2003.8.20−24 恐怖の大キレットへの道 その2
夜中風が強く何度か目を覚ます。厭な予感が漂う中、朝4時に起床。
暗い中テント中で食事を済ませる
雨は降っていない。でも東鎌尾根の上部は雲の中。でも上高地方面の空は晴れている。
寒いし合羽を着るかどうか迷うが、上着のみ防寒具を兼ねるので着用して出発。
ここから大曲までは平坦な道をのんびり歩いていく。
8月21日 二日目  
↑卵、具入りラーメン
↑お茶漬け梅干し入り
↑ババ平を出たところ
↓槍沢を登りはじめる
↓大曲りにて
↑槍沢に沢山咲いていたお花たち→
雪渓が見え始め、大曲を過ぎると登山道の角度も増してきた。おまけにガスも上がってきた。雪渓を横目に見ながらしばらく歩くといよいよ雨の粒が大きくなってきた。
仕方なく雨具で完全防備する。夏の暑い時期に着るカッパはサウナ状態になり、雨で濡れるよりもシャツが濡れてしまうような印象が常にあるが、絶対に気のせいでは無いと思う。
槍沢の雪渓を横目に見ながら標高をさらに重ねる。ふと振り返ると乗念岳の頭が顔を出していた。いよいよ登山道もその角度を増していき、肩には重い荷物がのしかかってくる。見上げてもガス。下を見てもガス。槍の穂先は全然見えない。やっぱり今年は雨なのかー。(ハァー)
途中何度か休憩を入れながら播隆上人が槍の開山の時に使用した岩室に到着。
中は結構広くてここなら雨をしのげるので一休み。
でも風が強いので、休んでいる間に体温がどんどん下がっていく。出発するときにザックを背負うと冷えたシャツが体に密着していやな感じ。
↓常念岳
←しょうがなく雨具フル装備
↓播隆上人がこもったという播隆窟です↓
殺生ヒュッテとの分岐を過ぎ槍の肩の直前まで来ると、何気なく立ち止まっている人が・・・
雷鳥だぁ。今回は晴れる予定だったので雷鳥くんとは絶対に出会いたく無かったけど(雷鳥は天気が悪い時に良く出会う為)、現金なものでやっぱり出会うと嬉しい物。
心も和んだところでヘェヘェ言いながらやっとの事で槍ヶ岳山荘へ到着。
以前来た時から小屋の一部を立て直ししており、とても綺麗で明るい雰囲気になっていた。天気は相変わらずというより風も強く時々強い雨も降ってきている。
朝6時くらいから開いている食堂でホットミルクとケーキを食べ、ストーブで濡れたシャツを乾かす。
けいこと「穂先行く?」と相談するが、また来週来ようってな訳にはいかないので穂先へと向かう。
以前登ったときちぃにぃは正直「怖い」と思った。でもけいこは「楽しい」と思った。
そんな記憶を頼りに岩にとりつく。ちぃにぃは以外と平気。でもけいこは以外と怖がっていた。たいした渋滞も無く山頂へとたどり付いた。TOPに登るはしごが2つになっていた。
以前来た時より北鎌の取り付き部分が大きく崩れ、山頂はさらに狭くなっていた。混雑する時期は大変そう。
風も強いのでさっさと記念撮影を済まし、小屋に戻ると食堂が一杯。暫し待ち食事を済ませていざ南岳への空中散歩へ向かう。
↑新しくなった槍ヶ岳山荘
☆☆☆☆槍ヶ岳への道?崖?☆☆☆☆
↑登るとすぐこんな急斜面の岩場です
↑途中の梯子です10m弱かな
↑頂上直下の梯子。15mくらいかな
↑槍ヶ岳頂上(3180M)はとても狭いです。
周りは当然崖
↑満足げなちぃにぃ
↑槍ヶ岳山荘で食べた天ぷらうどん