2004.8.20−22 双六岳から槍ヶ岳へ その3
まずは樅沢岳への登りから始まる。周りは相変わらずのガス。本当は左手に鷲羽岳、右前方には槍ヶ岳と穂高連峰、右後ろには笠ヶ岳の雄姿を見つつ歩く予定がだめだった。

樅沢岳の山頂にて
風がとても強くてハイマツの陰に隠れて休憩してました

チシマギキョウ

ホソバヒナウスユキソウ

ホソバヒナウスユキソウ(アップ)

ウメバチソウ

ウサギギク

ハルリンドウ

タカネナデシコ


タカネスミレ

シロツメクサ
西鎌尾根にいたお花たち
樅沢岳から続く稜線は冷たい南風が強く吹いていて、稜線の南側を歩くと寒く、稜線の北側を歩くと暑い。所々休憩を挟みながら進むと硫黄尾根に日が差してきた。良い傾向。少し歩き、左俣岳を越えると目の前に北鎌尾根が目に飛び込んできた。白い岩の固まりである北鎌尾根はいつ見ても凄い。でも独標より上はガスで見えない。このあたりからいよいよ西鎌尾根の核心部に突入する。
ガイドブックなどでも西鎌尾根は結構厳しい登山道であると聞いていたが、それほど危険な箇所は多くなく、慎重に歩けば問題は無い。(これは個人的な感想なので、あくまで参考に)
西鎌尾根の核心部の風景 注意して歩けば問題はありません
千丈乗越に到着し、いよいよ最後の急登にとりつく。ここからガイドブックに記載されている時間は2時間。標高差は360m位。
(標高差360m位で二時間と紹介しているガイドブックにちょっと不信感たらたらだった。個人的には1時間30分もあれば登れると思っていた)
まぁ、みんな荷物も重いし40分の3ピッチで登れば良いかと思って大きな石がゴロゴロしているザレ場を一歩ずつ標高を上げていく。
時々ガスが晴れるが、山頂は見えない。右側には飛騨沢の登山道が見える程度。40−50分歩いて休憩。上を見上げると稜線が見え、人工の建物が見える。
やっぱり予想通り2時間はかからずに登れそう。でもここからが最後の急登なので結構堪える。みんなもヘイコラ言いながら無言の登り。
大きな岩の固まりを左側に回り込むと13時30分頃槍の肩にでた。
頭上で大きな声がするので見上げると槍の穂先が一瞬ガスから解放され、目の前に巨大なピラミッドがその姿を現した。

↑千丈乗越から
 最後の急登開始
槍の肩に到着して
記念撮影大会です
うーん、やっぱり槍ヶ岳は格好が良い。遠くから見ても近くから見ても良い。
今日はもんすいさんとここで待ち合わせの予定。もんすいさんは14時頃の到着予定だったのでまだ来ていないかなと思ったら、小屋の前から手を振ってこちらに歩いてくる人がいる。もんすいさんだ。
GWにお会いして以来3月振りのご対面。しっかりと握手をしてご挨拶。
けいこも一緒にご挨拶。去年の大キレットでのニアミスからHPを通じての短いお付き合いだが、昔からお付き合いさせて頂いているような心地にさせてくれる。これももんすいさんのお人柄かな。けいこも同じようなことを感じていたみたい。やっぱり播磨の父だな(笑)