2004.8.20−22 双六岳から槍ヶ岳へ その2
ここから双六小屋までは2時間20分程かかる予定。小屋の裏手から一気に稜線へと上り詰める。稜線へ出ると結構風が強いし気温も低い。おまけに時々ガスに巻かれながらの稜線歩きとなる。先ほどまで見えていた西鎌も見えなくなってしまった。何度か休憩を挟みながらあと双六小屋まで40分くらいの場所で最後の休憩を取る。どうも今回はけいこの調子が今一歩みたい。途中から元気が無かったのが気になっていたのが現実となってしまった。
けいこは以前から一気に標高を上げると時々高山病の症状がでてとても辛い思いをしたことが何度かあったが、今回もまさに同じ症状になってしまった。
少し長めに休憩を取っている間、栗山さんと参号さんは先にテント場の確保に向かってもらう。何とか歩き出すと目の前に双六岳と樅沢岳の鞍部に双六小屋が見えた。けいこも少し元気が出てきた。
←途中こんな不思議な風景が
顔に元気がない「けいこ」
奥に双六小屋が見える
↓双六小屋
何とか無事テント場に到着してテントを張るとけいこはダウン。
高地についた時にすぐ横になるのは高山病を余計ひどくしてしまうのは経験上も解っていたがそれ以上に辛かったみたい。
やっぱり寝不足で一気に標高を上げたのが良くなかったみたい。気をつけねば。
けいこが休んでいる間に栗山さんとおきまりのBeerを飲みに小屋へと向かう。小屋を回り込むと目の前にとっても秀麗な鷲羽岳がどんと構えていた。
結構感動的な風景に思わず見とれてしまった。右側を見ると燕岳から大天井へと抜ける表銀座の山脈が見える。いつもは反対側から見ていたが、やっと念願が少し叶ったかな。
↑鷲羽岳の姿がとっても綺麗
↑燕岳から大天井へ続く表銀座
↑小屋で生ビールを頂きました(ブレてる)
ビールを飲み夕食の支度をする。やっぱりけいこがダウン中なので3人で夕食を小屋の前の広場で摂ることにする。
今日の夕食は前回の鹿島槍ヶ岳に続いてCookDOの回鍋肉。
豚肉とキャベツとピーマンを炒めてソースを掛けてできあがり。これがまたいけるのなんの。山の上では結構レトルトなどが多くなってしまうので、普通の食事が出来るのはとっても幸せ。
ビールを飲みながら食事を済ませてテントに戻ってまた少し飲み直し。
けいこは相変わらずなので明日が心配。このまま調子が戻らなかったら槍には行けないし。でもどうすることもできないので就寝。
↑双六小屋のテント場はとっても広いです
↑回鍋肉は絶品だった^^
情報
双六小屋は、水が無料でした。今まで数多くの山小屋に行きましたが、あれだけの標高の場所にある小屋で無料なのは助かります。でも水は有限資産なので大切に使用しましょうね。
8月22日 本当に少しだけ
今日はまず双六岳への往復の後に西鎌尾根を経由して槍ヶ岳へと向かう予定。
朝3時30分の目覚めると起きると結構ガスっている。粉末のCCレモンを飲み出発予定の4時にテントから出ると、栗山&参号ペアはまだ就寝中だった。
ひとまず小屋まで行って二人を待つことにする。
4時30分に出発。表銀座の稜線が赤々と朝日に照らされ初めているなか、ヘッデンを付けて出発。ハイマツ帯の登山道を登っているとガスに巻かれてきた。後を振り返ってもガス、前もガス。参った^^;
登り始めると周りでは「ゲロゲロ」と鳴き声が聞こえる。この特徴のある鳴き声は雷鳥のものだ。左右前後まんべんなく聞こえる。かなりの数の雷鳥達がいるみたい。目をこらしながら歩くが、今回の山行では一度も会うことが無かった。(最近あっていないなぁ)
双六岳への巻き道の分岐を過ぎると大きな岩がゴロゴロしたそこそこの急登になり登り切るとそこは平坦な大地になる。いつも写真で見る双六岳だ。

←出発直前の朝焼けです

約一時間で山頂到着
双六岳の山頂付近の風景
砂礫帯の中にポツンポツンと草が生えている非常に特徴的な場所。本当はこの不思議な大地の奥に槍ヶ岳と穂高連峰を見る予定だったが、相変わらずのガス。
平坦な道を歩き20-30分もすると双六岳の頂上へと登る大きな岩というより小さい丘があり、これを登ると頂上。頂上では展望無しなので記念撮影をしてそそくさとテント場に戻る。テント場に戻るとけいこは復活したみたい。
←戻ってきたら少し晴れてきた

山小屋の屋根は必ず
赤いので目立ちます
でも昨日の夜からほとんど何も口にしていないため、フラフラすると言っている。ちょっと心配。でも元気に朝飯を食べることが出来たので小屋の前で記念撮影をしてから今回のメインの西鎌尾根へとりつく。
↑たっぷり寝たので復活かな^^
↑胃に優しいおかゆとラーメンで朝食
↑やっとメンバーそろって記念撮影
←ヘリが荷物を運んでいました。
槍ヶ岳とかみる奴よりかなり大きく機体
小さな石が飛んで痛くて痛くてみんなで逃げ回っていました(笑)