2006.12.30-2007.1.2 年越しは燕山荘で
12月30日
「年越し山行に行こう」ということに決まってから、さてどこにしようかと思い悩み(^o^)候補としては「鳳凰三山」「仙丈ヶ岳」などがあったんだけど、雪の量やアプローチ、初日の出などの事を考えて、北アルプスの営業小屋である燕山荘に行くことにしたんだ。
それから色々なところで情報を仕入れ、準備を進めたんだけど、実に夏以来の山なんで荷物を整理するのにもとまどってしまった。
しかも本格的な小屋泊まり(笑)なんて本当に何年ぶりか。しかも冬は初めてだし、一体どんな荷物を持っていけば良いのか・・・
荷物は出来るだけ軽くしたいんだけど、やっぱりワカンは必要だし、ツエルトも、ハーネス替わりになるシュリンゲとかとか。結局そこそこの荷物になってしまったんだな。
ザックは夏の後立山小屋泊縦走のために購入した小さなものにしたんだけど、以前から持っている50Lザックにすれば良かったとちょっと後悔してしまった。
と、なんだかんだ行っている内に出発の日を迎えたんだよ。
今回の日程は、初日は中房温泉で宿泊。翌日合戦尾根を登って小屋泊。翌日は一日まったりして、最終日に下山という、3泊4日でのんびりまったりの豪華版なんだ。
さてさて、今年初めての山行はどんなものになるのかな。
今年からなのか、宮城ゲートに近い場所に無料の駐車場が用意されているんだな。例年ならば、しゃくなげ荘の裏手にある登山者の無料駐車場に止めてタクシー利用となるんだけど、ゲート近くに止められるのはとっても便利だね。でもね、この駐車場は20台くらいしか止められないので遅く到着すると一杯になってしまうんだよね。我が家もぎりぎりセーフって所だったよ。
我らは前日の夜に出発して道の駅で車中泊で乗りこんだんだ。
現地到着して準備をしていざ出発。今日の行程は林道歩きを12kmほど、林道といっても標高差は700mほどあるんだなこれが。
←さて出発です。
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こんな看板が出てます。
路上駐車は絶対に止めましょう。
←ここから出発です。
←この様に残りの距離が書かれているのが良いのか悪いのか。
ちょっと気が重くなるけど・・・
林道は雪もほとんど積もっておらず、と思ったらいきなりツルツルの路面になったりと実に変化に富んでいて飽きることは無い。なぁんて事はなくて、とにかく飽きるの一言。谷沿いを歩くこともあるんで、景色も変化なし、見晴らしが良いわけでは無い。
一人で歩くとなると結構気が滅入るかなって感じ。一人だったら絶対にiPODを持って行くに限るよね。
で、時々稜線が見えることがあり、その距離感にしばし呆然とするけど、見た目より稜線って意外と近かったりするんだよね。
といっても数時間の歩きが前提ではあるけどね。
約1時間で3km程をあるくペースを守ってのんびりと距離と標高を稼いでいきます。
←最初は、路面はこんな感じです。
↑時々稜線が顔を出します
恐らく大天井岳かなって思ったけど・・・
↑生理現象は止められません(笑)
←休憩中の一コマです
天気がとっても良いんですが、そこは山の中。さすがに気温が低いこともあり、休憩しているとかなり冷えてきます。特に日影にいると寒い位。でも気温はマイナス3度くらいかな。
この時期にしては暖かいというか、微妙な感じ。
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中房の登山口ねぇ〜
←
日影に入ると3cmほどの堅い雪が積もってます
ちょうど半分あたりに来たところから隧道がチラホラと出てくるんだ。
トンネルの中は雪が無くとっても歩きやすいけど、その分寒いかな。
本当に半分の所には「力水」という水場があり、一休みするには絶好のポイント
←
まるで漫画の世界の様な風景
流れる水も凍るんだよね
←
あまりの寒さのせいなのか
鼻水が凍ってしまいます(爆)
それだけすることが無いって事だね
変化の無い道をただ歩くだけというのはなかなか辛いもの。
だけど、色々とおしゃべりしながら順調に距離を稼いで行きます
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今回のちぃにぃのザックです
ワカンは必需品だけど意外に重いし
荷物もパンパン
もう一つ大きいザックにすれば良かったと思ったときは後の祭り状態
←
表銀座の稜線
明日はあそこまで登ります
総時間4時間、休憩20分程度で歩行時間は約3時間30分余りで何とか中房温泉に到着。結構疲れた〜
有明荘を越えてから、本日一番(笑)の急登があり、残り500mがとっても遠く感じてしまいます。
だって、足下は約10cm程の積雪と時々凍った路面で不安定な事に増して、ヘアピンカーブが続くから「この先を曲がったら到着か」とおいうのを見事に裏切られるから、精神的に一番辛かったな。
山歩きで一番きらいな林道歩きもなんとか無事終了。
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無事中房温泉に到着
←夏の間だけ有効な郵便ポストです
この時期に無理矢理投函しようとしたけど、しっかり投入口はふさがれてました
中房温泉は雪のない時期は露天風呂などを含めて湯船が14種類ほどもある温泉で以前からちょっと興味があったので今回は良い機会になったかな。
でも冬のこの時期は、登山客しか居ない事もあり、暖房などの問題のためなのか基本的に相部屋になってます。
でも、普通のシーズンと値段は一緒なんだけどね。まぁ泊まれるだけよしとするかって感じかな。
夫婦者は夫婦者と相部屋で、ソロの人たちと男性のみのパーティーは大部屋みたい。
お風呂は全部で3つが開放されているだけ。
とりあえずはビールでお疲れ様ということに。
意外に疲れた顔をしているんだな
久々に荷物を背負って歩いたからかな
←標高は1462m
意外に高いんだよね。
出発地点が700mほどだから、標高差700m強
横尾から涸沢付近まで登っているのと同じ感じになるんだよね。
→
部屋は8畳に4人という山小屋と
思えば贅沢な部屋割りです。
でもここは普通の旅館なんだけどね
←これが夕食です
味は・・・聞かないでください。
今回の宿泊者は120人ほど。
例年と比較してもかなり多い人数みたい。
宿の従業員が少ないためか、てんてこ舞いだったね。
本日の行程は12km
総時間は4時間
歩行時間は3時間40分
林道歩きは、気長に構えてのんびり歩くに限ります。
当日部屋が一緒になった64歳のご夫婦は5時間程かかって歩いてきたそうです。このぐらいが平均と思っていた方が良いかもね。