全をどの様に確保するかという知識が無いのであればやめておいた方が賢明だと思います。まぁ子供だから危ないということでは無いし、逆に子供の方が身軽で良いと言うこともあるけどね。
でも岩場をぴょんぴょん跳びはねている子供達を見ているとこちらの方がヒヤヒヤします。
なんて、これもかなり偉そうな書き方しているな。
こんな偉そうな事書いているけど、実はちぃにぃも岩場では緊張のしっぱなし何だけどね。帰ってくると腕の筋肉がこわばっていたりするしね。でも、正直に思ったことなのでね(^。^)

でもね、西穂までのルートはきちんと経験を積んで行けば必ず行くことのできる場所。それにあの景色をあの短時間で見ることができる場所というのはなかなか無いので、是非挑戦してみてください。
8/26
10:40 @ロープウエイ山頂駅
11:55 A西穂山荘
総時間 1時間15分 休憩10分
実歩行時間1時間5分
8/27
4:55 A西穂山荘
5:20 B丸山
6:10 C独標
6:40 Dピラミッドピーク
7:30 E西穂高岳山頂着
9:10 E西穂高岳山頂発
9:45 Dピラミッドピーク
10:20 C独標
11:10 A西穂山荘着
12:20 A西穂山荘発
13:15 @ロープウエイ山頂駅
総時間 8時間20分 休憩2時間10分
実歩行時間6時間10分
E
D
C
B
A
@
GPSデータはここからダウンロード可能です
写真提供 kuriyama