山に登っている途中に、山に登りたくないと思ったら、それは山に登る意味が無くなってしまうと思う

山登りをしているときに、荷物が重くて、天候が悪くて、
俺たちはなぜ山に登っているのかと疑問に思うことは数多くあると思う。
でもそれは、その時の
一瞬の想いであり、基本的には山に登りたいと思い続けているから引き返すことが無いのだと思う。


今回のジャン越えでは、我々二人の「
山に登りたい」という気持ちの強さが、「ジャン越えをしたい」という非常に強い欲求なり欲望の強さを越えることが出来なかったのだと思う。

繰り返しになるけど、本当に悔しくないんだ。

けいこが帰り道に言っていたんだけど「
西穂山荘からロープウエイに向かって下山している、もう山登りは止めようかと思った」と。
まぁ今の時点では、
そんなに簡単に山登りを止めることなどはできないと思ってはいるけど、その時は本当にそう思っていたようなんだな。

実はちぃにぃも、
ジャン越えの計画をしてから以降というもの、今まで感じたことが無いような不安感が常につきまとっていたんだ。

言霊ということがあるので、口に出すことなどは決してなかったけど、
縦走中に転落してしまうような感じがしたり、何か大きな事故が発生するような嫌な予感がとても強く、考えまいとしてもどうしても頭から離れなかったんだよね。

西穂山荘の
朝の起きる時間を間違えたときから、いや日程の変更を再三しながらなんとかジャン越えをしようとしていたときから、何かの歯車が狂っていたというか、うまく表現はできないけど、根本的な何かが違っていたような気がするんだよね。

一体今回のジャン越えというのは、我々二人にとってどの様に意味があったのか・・・
山に登るのに意味は無いのかもしれないけど・・・

しかし、今回のジャン越えの件で
一つだけ間違っていなかったことがあると思っている

それは
後ろ髪引かれることなく、ちぃにぃとけいこが二人揃って、中止を決断し、それを全く後悔しなかったと言うこと

今回のジャン越え中止を経て、我々二人も少しは山登りができるようになったのかな(^o^)

これがジャン越えの顛末でした。

またそのうち、ジャン越えはしたいと思います。
その時は、本当に本当に本当に本当に充実した縦走になると今からワクワクドキドキしています。

長文駄文、自己満足のみのレポを最後まで読んでいただいてありがとうございます。

まだまだ我が家のアホな山歩きは続きますよぉー

なんて、言い訳けをつらつらと書いてみたけどさ(笑)
本当はジャンを越える実力がなかったと言うことなんだろうね(爆)


2008.9.14-15 ジャン越え顛末 in 西穂高岳周辺
感想

本当は
ジャン越えが出来なかったことが悔しくて悔しくてそれこそ夜も眠ることができない程・・・・というのは、全然ほど遠いほど、不思議と悔しさとかはないんだよね

これは決して負け惜しみでは無く、けいこと二人で「
あそこで引き返したのは正しかったね。とっても良い判断だったね」と話をしていたんだよね。
友人からはもったいないという言葉も頂いたけどね(^o^)
人はなぜ山に登るのか・・・

それはそこに山があるから?
そんなことは無いと思う。そこに山があるから登るのであれば世界中の人たちが山登りをすることになる。

山に登る。
こんなに辛いことがあるか
重たい荷物を背負って、1日10時間近くも行動し続けるなんて、普通のことではない。
しかも登り坂だったり下り坂だったり、あるところでは岩にしがみつきながら、鎖にしがみつきながら、一歩間違えば転落死してしまうような場所を慎重に歩きながら・・・

しかし、人は山に登る。
達成感があるから?
いや違う。

山に登ることに理由なんか無いと思う。

人はなぜ山に登るのか?

その答えを探すために山に登っているのかもしれない。

いや、違う。

答えを探すためになんて登っていないな。

やはり理由なんかない。ただ好きだから山に登るだけ。

山に登りたいと思うから山に登るんだな。
     
今回はコースタイムとかは載せません。
だって山歩きなんかしていないもんね〜
ビールのみにいっただけだもんね〜