2010.1.30 奥日光でスノーシュー遊び 切込湖・刈込湖
本当はこの時期はスキー三昧のはずなんだけど、ちょっと新しいバイクの購入計画もあり、土日のどちらかでバイク屋さんに行こうと決めていたところ、ちょうど山の会の仲間であるつかさんからスノーシューで遊ぼうというお誘いがあり、それに乗ることにしました。

で、山の会のメンバーであるつかさんチーム、デイダラボッチさんチームと
奥日光の湯元から刈込湖経由で光徳牧場へ抜ける散歩道を行くことになりました。
我が家のスノーシューは歩くためのものではなく、山岳アタック(笑)用のMSRデナリアッセントというツワモノなんですが、実際には日航戦場ヶ原で使ったことがあるだけで、
宝の持ち腐れの最たるものになっています\(^_^)/
でも、それはそれ。大は小を兼ねるという諺の通り、散歩道でも大丈夫なんです。
ということで、久々のスノーシューでのパフパフを楽しみに奥日光へと旅立ちました。
我が家から日光へは高速道路は使わずに国道294号線を北上し、真岡工業地帯を抜けて宇都宮環状道路から日光へ向かうルートが最短距離、最短時間でいけるんです。
八時に光徳の県営駐車場で待ち合わせということなので、
5時前に出発です。
まだ
真っ暗の国道294号線はまるで高速道路と一緒です。
最近特に二車線化が進み、遅いトラックがいてもへっちゃら状態になってきたのでラクチンです。
けいこは乗車すぐにワープ、ちぃにぃはお気に入りの音楽を聴きながら快調に進み、あっという間に日光に到着です。
いろは坂も全然凍結しておらず、中禅寺湖の周辺でも路面は完全ドライ状態なので安心して走ることができました。
戦場ヶ原周辺に来るとあたりは雪原になってきたんだけど、思っていたより雪が全然少ないのでちょっと拍子抜けでした。光徳へ行くために右折して駐車場に到着すると既につかさん号が到着していました。
氷点下5−6度の中、寒いので挨拶もそこそこに車の中で朝食と身支度を進めておきます。
トイレで用を足しながらデイダラボッチさんの到着を待っています。
そうそう、冬の日光は赤沼駐車場と光徳駐車場には公衆トイレがあり、とっても便利ですよ〜

滑った跡デース

登った跡デース
腹ごしらえを済んだところで、ちぃにぃは持参したレジャーシートを片手に休憩した場所の後にある斜面をガツガツと登っていきます。
そうです。
尻セードを楽しむためにね(^o^)
先ほどから歩いている中でも所々で尻セードを使う場所が合ったけど、ここはまさに最適な場所って感じです。
上から見ると皆の上に落ちていきそうなので少し場所をずらしてGo!
スノーシューがちょっと邪魔のが難点だけど、勢い置く滑り降りる?落ちる尻セードを楽しんだので満足です。
やっとトラバース気味の道を抜けると涸沼手前に到着です。
風も強いこととお昼の時間になったので、
涸沼手前の風が通らない場所で大休止です。
ここで、同行していたSさんが「サングラスが無い」ということに気がつき「ちょっと戻って来る」と言い残し、今来た道を戻っていきました。
しばらくすると「あったよ\(^_^)/」という言葉と共に登場です。5分ほど戻ったところに落ちていたそうです。本当にラッキーだったよね〜
これも普段の行いが良いためなのかな(^o^)


動物たちの遊んだ跡です

←雷で倒れたのかな?
本当に自然の力は凄いものです

↑切込湖と刈込湖の間で氷の様子を観察中です

ここは湖の上を歩かないと湖の畔をトラバースするように歩道が着いている場所を歩かなければならないため、非常に面倒な場所なんだそうです。
確かに、歩道の辺りを見るとかなり歩きずらそうな感じがするもんね。
皆が思い思いのコースを歩きながら湖の畔まで無事に到着です。
これが
スノーシューツアーならではの醍醐味だよね〜
でも、氷の様子は毎日変わると思うので、みなさん自己責任で歩いてくださいね〜
氷の厚さがどのくらいあれば人が歩けるかなどについては良く分からないのが正直な所なんだけどさ。
こんな感じで 歩いています


誰も歩いていない中を突き進みます

まずは蓼ノ湖という湖に到着です。
デイダラボッチさんがピッケルで湖の氷を突いて氷の厚さをチェックです。
まぁ大丈夫でしょうということで、デイダラボッチさんが人身御供として湖を渡っていきます。
氷の様子が大丈夫だと確認した後に(笑)一人ずつ凍った湖を渡っていきます。
出来るだけ同じ道はトレースせずに歩いて行きます。
しばらくすると目の前に大きな平原が見えてきました。刈込湖です。ここは何度もこのコースを歩いているつかさんも氷の上を歩いたことがないという場所です。
ここでも、デイダラボッチさんがピッケルで氷の厚さを確かめてから人身御供として先行します。まぁ
氷の厚さは10cm以上はありそうだし、人の体重程度で割れる心配はなさそうなんだよね。
雪も積もっているのでより加重が分散するしね。といっても
前の人の歩いた場所とは違う場所を歩くようにして湖の上を歩きます。


歩き始めはゆっくりね。
整列して進みます


つま先がはみ出してしまって大変だったよ(^o^)

しばらくするとデイダラボッチさんの到着です。車からは白山の時にご一緒させていただいた方と、尾瀬至仏山の山歩きでご一緒させていただいた方が出てきました。ご無沙汰ですの挨拶もそこそこに、つかさん号とちぃにぃ号に分乗して湯元まで一走りです。
湯元の駐車場に車を止めて出発準備です。ザックにスノーシューを縛り付け、歩行開始。
人数がある程度いるときに、とっても便利な共通装備として持って行くには持ってこいの用具って感じかな。
あと、今回みたいな日帰りツアーなどでは威力発揮だよね。特に人数が多いときにはお湯を沸かす時間って結構かかるからね。
で、皆おにぎりとかカップラーメンとかを思い思いに食べながら色々とおしゃべりをしながら楽しい時を過ごします。
で、デイダラボッチさんと我が家はお湯を沸かして暖かいものを飲みます。
デイダラボッチさんは
ジェットボイルという新兵器を持参していました。これは少ない熱量でお湯を沸かすことができるという優れものです。
以前山で持っている人にも聞いたんだけど、
本当にすぐにお湯が沸くみたいです。
以前山渓の記事か何かで見たんだけど、
二泊三日のテント山行でガスカートリッジの小さいもの一つで過ごすことが出来たみたいです。
でも、ちょっとカートリッジが一つだけという山行は抵抗があるんだよね〜
って、考え方が古いのかな(笑)
ここから切込湖の横にある歩道を歩きます。
夏道ならばそれほど問題は無い場所だと思うンだけど、雪が降っているしスノーシューを履いていることもあって結構ある辛いんだよね〜
ラッセルをしているわけでは無いのですが、
さっきからずっと先頭を歩いているデイダラボッチさんは本当に馬力があります。ほとほと感心してしまいますm(_ _)m
蓼の海手前で我らを追い越していったソロの人と、途中反対側から来た外国の若者とすれ違った以外に人は我らだけです。
この大自然を我ら7人が独り占めって感じで歩き続けます。
蓼の湖だよ〜

誰もいない林の中を歩きます
ちょうと峠となっている場所「小峠」で休憩です。
気温はこの辺りに来てもそれほど変化はないけど、
基本的に寒くありません
小腹も空いてきたのでおにぎりなどをほおばりながら雑談して過ごします。
雪がチラホラと降っている中、曇り空の向こう側にうっすらと青空が見えるという雪の山の中の独特な雰囲気がたまりません。


左の矢印が夏道です
右の下の矢印を歩いてきました

↑ ズミの実という事みたいです

普段では絶対に見ることができない場所から見る景色はまた格別なものです。といってもちぃにぃはこの場所に来たのは始めてだから格別なのは経験者のみなんだけどさ(爆)


準備完了
いよいよ本番だよ〜

まずは温泉神社脇を抜けて源泉の横を通り抜けて国道へのショートカットの急坂のしたまで散歩です。
    
お食事しながら休憩でーす
ちぃにぃは直登を試みます。雪が柔らかいのでなかなか登れませんが、キックステップと肘と膝を駆使しながらよじ登ります。
皆何とか急な坂を登り切ったので先へと進みます。


ちぃにぃがよじ登った跡です

←氷が溶けているのか解るかな?
湧き水が出ているみたいでした

で、お次は切込湖へと向かいます。といっても刈込湖のすぐ横にあるのが切込湖なんだよね。
で、ここも湖面を渡るかと思ったけど、湧き水があるのか湖の端の方が解けています。
ちょっと嫌らしい感じなので、トラバース気味の歩道へと登ります。
ここがまた急なところで、皆苦労して登っていきます。

←一番右の左右にフラフラしている足跡はちぃにぃの足跡です。
キョロキョロしながら歩いたからこんな感じになっているのか、体が曲がっているからこんな感じになっているのか

↑急な場所は尻セードで進みます(^o^)

↑鹿の足跡です

ここからしばらくは雪景色をお楽しみください(^o^)


スノーシューを履いていても結構
沈むんだよね〜

この辺りに来てからはさらに雪質が良くなったこともあり、かなりフカフカの雪となってきました。風がないこと、気温が高くならないことが原因なんだろうね。
まさに、スノーシュー歩きにもってこいの場所って感じです。


皆が思い思いのコースを歩き始めました

人心地ついたので、ここから下って切込湖方面へと進みます。
峠とい地名のごとくここからは下りです。
全くといって良いほどトレースが無い中を、今まで一列縦隊であったものから皆が思い思いの場所を歩きながら先へと進みます。
周りを山に囲まれて、一面の銀世界の中、とっても素晴らしい雰囲気の中をスノーシューの威力を発揮しながらガシガシ歩きます。


小峠までの最後の登りです


ここも右上側が夏道ですが、沢沿いの道を歩きます
ここらあたりから刈込湖・切込湖へ抜ける小峠へ向けた登りになります。夏道は歩かずに谷沿いの道を歩きます。坂を上りながら横を見上げると夏道があるのが解ります。
こんな風に普段では見ることができない道を歩くのが醍醐味なんだよね〜って言っても、普段歩いたことが無い道なので夏道と冬道の区別が付かないので書いているほど醍醐味は感じることはできないんだけどさ(爆)
再びスタートして軽いアップダウンを繰り返しながら進みます。
すると
ちょっと雪の質が変わってきました。今までは雪を踏むとガシガシという音がしていたのが、サクサクという音に変わってきました。
気温が高くならない場所、風が吹かない場所になると雪の結晶が固まらずにフワフワした雪の状態のママになっているんだよね。
まさにスノーシューで遊ぶにはもってこいの感じです。
無事に湖を渡り国道を歩き始めてから40分ほど歩いたところでちょっと休憩です。
男性陣は木の陰とかで用を足しながら、エネルギーの補給などをして人心地をつきます。
周りは雪の林で、雪がチラホラ降っています。気温は恐らくマイナス2度か3度位って感じです。素手になってもそれほど寒くなく、ちぃにぃは薄い手袋で過ごしています。


普段は見ることができない場所からの景色です

↑ピッケルで突いて氷の厚さを確認したよ

↑湖へと歩を進めます

↑これもウサギの足跡かな?

←きつねの足跡かな?

↑ウサギの足跡です
下に向かって進んでいるんですよ〜

所々で動物の足跡がお出迎えです。
今回初めてお会いするSさんとかとちょっとした山のお話などをお聞きしながら歩きます。
で、皆で一列で歩くのももったいないからちぃにぃは林の中に紛れ込みながら歩き続けます。
雪の道は普段は歩く事ができない場所を歩く事ができるのがちょっとうれしかったりしますが、・・・時々雪の中にズボッと落ちてしまうことなどもあるので油断大敵です(笑)


軽いアップダウンを繰り返しながら進みます


普段は撮影できないような構図も冬なら可能だよ

ここからは山の中を書き分けて行くことになります。
一休みして、皆スノーシューの調整、洋服の調製などをなどをしていたんだけど、風の通り道になっているみたいでとっても寒いです。
ちぃにぃは既に暑くなっていたので、シャツを一枚脱いで調整です。
一息ついてからツアー再開です。まずは道無き道を下ります。ほぼトレースが無い状態の林の中を好きなように歩いていきます。
で、問題はつま先が先にずれてしまってスノーシューの上に足が戻らなくなってしまったんです。
足を振るとかカカト側にドンドンと着いてみてみたけどどうしようもありません。仕方ない・・・一度スノーシューを外して再度装着です。
まぁ坂が急なので皆のペースはゆっくりだからすぐに追いつけるでしょう!
ということで、今度は
少し強めに縛り付けて再出発です。幸いすぐに皆に追いつくことが出来ました。

で、
15分弱の登りで国道に到着です。普段は金精峠へと抜ける道なんだけど、今は除雪をしておらずクロカンとかスノーモービルとかの天国になっている見たいです。
国道までの急さかをつづら折りに登ります。雪は深くないんだけど、時々キックステップで蹴り込みながら登ります。
と、ここでトラブルが・・・
スノーシューの構造的につま先側に雪をかむための爪が着いており、指の付け根あたりにスノーシュー本体と接続するための軸があり、つま先がスノーシューの下まで入るようになっているんです。
言葉で書くと難しい(;^_^A アセアセ…
ここから先はスノーシューの出番ということで、しゃがみ込んでスノーシューを靴に取り付けます。
久々にスノーシューを装着するのでどれくらいの強さで縛ればよいかが解らないから、
雪山での鉄則である余りきつく縛らないようにして出発です。
源泉の近くでは硫黄の臭いがプンプンしていて、そそられてしまいます(笑)

↑出発前の記念撮影だよ〜

←白根山方面です
ここからは白根山本体は見ることが出来ません