ぼくの細道 Feel and Meet
5月4日 雨との出会い
夜半から風が強く、時々テントに激しい雨が落ちてきて何度か目を覚ます。
5時頃起きると雨は上がっている。雲もかなり高い位置にあり、気のせいか少し青い部分が見えているような気がする。でも相変わらず風がとても強い。
天気予報は相変わらず雨なので、今の内にテントを撤収してしまおうとそそくさと準備を始める。荷物を一通りまとめてから東屋の下で朝飯の準備を始める。
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←撤収を済ませて朝食の準備中
このあたりは大きな街も無く、海岸線を走ることが多いためか、車も少ない。のんびりと走りながら、久々の雨の中のツーリングを楽しみながら余部へ到着。
余部鉄橋は山陰本線の難所で、昭和中期にはあまりの風の強さで鉄橋を走る電車が転落して多くの犠牲者を出したことがあったそうである。地形もちょうどコルのようになっているので風の通り道になっているでのあろう。ぼくが通ったときは幸い風は弱かったが、雨は相変わらず強かった(笑)
バス停の小屋に入って撮影
雨は相変わらず強い
←昔の建物に掲げていた看板かな
今は室内に飾っている
天橋立の風景です
面倒なのでこれでおしまい(笑)
栄養のバランスを考えてます→
しばらくするとバケツの底があいたような雨が突然ふり、少し経つと止む。
空模様も気まぐれで、激しく降るとまた止みと繰り替えている。東京から来ているライダーの集団と少し話をすると今日は京都まで行く予定だとか。でも天気が悪いのでどうしようかと言っていた。朝飯を食べ終わり、雨の具合を確認しながらバイクに荷物を縛り付け出発する。
途中のコンビニで昨日書いた絵はがきを無事投函でき、次の目的地の城崎(きのさき)温泉へと向かう。
城崎温泉は外湯が6つあり、かなり古い温泉街でとても雰囲気があるという。温泉街は道も狭く、大きなバスも通るために渋滞している。通り沿いにある「一の湯」という外湯に浸かることにし、通りの端にバイクを止め雨具を脱ぎ温泉へと向かう。
雨ですっかり冷えた体を温めるために早速湯船へと向かう。外湯というと野沢とか渋とかを想像していたが、とても大きな建物でまるで日帰り浴場の様なお風呂。扉を開けた瞬間にがっかり。
古い感じの建物が軒を連ねている
腹も満たされ、表に出ると雨が上がってきた。雲もずいぶん高くなってきた。
ここからは丹後半島の東側を伊根湾へと向かう。伊根は「舟屋」と呼ばれる住居兼船小屋が一体となった建物が有名なところである。
舟屋は、湾の入り口に大きな島があり、海がとても穏やかな事と、冬に雪が多く船を保管しておく場所の確保などの問題などから、長い長い歴史を経て、人々の知恵の結集が生んだようである。とても不思議で情緒がある非常に印象に残る場所である。
映画などではたびたび取り上げられ、数年前にはNHKのドラマの舞台になったことで観光客がどっと増えた様である。
今日の予定は余部鉄橋を見て、城崎温泉、天橋立、伊根へと巡る予定。相変わらず雨は降ったり止んだりを繰り返している。
ちょうど鳥取と兵庫の県境で景色の良いところで雨も止んでいたので記念撮影をしておく。(雨の日は写真をとる機会があまり無いので(笑))
↑雨にもかかわらず大盛況だった
塩素の臭いが充満している。薬を入れることで温泉の効能がそう変化するものでは無いと思うが、雰囲気が台無しである。ちょっと残念だった。
でもゆっくりお湯に浸かりすっかり体も温まったところで、次なる目的地である丹後半島へと向かう。雨に濡れ、天気も良くないが、温泉に入って気分もリフレッシュできたせいかなんだかとってもハイな気分になってアクセルを捻る右手も軽やかになって、鼻歌交じりで雨の中を快調に進む。
京丹後市を抜け、そば屋の看板が合ったので昼食を取ることに。この辺りの名物である出石(いずし)皿そばである。小さなお皿に分けて出される。
↑鳥取と兵庫の県境
但馬に入ります
↑この辺りは砂浜が白くてとても綺麗
浦富海岸です
↑鳥取という文字を記念撮影
←二人前を注文
でもペロリと平らげてしまいました
←「舞鶴港とれとれセンター」という変な名前の
道の駅
この時は小降りだったが、その後大雨になる
とても狭い道が続くなかを観光バスが行き来し、途中には二車線の立派な道とトンネルが続く道があり、道の駅も舟屋を見下ろす高台にできて、すっかり観光地の予備軍として着々と開発が進んでいる様子である。

ここで皮肉を込めて一首
伊根の海 先人達の賢さよ 
     トンネル造る 現代の賢さ(いまのかしこさ)
本日の観光の予定は一応終了。目的地である敦賀へと向かう。途中また雨が激しく降ってきた。舞鶴市内にある道の駅「舞鶴港とれとれセンター」で、兄と連絡を取り、温泉とコインランドリ付きのキャンプ場を探してもらう。
服を乾かしながら都々逸を一つ
余部 城崎 天橋立 本日一番 コインライドリ
乾燥機をかけている間に兄と連絡を取り、色々と相談をしていると、電話の後ろから義姉のゆうちゃんの厳しい声が
泊まりなさい 姉の言う声 耳にして
          野営あきらめ ホテルに泊まる
雨の中を走りながら一首
はーい、ゆう@ピンクお姉様(笑)。ということで、不本意ながら今回の旅で初めて宿泊まりとすることに決定。
すっかり乾燥した服を来て敦賀に向けて出発。京都福井地方をご存じの方は「アホな」と思われる事でしょう。そうなんです。すでに時間は5時前。大雨の中、走り始めると
敦賀88kmの標識が・・・。思わずヘルメットの中で苦笑してしまった。
地理感覚が無いため、舞鶴から敦賀は一走りと思ったのが大間違い。
ここから2時間弱の大雨ツーリングの開始(笑)
何故走る 雨は激しく 日も暮れて
          明日は晴れるさ きっと晴れるぞ
敦賀のホテルに着いた時には7時過ぎ。乾燥した服もすっかり元通りになってしまった。びしょびしょに濡れそぼった格好にもかかわらず快く迎えてくれたホテルの人に感謝。
今日はのんびり文明生活。人が作る食事にベッドにテレビに電球と。明日の天気予報は曇りのち晴れ。いよいよかのじょとご対面の日である。
電球の明かりの下、地図を見ながらどのように行こうかと考えながら、
雨との出会いもまた一興と思いながら眠り皇子に変身。
来た道を引き返すと路面も乾いてきた。いい傾向。次は天橋立へと向かう、途中股のぞきの傘松公園へはケーブルカーかリフトに乗らないといけないようなので中止。反対側から見ようとツーマプにある「見所」へと向かうが綺麗に見える場所が無い。いい加減面倒くさくなったので、少しだけ見晴らしの良い場所で写真をとって天橋立に来たことにする(笑)
コインランドリはありがたいです→
今日の走行距離 310km
通過県 2県 (鳥取)−(兵庫)−京都−福井
    
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少し時間がかかりそうなので、その間移動しているが、雨は相変わらず激しく降っている。雨具が古かったこともあり、すでに股の辺りから浸水しており「参った」状態。確かに大雨の中数時間も走り続ければしようが無いよね。幸い舞鶴市内でコインランドリを見つけたので濡れそぼった服を乾かす事にする。