紀伊半島は大きいし遠いよ 三日目
9月21日(月)

さて、今日はけいこのお願いもあったので、たま駅長のいる貴志駅という所まで行くことにします。

その途中のあちこち寄りながらね(^o^)

朝五時頃に目覚めて表を見るとなにやら不思議な空模様でした。
朝焼けが見れるかどうか微妙な感じです。

潮岬は本州の最南端にある岬です。
黒潮がすぐ近くを通っていることもあり、海流が激しいみたいです。
岬の突端に行き、海面を見てみたら、波が泡立っていました。
ちょうどそのあたりに船が沢山集まっていて、漁をしていたようです。
きっと、美味しい魚が沢山捕れるんだろうね〜

←夜明けの時間が過ぎても太陽は顔を出しません。
今日は朝焼けはだめでした。

この駅は和歌山電鉄の貴志川線というローカル線で、今にも廃止されるのではないかという危機に陥っていたみたいだけど、たまという猫がこの駅の横の売店に住み着いてからというもの、名物駅長としてニュースとかで報道されるに連れ、観光客として乗客が増えてきて、和歌山電鉄が正式にたまを駅長に任命してから更に人気が高まって今や全国区になってしまいました。

今回ちぃにぃが紀伊半島に行くというと、けいこがツーマプで貴志駅を見つけ出して、ここに行ってきてという事になったんだよね。
なぜか紀伊半島の神社とかお寺とかは坂が多いんだよね。
坂を登るのも修行の一環という事みたいですが、オフライダーにはちょっと辛いよね(^o^)

で、階段を登ってフト見上げると、西国霊場の第二番札所なんだよね〜

確か那智大社と併設している青岸渡寺が第一番札所なんだよね〜


一応お参りしてから先を急ぎます。
さて、これで本日の目標はとりあえず終了かなって感じです。
時間もちょうどお昼くらいだったので、和歌山ラーメンを食べに行くことにしました。

和歌山ラーメンは色々な元祖があるみたいだったけど、帰り道にも近くてツーマプにも出ていた
中華そば大福軒というお店です。場所は雑賀崎という海辺の近くにあります。
      
ここからは一路潮岬を目指して南下を開始します。
国道424号線から国道425号線から県道189号をつなぎ、とにかく紀伊半島の真ん中を突っ切るように南下します。
道は信号もなく快調なんだけどお、何せ遠いんだよね〜
最後は県道37号線を南下して国道42号線に合流です。
で、その周辺にある雑賀崎灯台から和歌浦を望みます。和歌浦と言えばその昔、京の都の人たちが和歌良く読んでいることで有名です。
でも、今は工場なども建ち並んで決して美しいというようなものではありませんでした。
和歌山ラーメンは基本的に醤油ラーメンで、昔からあるオーソドックスなもの。で、特徴としては玉子がテーブルに置いてあり、有料だけど自分で勝手に入れて後で精算するというもの。それと早寿しとしう鯖の押し寿司も一緒に注文するのが一般的?みたいです。
ちぃにぃもそんな情報を得ていたので、早寿しと玉子を一緒に頂きました。
味は、まぁ美味しかったよ(^o^)

それでも、テントサイトの横にある少し高くなった場所では朝日を見ようと人が粘っていたよ

で、もう一つ驚いたのはたま電という電車が走っていることなんだよね。
ちょうど時間が良かったんだけど、和歌山駅から貴志駅(終着駅)までの間でたま電という電車が走っているみたいです。
電車からは沢山の人が降りてきました。
ソウしたらまた撮影大会の始まりだったけどね(^o^)

途中こんな風景もありました。
空になんか赤い箱が浮かんでいました。
谷が深いから、山から山へ荷物を運ぶ仕掛けみたいです。
なんか凄いよね〜
←こんな感じですが、今一歩感動がありません

男湯は海の展望台から丸見えの所にあります。

見る方も迷惑だよね(笑)

ここで、行く前から気になっていた温泉へと向かいます。
リバージュスパひきがわという温泉です。
ここで一つ情報が・・・
ツーマプ関西 2009年3版9刷ではこの温泉の位置が間違っています。正確には市原海岸の道の駅を更に北上した場所にありますので、注意が必要だよ。
暑いのでなかなかライダースーツを着込めません。
しばらく涼んでからとれとれ市場へと戻ります。

と、思ったら朝焼けというよりは雲の合間から朝日がでてきたって感じで太陽が顔を出しました。

まぁ、朝日を見たと言うことにしておきましょう!

こんな感じの看板が国道沿いに出ているので目立つこと間違いなしです。
ツーマプはアテにしないでね(^o^)

なんか南国リゾートって感じの建物ですよ
眼下に見える崖に沢山建っている家が雑賀衆の住処というような説明もありました。

もう少し時間があれば、ノンビリあちこち見て回ったんだけどね〜

これから潮岬まで戻らないと行けないからとっとと移動です。
さて、とれとれ市場で美味しいお魚を食べましょう!と行き込んで行ったのは良かったんだけれども・・・

紀伊田辺へとの中間点あたりは、ソテツの並木が生えていて南国ムード満点の場所が続きます。
相変わらずの好天の中、景色を楽しみながら北上?西上へと続けます。

白浜への分岐を左折して、白浜の中心街へと入ってきます。
走っているとアドベンチャーワールドの看板にパンダの案内があり、このあたりにアドベンチャーワールドがあるんだと初めて知りました(笑)

どれほどの便が飛んでいるのか知らない南紀白浜空港を横目に見ながら、とれとれ市場で朝食を頂くことにしました。

とれとれ市場に到着したのが8時15分頃。市場の会場が9時頃だということなので、まずは白浜温泉へと先に行くことにしました。


だから、もう朝焼けは見えないって

夕飯は、とれとれ市場で購入したかまぼこと、おつまみ各種とチャーハンを頂きました。

明日は紀伊半島3日目です。どこに行こうかとツーマプをかなり眺めていたけど、全然決まりません。
とりあえず、奇絶峡を越えて龍神温泉へといくことだけを決めて、お休みなさい

さて、明日はどんな日になるのかなZzzz・・・
テントサイトに戻って走行距離を見てみたら、約400kmほど走っていました。
つい夏の北の大地ツーリングでは大人の旅を実践したのに、これではダメか(爆)

あちこち走りまくって、遊びまくって来たのでまぁこんなもんかなって感じです。

すっかりお湯に満足したので、テントサイトに戻ります。あたりは暗くなってきたんでちょいと急ぎ足です。
で、串本市街から潮岬へと東周りで進む時にすぐ目の前にコープがあります。
ここも最南端のお店と言うことで看板が出ていましたよ。買い物はここで全て済んでしまうくらいの規模でした。
で、これから南下しようと思ったんだけど、気になるところがあるんです。それはどこかというと紀三井寺(きみいでらと読みます)というお寺です。
おのお寺は戦国時代に色々な物語の舞台になったことで以前から気になっていたんです。
ちょうど目の前にあるのでちょっと立ち寄ることにしました。

少し雰囲気があるかなって感じです(笑)
ここから、雑賀崎の高台へと進みます。
雑賀という言葉は戦国の世に一番歴史に現れてきます。
戦国の世に紀ノ国の周辺に鉄砲を武器に一大勢力を築いた人たちなんだよね。
傭兵の走りと言っても良いような集団です。
司馬遼太郎の尻啖え孫市という作品にその姿が良く出ています。
とっても楽しい本なので読んでみることをお奨めします。
で、今回の旅の一つの目的である、猫の駅長がいるという貴志駅に向かいます。
ナンにもない住宅街の真ん中に貴志駅があります。車が溢れているし、警備員までいる始末です。
さすがの人気ですね〜
峠を越えると稲穂が実っている田んぼに曼珠沙華が沢山咲いています。

ここで初めて知ったんだけど、田んぼの畦には曼珠沙華が良く咲いているんだけど、これは
曼珠沙華の根っこには毒があり、モグラとかに畦をあらされないような知恵なんだってさ。

本当に昔の人の知恵というのは凄いよね〜
さて、とりあえずお腹も多少ふくれたので先を急ぎます。
で、県道33号線を国道42号線へと進むんだけど、
対向車線が大渋滞だったよ。一体何キロ続いているんだと言うくらいの渋滞でした。
この道は通っては行けないって感じです。少し遠回りでも県道31号線を走るのがよいかなって感じです。
国道42号線へと出て、バイパスを抜けてそのまま高速へと乗り込みます。片側一車線の道を北上するんだけど、途中から渋滞が始まってしまいました。
二車線あれば真ん中をすり抜ければよいけども、
片側一車線だと路肩走行するしかないのでとっても嫌な感じです。
ということで、本当は海南ICまで行く予定を有田ICで降りて峠越えをすることにしました。
有田といえばみかんが有名だよね。

で、周りの景色を見るとミカン畑が続きます。

南紀白浜温泉は、日本三大古湯という事みたいです。
ちなみに、その温泉は南紀白浜温泉と兵庫有馬温泉と道後温泉という事みたいです。

で、色々と温泉はあるけど一番有名な公衆浴場であるアの湯という海に面した温泉へと行きます。
白浜の横を抜け、駐車場にバイクを着けると朝なのに満杯です。さすが人気の温泉です。
早速ライダースーツを脱ぎ捨て温泉へと。
しかし、波が強いので一番奥のお湯は閉鎖中でした。でも入っている人いたけどね。

ここのお湯は海に近いこともあって塩分が非常に強くてとても暖まるお湯でした。

朝ご飯をそこそこに食べてから、出発です。
まずは、国道42号線を北上していきます。
昨日、熊野神社でお昼の時に一緒になったご夫婦のご主人が、「私は串本から紀伊田辺に行く間の景色が紀伊半島で一番大好きです」
という言葉を楽しみにして、走り始めます。

↑解るかな?PH10.3と書いてあるでしょ
で、なぜこの温泉に行こうかと思ったかというと、なんとPHが10もあるツルツル温泉なんです。
案の定お湯に入ってみてびっくりしました。お湯に浸かった瞬間から肌がヌルヌルしてきて、体を手でなでるとまるで石鹸を体に付けているような感じがするほどでした。
ここはお奨めです。
でも、料金がちょっと高めなのが玉に瑕って感じでしょうか。
しかしながら、ここは宿泊も出来るので、宿泊しながらお湯に浸かりまくるのも幸せかもしれませんってね(^o^)
紀三井寺から見た和歌浦です。
花がきれいな時はなかなか見応えがあるようなことですので、行ってみても良いかもね
これだけの費用をかけても元が取れるくらいの人気なんだろうね。
相手が動物だけに、その人気は普遍なのかもしれない気がするけど

でも、いつかはこの人気も収まってしまうんだろうね

そうなると和歌山電鉄の貴志川線もお終いになってしまうのかな
ここで、たま電の内容をご紹介しますね〜
で、ちぃにぃもデジカメと携帯を使って写真撮影のお仲間入りです(笑)
でも、このたまという猫は本当に凄いんだよね〜 カメラの前でポーズを取るのは当たり前。撮影ポイントは2カ所ほどあるんだけど、それぞれのポイントの前に替わるがわる向かってはしばらくじっとしているんだよね。
本当に自分の人気がこのローカル線を支えていると言うことを理解しているような感じがして、ちょっと圧倒される感じがしました。
でも、一番驚いたのが人の数なんだけどね(爆)
海鮮かき揚げ天を頂きましたよ〜

美味しかったよ(^o^)
ただいまの時間は9時15分くらいです。
営業開始まで待つのはあまりにもかったるいので、朝ご飯
替わりにちょっとしたおつまみを頂きました。

砂も非常に細かくさらさらでした
で、とれとれ市場へ戻る途中で南紀白浜の白浜へとちょっと立ち寄ります。
まさに白浜の名のごとく、真っ白な砂浜が続いています。
青い空に青い海と白い砂浜がとってもきれいだったよ

天気がよいときの海は、青空の色が海面に移り込むこともあるのか、本当にきれいです。
太陽がどんどん高くなるにつれて、海の青さがより鮮やかになってきます。
きれいな景色を見つつ、紀伊半島を北上します。
信号も無く快適な道を快走中