2007GW海上で結んだ西日本周遊の旅 二日目 その2
      
で、次の目的地は秋吉台秋芳洞。所謂カルスト台地ね。
こうしてレポ作ってみて初めて知ったのが、「秋
台」「秋洞」と同じ音の「よし」の文字が違うことなんだよね。何で違うのかな?
カルスト台地というのは、石灰岩の地形が地表に現れて、色々な造形美を形作っている場所のこと。(正確には少し違うかな?)
まずは秋芳洞へと入ります。ここは現在発見公開されている鍾乳洞では一番大きい所。

秋芳洞の入り口(下部)です。
まるで紅葉のような紅葉がありますが、人口ではなく自然のものです。
詳しい紹介はしませんが、さすがに日本一の大きさ。本当に広いです。入り口も全部で3カ所あり、普通の人は通り抜けるみたいだけど、ちぃにぃは最深部からを往復しました。
何度も訪れることは無いと思うけど、一度は行ってみる価値はあるかもね。
秋芳洞は本当に広くてびっくりします。
しかもその造形美はまさに自然の神秘
あの不思議さは言葉には出来ません
秋芳洞をでて、目の前にあるお店で「ぜんじかっぱそば」というものを食します。一体何かというと、熱い鉄板に、ワサビ入りのそばを置き、その上にきゅうり、錦糸玉子、肉などをちらして、少し暖かめのめんつゆを付けて食べるという摩訶不思議な食べ物です。
お店には「ぜんじ(禅師)かっぱ(河童)」の言い伝えが書いてあったけど、なぜその言い伝えがこの様な不思議な食べ物になったかは書いてませんでした。是非書いて欲しかったな。
お腹もふくれたので、次の目的地である萩へと向かいます。途中秋吉台のカルスト台地を駆け抜ける道を走るんだけど、青空と緑の丘と独特な花崗岩の模様とが渾然一体となったとっても素晴らしい道です。
思っていた以上に素晴らしい場所で、この道ならば何度でも走ってみたいと思わせる道です。適当なワインディングにもなっているしね。

山焼きの直後みたいで、まだ緑がうっすらしているとのことです
もう少し経つと緑がもっと鮮やかになるようです
カルスト台地を抜けて萩へと向かう国道に入ったんだけど、中国四国地方の国道というのは本当に狭い場所が多いんだよね。これは中国四国に限らず、大都市圏以外の国道は多かれ少なかれこんな感じの場所があるんだけど、本当にこれが国道?と思わせるほどの道が続きます。
バイクならば問題は無いけど、車だとすれ違うこともできない場所も結構あるんだよね。少し遠回りをしても広い道を走った方が早いよね。車の場合はね。

この画像を見て不思議なことに気がつきませんか?
山口県はどうもこんな感じの場所が非常に多いみたいです。
何かというと、ガードレールが
黄色なんです。
見やすくて良いと思うけど、ちょっと違和感があります

これが国道だからね(^o^)
そうこうしている内に、萩に到着。目的は二つ。萩焼の良い器を探すことと松陰神社に寄ること。
まずは萩焼の良いものを探すために城下町の方へとバイクを進めます。
少し走って、
いっぺんに萩の街が好きになりました。これはその場所に行ってみないと解らないかも。

ここが萩の城下町です
のんびり歩いて散策したいと思わせる雰囲気がプンプンしているでしょ
バイクなのであちこちいけない、というよりヘルメットとか装備を一々付けたり外したりするのも面倒くさいので良さそうな萩焼のお店を選んで中に入ります。
本当は
萩焼の窯元を巡りたかったんだけど、どうも街中は街並みを保護することなどを目的とした条例で、焼き物の煙を立ててはいけないために、窯は置いていないみたいです。
でも、それぞれのお店は窯元から直接焼き物が流れて来るみたいなので、ちぃにぃの本来の目的は達することができるのでOKです。窯元は周りの山の中腹に多いみたいです。時間があるときに訪問してみたいな。

で、お店の人と萩焼について色々と教わりながら良さそうな器を探します。萩焼は大きく分けて、登り窯で焼いたものと、ガスで焼いたものに別れているそうです。
登り窯で焼いた方が、
色の出方が微妙に変化していて味があるのでこちらをメインに探します。
気に入った器を2セット購入して、自宅へと郵送の手続きをしておきます。

ご主人のこだわりが特徴のお店だそうです

萩焼で焼いたワンコです(笑)
なんて、本物のワンコです
ちぃにぃに良くなついてくれました。

お店で藍場川が良いと聞きつけ、少し足を伸ばしてみました。
小川に鯉がのんびり泳いでいて、ホッとさせてくれる場所です
続いて向かったのは吉田松陰関連の場所。まずは松蔭神社です。
革命の時代には、まず
思想を訴える人たちが出て、次にそれを実行にうつす人たちが出て、最後に混乱した時代を収集する人たちが出るというのが世界の通例。
ここ、萩(長州)にはこの3つの人たちが見事にあらわれています。
吉田松陰、高杉晋作、山県有朋がその顕著な代表格といった所かな。伊藤博文、桂小五郎(木戸孝允)は実行&実務型といった所かな。色々と好き嫌いはあるけど、ちぃにぃは晋作>松蔭>>>有朋って感じかな。
で、だいたい思想を訴える人は狂人と言われ非業の死を遂げ、実行型の人は戦乱の中で命を落とすんだよね。
なんてことはどうでもよいんだけど、
日本史上でも有数の私塾である松下村塾を移設した場所に行ってみました。
↑ここで、本当に歴史上の人物が勉強していたのかと思うと、とても不思議な気がしてきます。
ここからは、松蔭の生誕の地の方へと足を伸ばしました。歩こうかと思ったけど、オフブーツだし、暑いのでバイクで移動しました。
さて、これからどうしようかと思っていたんだけど、さっきのお店の人から勧められたのが笠山の先端にある漁協婦人部がやっているというお店。是非行ってみると良いというので笠山(標高112mの火山で火口がある珍しい低山です)に寄ることに。
それと、出雲まで距離感を聞いたところ車で4時間程もあれば到着すると言うことなので、バイクならもっと早く着くなと思って今日の目的地を石見から出雲周辺に変更することに。
↑これが火口です 解るかな?
まずは笠山へと向かいます。山頂まで車で行くことができ、直径30m程の火口を一周することができるのでくるっと一周してきます。あいにく火口の中は立ち入り禁止になっていました。
で、観光を済ませたので腹ごしらえのために食堂へと向かいます。
ここにあるメインの食事は「刺身定食」と「煮物定食」の二種類だけと聞いてきたんだけど、もう少しあったね(^o^)
さっそく、サザエご飯付きの刺身定食をたのみます。これがまた美味しかったな〜。特に刺身が美味しかった。近くに行ったときには立ち寄ることをお奨めします。
さて、お腹もふくれ後は今日の寝床を探すだけ。翌日以降の日程を考え、出来るだけ出雲に近い場所のキャンプ場を探します。
ちょうど
キララ多伎という道の駅の近くにキャンプ場のマークがあるので、とりあえずここ目指して走ります。国道191号線は日本海を左手に見ながら延々と東に向かう道です。基本的に道は空いているんだけど、基本的に黄色車線が続きます。
トラックの後に付くとなかなか抜けないのでちょっと嫌になりながらも走り続け、益田市、浜田市、石見を抜けていきます。


このあたりの海はもの凄く綺麗なんです
デジカメの写真ではあのきれいな色はでないのが残念
で、石見の先には温泉津温泉があるのでここに立ち寄ることに。
実は中国地方にはあまり好みの温泉がないので、
今回はあまりお湯には興味が無かったんだけど、この温泉津だけは外せないと思っていたんです。
案の定、とても雰囲気も良く、お湯もかなりよい温泉でした。のんびり宿泊で行きたい場所です。
この温泉津温泉周辺は
車だと道が狭いのでタイミングが悪いと大変ですので、心して行ってください。
ちぃにぃが行ったときも、おばちゃんが運転する車がにらめっこしてました。

今回入った薬師湯という公衆浴場です

お風呂のお姉さんとツーショットです
とっても、可愛らしいお姉さんでした

料金は300円です。
お湯は鉄分が非常に多くて少し茶色のお湯です。
超お好みではないけど、結構良いお湯でした
すっきりしたので更に東へと向かいます。左手には太陽がかなり水平線へと近づいてきています。これは日本海に沈む夕日を見るしかないと思い、海沿いのキャンプ場を探すけど、やはり道の駅キララ多伎の先にあるキャンプ場しかありません。
で、早速そのキャンプ場の受付に「空いてますか」と聞くと「
電源付きサイトではないですがよろしいですか?」と聞かれ一瞬???となるけど「良いですよ」と申込用紙を記入していざ料金を支払う段になり「幾らですか?」と聞いたところ「うにゃむにゃ600円です」と言われたのでまぁ600円なら良いかと思って財布からお金を出して払う前にふと先ほどの「うにゃむにゃ」が気になり再度「幾らですか?」と聞き返すとなんと・・・、「3600円です」だって。

石見の先で見た三瓶山(さんべさん)です
少し黄色く見えるのは黄砂の影響のようです。
黄砂がひどいときは、辺り一面真っ黄色になるということです
一瞬財布に延ばしている手が止まりました。まさに息をのむというのがこの瞬間です。
理不尽(笑)にもちぃにぃは腹が立って「高いねぇ〜」と言うと「オートキャンプ場ですから」だって。そう言うことなのね。
通りで電源がありませんなんて確認するんだと思ったよ。ちぃにぃは当然のことながら「じゃぁ止めます」という一言を後にしてとりあえず道の駅まで戻ります。
で、そこでツーマプとにらめっこが始まりました。さてどこに行こうか・・・
すると近くにいた地元の人が「泊まるところ探しているの?」と親切にも声をかけてきてくれました。少し離れた場所を紹介されたんだけど、海沿いではないし、少し遠いので「ありがとうございます」とのみ返事して、またツーマプとにらめっこです。
少し山の中に入った場所にキャンプ場があるんだけど、何せ
時間が中途半端なんだよね。日没まであと1時間程あるし。
折角日本海に沈む夕日を見ようと思っているので山の中に入るのはねぇ〜
でも、宿泊できないのも何だし・・・、出雲大社近くのユースに電話してみたんだけど、GWの出雲なんてこともあり、
一杯ですの一言だけ。
仕方ないのでさっきのキャンプ場で豪華?なキャンプでもするかと思い、舞い戻るとあいにく既に一杯になっているという始末。
いやはや参った参った。ということで、この場所で時間をつぶして、少し山間部に入ったところにある目田森林公園キャンプ場に宿泊することにして、とりあえずキャンプすることを電話で連絡して夕日が沈むのを待ちます。でも日の入りは6時30分頃なんだよな〜。で、今の時間は5時30分。まぁいいか。
地図を見て翌日の予定などを考えながら時間をつぶします。
それと
後で問題となる、チェーンのコマ詰めをしながらね。走っているときにカラカラと嫌な音を立てていたからね。
↑ここが時間つぶしの場所です
で、コマを詰めて見てびっくり。4つもコマ詰めできてしまいました。なんか嫌な予感。まだまだ時間もあるので、タイヤとかブレーキパットとかをチェックしたら・・・
フロントブレーキのパットもほとんど無いではないですかぁぁぁぁぁぁ〜
参った参った参った。どこかで交換しなくてはまずいな〜。って、出かける前にチェックしておけよってヤツだよね。
そうこうしているうちに、ようやく日没の時間近くになってきました。水平線近くに雲が出ていたので見事海に沈む夕日というわけにはいかなかったけど、まぁ満足満足。
日本海に沈む夕日です
関東在住者はなかなか見ることが出来ないんだよね
あとは暗くなる前にキャンプ場まで到着したいとバイクを走らせるけど、日没後の山間なんて真っ暗になるのは当たり前のこと。
キャンプ場の近くまできたはいいが、場所が解りません。駐在所があったので早速道を聞くことに。
あいにくお巡りさんは居なかったけど、奥さんが居たのでキャンプ場の場所を訪ねると親切に道を教えてくれました。
「あの酒屋のわきの道を進んで、Y字路を右に行き、人里離れた場所にあるよ」ってね。その後
「そこに泊まるの?」「一人で?」と聞いてきたので「はいそうですよ」というと、「ひえぇぇぇぇぇぇ〜。あんな寂しいところに泊まるの?」と驚かれました。
一体どんなところにあるんだと思いつつ、教わった道をたどると無事キャンプ場に到着。
でも
普通のキャンプ場で、小学生の野球チームの合宿とか、20歳前半の若者達の集団とかがバンガローで大騒ぎしてました(^。^)
このキャンプ場は出雲市が管理している公園で、管理人も常駐(ハイシーズンのみみたいだけど)しているとても綺麗な所。
水場も綺麗だし、結構良いところでした。
早速夕飯を頂き、ビールとお酒を飲みながらまったりとします。
しばらくするとバイクが来ました。既に9時頃。彼はそそくさとテントを建てて眠ってしまいました。翌日どこまで行くのかと話を聞くと「
鹿児島まで。全部高速だけど」と言っていました。ツワモノです。恐らく800kmほどはあるんでは無いかと思います。しかもバイクはエストレだし。若いというのは凄いね。
で、ちぃにぃも眠くなってきたので就寝。
それからのことは一晩中若者達の騒ぐ声がキャンプ場中に響き渡ってました。
鹿児島まで行く彼と朝話をしたら、彼は「
彼らはこんな所くらいしか遊ぶところがないんですよ。かわいそうだと思いませんか」だってさ。
若いのに理解あるね。ちぃにぃは眠かったので余り気にならなかったけど、元気ならちょっと怒っていたかもね。
本日の走行は382kmでした