もしかして初めての北でソロ? ちぃにぃの一人旅 4日目


オロロンラインの
北側を見るとこんな感じ

9月19日(金) 

←オロロンラインの南側を見るとこんな感じ

でも、そんな事を言っていても仕方ないから、アクセル開度を広げて飛ばします。20kmほどで街があるからガスは大丈夫だろうという計算から、先を急ぎます。あたりはどんどん暗くなってきて、ふとバックミラーを見ると、かなり後方だけど、真っ白い車が猛スピードで追いかけて来るではないですか〜
あちゃー、パンダか〜。逃げるにしても相棒では逃げ切れないし・・・某県警との戦いから三ヶ月経過していないし、参ったと思いながらスピードを緩めると、みるみるうちに白い車は近づいてきて、あっという間にちぃにぃを追い越していきました
白いライトバンだよ\(^_^)/

全く心臓に良くないよね。でももしパンダさんだったら、赤灯廻しているよね。
こんな所にも冷静さを失っていたちぃにぃがいたんだな。でも、ほっと一息、先を急ぎます。
下川町でガスを入れて、目指せ名寄。いい加減スピード出して走るのにも飽きたこと、ようやく名寄に到着し、無事サンピラーへ到着です。名寄サンピラーは街中から少し外れた場所にあるので、解りづらいのが難点だよね。ちぃにぃは一昨年に来ていたので大丈夫だったけど、始めていく人は明るい内に行くことをお奨めします。
昨日の夜から風が強く、天気予報では午前中に北海道の北部を弱い前線が通り抜けるという予報なんだよね。
朝起きて、さて今日はどこへ行こうかと思いながら天気予報を確認しながら朝ご飯を頂きます。宿の人も「
今日は風が強いね〜」と言っているほど。ジャンダルム越えからの帰還予定が一日早まり、道内での予定が一日延びたことによって予定を追加したこともあり、天気も何とかなりそうだったので、とりあえず北へ向かうことに。
で、ここから先が大誤算だったんだ。話せば長いことながら・・・なんてね。
通常林道にはどこへ抜けるなどという案内が出ていることは無いし、林道の中にも案内倍などはほとんど無いのが普通。で、林道の入り口には
神門の滝はここというような案内があったんだ。地図をさっと見て、その滝の名前があることを確認して、この林道に間違いないと確認して中に突っ込んだんだ。
この時点で時間は16時20分。


豊富温泉と石油の関係が書いてあります。
クリックで大きな画像がでるよ

やがて、例の北緯45度線の看板が見えてきます。とりあえず誰もいないので相棒を近くまで持って行って記念撮影を済ませます。利尻をバックにNの文字。
今回の旅の一つの目的を達成したよ。
両側は草がはみ出しているし、路面には青く苔むしている場所もあるし・・・これはあんまり走っている人がいない証拠。おまけに砂利が深くなり、挙げ句の果てには行き止まり・・・・

参った参った。結構走ったんだけどな。時間はどんどん過ぎていくし、他に分岐無かったし、でも入り口は間違っていなかったし、頭は冷静なんだけど、パニックとまでは行かなくてももはや混乱の極地状態。
こんなときもし、けいこが居たら大変な事になっていたな(爆)
いい加減諦め、国道に戻ってかなり長い道を迂回することにしました。

←国道の看板は立派でした

←稚内に向かう途中にちょっと立ち寄りました

←朝ご飯です
パンはおかわり自由だよ〜


平日だし人が少なく独り占めです

↑去年けいこがお邪魔したときの写真です

宿に到着して受付して、荷物をほどいて、まずはビールを一息です。本日の宿泊客は全部で5人。オトコ共です。
まぁ宿での様子はご想像にお任せしておきます。
皆一言も口を開かなかったな(笑)
変な感じだったよ。


肝心の記念碑がある場所は・・・
って感じです


宗谷丘陵です

まぁ風が強いのは折り込み済みなので、そのまま北上し、宗谷丘陵方面へと内陸に入って更に北上を続けます。この丘陵地帯の景色が良いんだよね。
宗谷岬を見下ろす公園で、展望台に登ってみたけど、あまりに風が強すぎて女の人は大変そうだったよ。で、北の方を見るとなにやら陸地が見えるんだよね。あれは
樺太だよ。


一人だと撮影するの結構大変なんだよね

石油臭いお湯では、喜連川温泉にも似たような泉質のお湯があるので、どう違うのかと思ったけど、入ってみた感想は、ちょっとびっくりしました。
ここの湯船は、湯治客用と一般客用に別れていて、湯治客用の湯船はより減船に近く、温度も少し低めで長い時間入っていることが出来るようになっている見たい。肌に病気を持っている人たちが沢山当時に来ていたよ。
お湯は、
油が浮いています石油臭いです。窓を閉め切っていると息がつまりそうです。これほどインパクトのあるお湯も珍しいと思うよ。
お湯から出ると、油成分が体にまとわりつき、ヌルヌル状態が酷いので流石に石鹸で少し油分を洗い落としました。
釧路湿原も良いけど、あっちは丘の上から湿原を見下ろすような感じしか観光スポットが無いけど、ここサロベツ原野は原野のど真ん中にいると実感できる場所。
まさに北海道らしさを味わうことができる場所です。時間がある人は是非立ち寄ることをお奨めしますよ〜
その前にサロベツ原野でちょっと観光を。ここサロベツ原野は日本最北端にあるサロベツ湿原とその周りにあるのっぱらを総称したもの。何もない北海道というのに相応しい、それこそ360度の地平線が見えると言っても過言では無いほどの実に広々とした場所。
さて、このまま北上を続けて稚内方面へ進んでも良いのだけれども、基本的に一本道だし、風も強いし、サロベツ原野方面で内陸へと道を進めます。目指すは石油の温泉です。


オロロン名物の風車です

      
メインへ
一応ガーミンは付けていたんだけど、どうも迷走している見たい。林道はカーブが続くのでどの方向を向いているのか分からなくなるんだけど、空を見ても、ガーミンを見ても、本来行きたい方向とは全然違う方向に進んでいるんだよね。しばらく走ると下り始めたので、これは絶対に違うと思い地図を再確認。
でも迷っている時に地図を見てももはや遅いんだよね
このあたりは山歩きでも一緒だな。冷静な判断ができなくなっていたんだ。思い込みというヤツだろうか。迷ったときの鉄則として、元来た道を引き返す事に。これまた思い込みで、きっとさっきの
ピヤシリ湿原の看板を左折すれば良かったんだと思い込み、分岐を今度は右折します。標高を上げていくので、これで良しと思ったけど、道が怪しくなってくるんだ。

←相棒と△マークもほぼ独り占め状態だね

地元の牧場でとったジンギスカンです

で、サロベツ原野を後にして向かうは豊富町(「よとよみ」と読みます)にある、豊富温泉です。この温泉は以前から気になっていた場所なんだよね。何が気になっていたかというと、お湯が石油臭いというか石油成分が入っているのではというほどインパクトがあるというお湯みたいなんだ。温泉好きのちぃにぃとしては外せない場所です。ということで、早速「豊富温泉町営ふれあいセンター」というお風呂へと向かいます。駐車場にバイクを止めるとプーンと石油臭い臭いが(^o^)
遠くに見えていた巨大風車の行列がどんどん近づいてきます。この風車の列も名物の一つだよね。風車の足下まで相棒を乗り入れて記念撮影を済ませて北上します。


宿の全景です

←なんか不思議な組み合わせの料理でした

とりあえず滝も見たので元来た道を引き返します。ここでもう少し地図を見ていれば良かったんだけど、後も祭り状態。林道を走るためサイドバックに地図をしまっていたからね。
先ほどの最初の分岐地点まで戻って、左折します。しばらく走るけど
標高を上げていきません。確か山を越えるはずが・・・。しばらく走ると「左折ピヤシリ湿原」の案内板があったので、湿原はまずいだろうと思ってそのまま直進します。

←どこにでも有る看板だけど、いやな感じだよね

ここから先は基本的に何も無い道を走るだけ。一瞬地図を見るために停車したら、なんとパンダさんのワンボックスに抜かれてしまったよ。痛恨だ〜
彼らは法の番人であるからして、決してスピードは出さないんだよね。当然か(^o^)j
知っている人は知っている
宗谷岬から南下する道を60-70kmで走る辛さを・・・
参ったよ。途中神威岬という場所で迂回して岬の先まで行ってきたけど、すぐに追いついてしまうんだよね。抜かせてくれればよいのになんて思ったけどダメだね。

←風が本当に強かったよ

←思っているより全然でかいぞぉ〜

さて、目指すはとにかく。オロロンラインです。
オロロンライン。
ライダーのあこがれの道。まさに北海道らしい道の代表格。
前回来たときは晴れてはいたけど、オロロンの象徴である
海に浮かぶ利尻岳を見ながら走ることができなかったんだよね。今回は大丈夫か・・・期待を込めて相棒のアクセルを回して先へ進みます。

←宗谷岬の△マークが見えるでしょ

途中、エゾシカと追いかけっこをしながら、まぁ出ては来ないとは思うけど、熊の心配をしながら、万一ここでパンクでもしたら大騒ぎだななんて、不安な気持ちいっぱいで走ります。で、林道の入り口まで戻って距離を測ったら30km以上は彷徨っていたみたい。20kmほどで強の宿に着いているはずが、林道だけで30km以上も彷徨っていたなんてね。時間にして一時間以上彷徨っていました。本当ならこの時間には宿に着いているはずだったのに・・・
おまけに、走行距離も結構行っていて、
ガソリンの心配もチラホラと。。。
更に悪いことに日が落ちてきているんだよね。ここから名寄までは約40kmほどあるか。ガソリンは恐らく持たないだろうし。さらに気温も下がってきて寒いし、もう最悪。

←一緒に泊まった人たちと記念撮影です

クリックで動画をどうぞ

ご飯をいただき、明日の予定を立てながら、ビールと焼酎をいただきながら時を過ごします。そのうち夜も更けてきて、お休みなさい。
本日の走行421kmです。
林道の彷徨いも含めて、いったいどこか大人の旅なのか・・・
ちぃにぃも、まだまだ修行が足りないよね

←こんな感じの道で良さそうな感じだったんだけどさ

さて、ここから先はどうしようか・・・そのまま国道を走って名寄に入っても良いけど、名寄サンピラーの裏手に出るピヤシリ越え林道というのがあるので、それを走ってみることにしたんだよね。
とりあえずナビにポイントは入れてあるから、林道の入り口には無事到着。って全然わかりやすい場所なんだけどね。


ここが最北端のガソリンスタンドです

後で調べたけど、やっぱり樺太だったな。宗谷岬から見えるんだね。それから宗谷岬へ移動して記念撮影を。どっかの飲み屋のお姉さんとオヤジというコンビらしい二人連れがキャーキャーやっていたっけ

風が強いので三脚の立て方を工夫して無事記念撮影終了です。
ここでまたカメラ壊したらしゃれにならないからね(笑)
ちょうどお昼時だったので、隣接している食堂でジンギスカンを頂きました。美味しかったな。
さて、ここからどうするか・・・ここまで来たら宗谷岬は外せないからとりあえず内陸を北上します。稚内空港の近くを抜けて海岸線に出ると、もの凄い風です。海面が波立っています。イヤー凄いね。
ゴーグルが潮で白くなってしまいそうな感じ
利尻の大きさを

←やっぱり記念撮影しないとね

で走りながら北西方面を見ていると、なにやら黒いでかい物が薄く見えるんだよね。もしやと思っていると、やぱりそうだ。利尻岳だ。想像しているよりも遙かにでかく見えるんだよね。
\(^_^)/とヘルメットの中で叫びながらアクセルを開け続けます。
しかし、風が強いんだよね。油断していると飛ばされるほど。まぁそれほどスピードを上げているわけではないからそんなに辛くはないけどね。

←海の色が凄いことになってました

天気予報通りに、前線と思わせる様な雲の筋が上空を抜けていきます。それと共に、パラパラと雨も飛んできます(降ってくるほどでは無い)でも、その黒い雲の奥には晴れた青空が見えるんだよね。これは良い兆候だな。晴れたオロロン、利尻岳が待っているぞ!
街中を過ぎて、海側へと道を折れると、周りはナンにも無くなり、雰囲気が出てきます。
その後の予定を考えつつ、天気の良い日に函岳へと登りたい(バイクでね)という目標があるので、とりあえず稚内方面へと走って、今日の予定はその時に決めることにして出発です。
吉里吉里では出発前に記念撮影をしてくれて、それを宿のアルバムに貼っておいてくれるんだよね。これは来年どんな風に撮影したかを確認しに来てねというサインなんだろうか(笑)


じゃかいも焼酎がありました
でも、甲類だったんだよね〜

約20km強の林道だからゆっくり走っても一時間は全然かからないで抜けられるはず。早くビールが飲みたいななんて思いながら出発です。でも入り口に熊注意の看板が気になっていたんだな。
で、まず最初の分岐があり、時間もあることだし、神門の滝へと向かいます。まさ更に分岐があったので、右に下る道を進み滝へと向かいます。で、ついた場所が寂れた滝見台といっても、木に邪魔されてよく見えないけど・・・
諦めてゆっくり走ると、北緯45度線の記念公園があるという看板が・・・
どうでもこのまま走ってもだめだから立ち寄ることに。記念公園といってもただ芝生があるだけのナンの変哲も無い場所なんだよね。昨日と違って今日は気温も低いし風も冷たかったので、トイレ休憩とおやつタイムでほっと一息。

←昨日は30度もあったんだけどね

で、このあたりで本日の目的地を名寄サンピラーに決定し、宿に予約を入れます。後は南下するだけ。北西から強風が吹いていたから、ここから先は追い風で非常にラクチンだったな。とりあえず最北端のガソリンスタンドで記念の給油をして宗谷岬を後にします。

←解るかな?島の影があるよね。
あれが樺太です

北の海の風景を
360度の地平線を


解るかな?利尻富士が見えます

クリックで動画をどうぞ


木に邪魔されてあまり見えなかったよ

クリックで動画をどうぞ