9月21日 二日目  時々
2003.9.20−22 信仰と岩の山々 立山&剱岳 その2
二日目朝起きると雨。ガスもかかっている。周りでは剱岳をあきらめて室堂へ向かう人達もチラホラ。台風は関東地方へ向かっているとの情報を得る。
風はほとんど無く、午後からは多少降水確率が良くなっているので行けるところまで行こうということに決定して、ガスの中出発。
剣山荘へ向かう途中では雷鳥が姿を現す。今回は(も?)会いたく無かったけど、出会うとやっぱり嬉しいもの。
立山でも剱沢は雷鳥が一番多いとか
剣山荘には剱岳の案内が。
非常に危険であるとの警告に身も心も引き締まる思い
↑カッパを着込んで出発
剱岳は「カニのたてばい」「カニのよこばい」で有名だが、実はその手前の前剱の登りでの事故が多いのは余り知られていない。大きな石がゴロゴロしていて、落石転落の危険も多い。またこの周辺はガスが出ているとルートがとても解りづらく、今回も実際にルートを間違えて落石だらけの場所を登っている人達もいた。
前剱周辺はペンキマークが無いのでルートファインディングを正しくできる実力を持った人のみに許されるルートであると無言の警告を受けているような気がする。
登りはじめるとガレ場で大きな石がゴロゴロしている。途中からは鎖場となり雨でとても滑る岩場を登る。
↑足下は不安定な岩場
↑落石に注意しながらの鎖場
↑前剱の頂上にて
前剱からの下りは滑りやすい岩場を下る
前剱は確かに危険だが、ここがやっぱり本番。平蔵のコルから始まる「カニのたてばい」まさに岩にしがみつきながらの登りとなる。約40m位の登り。雨で岩場滑りやすく、しかも鎖を伝って雨が滝のように流れて袖から雨が流れ込んでくる。でもそんな事は無視して岩場を登りつめる。
←下から見たたてばい
↑真上から見たたてばい。顔しか見えない
横から見たたてばい→
まさによじ登る
たてばいを登ってから約30分大きな石がゴロゴロしている所を登ると山頂に到着。今年最後のアルプスはやっぱりガスパノラマがとっても綺麗。
風も強いので10分少々の休憩を取り下りはじめる。早月尾根との分岐を過ぎ、もう一つの核心部である「カニのよこばい」へと向かう。
よくガイドに始めの一歩が難しいとあるが、正面を向き降り、鎖に体を預け右足を突起委に下ろして体を反転させると意外とすんなり抜けられる。(よくここで固まってしまう人がいるとの事だが、ここで固まる程度の経験しか無いのにこの様な場所に来るのは本人にはかわいそうだが、それを待っていなければならない周りの人もかわいそう。自分の実力をよく見極めてから行った方がいいと思う)
↑剱岳(2998m)山頂にて
↑「かにのよこばい」にて 岩場大好きなけいこです
雨で滑りやすい梯子を慎重に下る→
↑平蔵のコル手前の鎖場
ほとんど垂直に下る
↑平蔵コルを過ぎた登り↑
動画特集 クリックしてください
かにのたてばい かにのよこばい 前剱への登り
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雷鳥↓ わかるかな?