2年ぶりの北の大地 ちぃにぃ編 3日目
朝3時頃目が覚める。今日の予定は・・・
本当は2−3日目はオロロンラインから宗谷岬でもと思っていたが、大雪山系の温泉の魅力には勝てず、翌々日にけいこと待ち合わせしている上士幌方面へと向かうことにする。どこにキャンプするかは時間を見ながら決めることにして出発。
←朝焼けがとっても綺麗だった
でも朝焼けは下り坂の前兆?
まず第一の目的地は二股ラジウム温泉。ここのお湯は以前からとっても気になっていたので、今回道南に足を向けた理由の一つになっている。
早朝なので車も余り走っておらず快調に長万部まで到着。ここから国道を左に曲がって20km弱で目的地である二股ラジウム温泉に到着。とっても綺麗な建物でちょっとびっくりした。
ここはもともと「チキウ岬」と呼ばれていたがそれがなまって地球岬になったと看板に書いてあった。地球岬の突端では、今日出発した駒ヶ岳がコニーデ形状の綺麗な山容を見せていた。駒ヶ岳は見る場所によって形が全然違うのでとっても面白い。岬ではサッポロから来たライダーが寒い寒いと騒いでいたがそれほどでも無かったかな。
荷物を積んでさぁ出発
ここからは一路登別カルルス温泉に行くことにする。登別温泉に行けばよいのだが、確かツムラの入浴剤で登別カルルスというのがあった記憶があり、登別温泉よりも良いかもと思ったので行ってみた。温泉街に着くとホテルしかないのでしようがないから「元湯」と書いているホテルに入ることにした。でもやっぱりダメだった。お湯は温まって良かったが、お風呂の扉を開けると塩素の臭いがプーンと鼻についてしまう。塩素は温泉の成分には関係が無いし、多くの人が入る温泉ではレジオネラ菌の問題などがあるので致し方ない事だとは思うが、やっぱりどこか納得がいかない。
一通り見学を済ませ、新ジャガで作ったジャガバターを頂いた後に、洞爺湖畔にある食堂でジンギスカンを頂いた。結構ボリュームがあってとっても美味しかった。
           
←国道5号線を北上している途中から見た駒ヶ岳
みる方角によって山容が全然違うのが特徴
北海道といえばキタキツネ
二股ラジウム温泉駐車場に住んでいます

さて残すは上士幌までの長い道だけ
←甘くてとっても美味しかった^^
宿の前にはキタキツネが物欲しそうな顔でこちらを見ていた。きっと観光客がえさを与えて居るんだろうな。車に乗り込む人を見ると後について歩いている。
皆さん北海道に限らず野生動物にえさをあげるのは辞めましょう。彼らのためにもなりません。
お風呂は宿泊客もほぼ出払っておりほぼ独占状態。露天風呂は清掃のためにお湯が抜かれているのが少し残念だったが、効能では日本有数と言われているお湯を堪能することができた。
この温泉はじっくりと宿泊で言ってみたいと思わせるお風呂だった。
既に16時過ぎ(笑)石勝樹海ロードをたんたんと走り、いつもの日高の道の駅で一休み。既にあたりは暗くなってきている。この時期北の大地は日がかげるととたんに気温が下がってくる。また標高1000m位の峠を越えるとするとさらに寒くなることが考えられるが、ここまで来たら逆にハイになってしまって機嫌良く峠を越える。頂上を越えると眼下に街の明かり。
♪街の灯りがとても綺麗ね帯広〜なんて口ずさみながらようやく清水へ。残り50km。
テントサイトに着く頃にはお風呂もやっていないかもしれないので、清水にある「清水温泉フロイデ」という「いけてない」名前の温泉に浸かって再出発。あービールが飲みたい。帯広北部によくある10km以上の直線道路を鹿の飛び出しとかに注意しながらやっとの事で士幌に着き、買い出しをしてから本日の目的地である上士幌航空公園に到着。参ったね。到着時間は9時30分過ぎ。テントを設営して、ビールを飲んで本日のもの凄い長い一日も無事終了。
一日で600km弱を途中温泉に二回浸かり、観光しながら走るのはちょっとやりすぎだったと後悔したが後の祭り。
でもおかげさまでぐっすりと眠り皇子に変身できました(笑)
さて本日の予定はこれで終了。残すは上士幌までの移動のみ。
この時既に14時を回っていた。ここからの距離はと思って地図を調べると200km以上ある。笑うしか無いが、中途半端では仕方ないので意を決してスタート。苫小牧などの市街を抜ける尾は余りに時間がかかるので登別から夕張手前までは高速道路を使用して時間稼ぎ。夕張手前のGSで一休みしながら、美味しいトウキビを頂きラストスパートに備える。といってもまだ残り100km以上ある。
さて、ここからどうしよう。また地図とにらめっこしながら、時間と距離と考えて行き先を検討する。最近本当に便利になったiモードで明日以降の天気を調べると雨の予報となっている。明後日には上士幌に行くことを考えると雨の中テントの設営撤収をするのは面倒だと思ったので、ここは一人旅の気楽さを最大限に活用して一気に上士幌まで行ってしまうことにした。函館から上士幌まで約600km弱あるが気にしない気にしない^^
で、そのまま直行するのは芸がないので、地球岬と登別カルルス温泉に寄ることにする。途中室蘭のホンダのバイクショップで赤い旗を入手して地球岬に到着。

一人前ご飯付きで1200円はお得かな
洞爺湖畔に咲いていたひまわり
道内あちこちに咲いていました
一通り見終わった跡は昭和新山へと向かって洞爺湖畔の道を走る。しばらくすると異様な形の山が見えてきた。昭和新山だ。これも又昭和に何もない場所に突然山ができるという自然の不思議さ、驚異をまざまざと感じさせてくれる場所である。
↑道路が隆起しているところから始まります
↑道の真ん中が7mに隆起している箇所です
↑地元の人の話だと新築の家だったそうです
↑まるで元々地上にあったと思わせるような共同溝です
↑混浴の大浴場の露天風呂です
さて、ここからどうしようかと思い地図とにらめっこ。まずは洞爺湖へと向かう事にする。海岸線を快調に走り洞爺湖の西口火口という場所に到着。ここは記憶にも新しい数年前に住宅地のすぐそばで噴火したことで有名な場所。少し前に洞爺湖からの避難するための道路として作られた町道の真上で噴火が起こってしまった。まるで映画にでも出てくるようなロケーションである。家がつぶれ、道が陥没、隆起し、共同溝があたかも元々地上にある建造物の様に地上に顔を出している。今も蒸気が火口跡から出ていて、地球が生きていることを本当に実感させてくれる場所であり、人間の無力さを突きつけられる場所である。
←いけてない名前の温泉「フロイデ」
お湯は・・・聞かないでください(笑)
地球が丸く見えたかどうかは・・・
自分の目で確かめてください

室蘭から見た駒ヶ岳です
ここから見た山容もまた違っている
見る位置でこれほど山容が
異なる山も珍しいのでは
↑元道の後です
標識が名残を示してます
昭和新山は今も生きて活動しています