今日は合戦尾根を登ります。合戦尾根はこれで4回目。今まで表銀座を3回歩いてきたけど、一度として良い天気に恵まれた事は無いんだな。
今回は天気予報もバッチリ。空を見れば青空。なんとか、表銀座越に槍ヶ岳を見ることができるのかと、胸を膨らませつつ準備を済ませて、いざ出発。

<情報>
中房温泉では、
不必要な荷物を下山まで預かってくれるみたいです。帰りに宿泊しない人でも預かってくれるかどうかは不明なんだけど。
でもさ、ここまで来て不必要な荷物があるというのは一体どういう事なのかと思ってしまった。
どうも、雪山の初心者が多いみたい(自分たちも口ほどには無いけど)で、着替えとかを何組も持ってきたり、とにかく余計な荷物を持ってきている人が沢山いたみたい。
でも、
必要最低限の荷物にするのはなかなか難しいんだよね
12月31日 
2006.12.30-2007.1.2 年越しは燕山荘で
←出発前に記念撮影です。
結構寒いんだけど、合戦尾根は最初からかなりの急登だから薄着で望みます。
出発は7時頃。6時半頃ではまだ少し薄暗いのでのんびりした出発時間です。
まぁ合戦尾根が幾ら急登だといっても燕山荘に上がるだけだからこんな時間に出発でも充分だよね。
足下の装備はアイゼンは未装着の人がほとんど。
我が家も未装着のまま歩き始めることに。だって、アイゼンをつけると重いんだもん。

登山計画書を投函してさあ出発でーす

毎回登る度に思うんだけど、合戦尾根が急登と言われる所以は
この出だしからの急登にあるのだと思う。
体もまだ起きていないから、ゆっくりのんびり登っていきます。


積雪は50cm程度で、土はほとんど露出してません
ちょっと
滑りやすいから、ピッケルかストックは必携って所かな
雪道に慣れていないひとは、アイゼンを付けた方が歩きやすいと思います

約30分ほどで第一ベンチに到着です。
水場は凍っておらず、水を汲むことは可能です。
合戦尾根は第一ベンチから第三ベンチと富士見ベンチと合戦小屋まで4つの休憩ポイントがあります。
これが30分から50分ほどの絶妙な間隔で設置しているので、このベンチで休みを取ることで意外にすんなり登れてしまう不思議な登りです。
我が家も各ベンチで一休みしながらのんびりと登っていきます


第二ベンチまでの道もほとんど変化なし
まだアイゼンは装着しないでも大丈夫です

ちょっと綺麗な景色にシャッターをきってみました

これを見た人の大部分の人たちは、このケーブルで合戦小屋まであげてくれないかなって思っているはず(笑)
このケーブルがあるから、あの美味しいスイカが食べられるんだよね。

解りづらいかな
汗がフリースの表面で凍って生地に霜が降りてます

第二ベンチに到着
第一ベンチから30分ほどで到着
夏とほぼ同じペースで登って来れます。
逆に冬のほうが暑くない分、楽カナって感じ

我が家はここでアイゼンを装着しました。

雪は少し深くなってきたけど、沢山の人が歩いていることもあるせいか、
道はとっても歩きやすいです。アイゼンはまだ必要ないかも
合戦尾根は夏も冬もとっても沢山の人が歩くこともあり、もの凄く整備されたとっても歩きやすい登山道です。
雪に慣れてさえいれば、アイゼンは全く必要が無いほどです。
でも時々出てくる急登箇所はピッケルを有効に使って、滑らないようにして登ります。足下が滑ると体力消耗のもとだからね。

時々、こんな感じの急な場所が出てきます。
こんな所はアイゼンがあると安心だよね。

見た目よりかなり急な場所です。
でもキックステップするほど雪は柔らかく無いから
逆に足首とかふくらはぎが辛かったりして(^_^;)

第三ベンチに到着
第二ベンチからは35分ほど
ベンチは雪で覆われています

富士見ベンチへ向かっての登り中
基本的にあまり変わりなしって感じ

富士見ベンチ手前では
富士山が顔を出してます
さすが富士見ベンチ
第三ベンチを過ぎて、結構歩いたんだけど、なかなか富士見ベンチが出てこないんだ。
途中夏道から外れた様に感じる道を登っていたんで、もしかしたら富士見ベンチを通らないのかななんて思ったりして。
でも、後で知ったんだけど
富士見ベンチは雪に埋もれて見えなかっただけみたい。
おかげで合戦小屋まで休憩なしで登ってしまいました。
合戦小屋手前の登りです。
ここまで来ると積雪は1m程になってきた感じ。
そろそろ森林限界に近づいてきたかな

無事合戦小屋に到着。
第三ベンチからは1時間10分ほど。

奥に見える吹きだまりが合戦小屋の屋根
今日は風が吹いていないから
楽だったけど、普段はかなり風が強いみたい
でも、気温は低いから動いていないと体は冷えます

合戦の頭へ向かう途中で合戦小屋を振り返り
ここから木はほとんど生えてません。
風が強いと大変そう
合戦小屋までの道は林の中を歩く道で、雪も踏み固められているから余り危険も無く、特に問題はないって感じ。
でも意外にやせ尾根の部分もあるから、転倒はしないに限ります。まぁ危険な場所ではロープなどを張っているから注意して歩けば問題無し。
反則業かもしれないけど、意外と4本爪アイゼンを装着した方が歩きやすいかなって感じもする。ちょっと微妙な感じかな。
ベンチも適当な間隔に設置されているから、これにそって休憩することで急な登りが意外に気にならなかったりするのは、合戦尾根のとっても良い所。

木もまばらになってきて、見晴らしがとっても良いです。


雪が深いと思いきや、かなり踏み固められて
いるからとても歩きやすいです
正直物足りないくらい(^o^)
じゃじゃーん
合戦の頭手前で槍ヶ岳が顔を出しました。
ちょっと感激

合戦の頭に到着
合戦小屋からは20分ほどで到着
あっという間です。

ここからは
夏道では無く、尾根伝いに直登します。


手のり槍ヶ岳って感じ(笑)

合戦尾根手前では槍ヶ岳の頭が見えてくるのには結構感動できるので、登りに向かって左側をキョロキョロしてみると良いかな。
ちょっと不思議な感覚だけど、
非常に遠くにある槍ヶ岳は目で見るともの凄く大きく感じるんだよね。左上のある槍ヶ岳の映像よりも大きく見える気がする。
でも写真を撮影すると右上にある様に、非常に小さい。
人の目というのは非常に面白い仕組みを持っていると実感する瞬間だね。

これが合戦尾根の稜線です。
右上の方に見えるのが燕山荘
赤い旗が20mほど置きに設置されているので安心です


両端が切れ落ちているので、絶対に転倒はしてはいけません
転倒して落ちたら何百mは落ちます。やばいよね

なんか雪山に来ているって感じがする一コマだよね(^o^)

槍ヶ岳から南岳に続く稜線も見えてきました

雪庇というには少し小さすぎるかな
ルートは
小屋の人たちがきちんとつけてくれているので安心して歩けます

最後の休憩ポイントでの一コマ
この日は本当に天気が良くて最高でした

最後の急登です。
斜度結構あるでしょ。
ここも雪面は結構堅くて歩きやすいんだな。
でも、キックステップが効かないほど堅いのにはちょっと違和感
があったりして

中房温泉から5時間20分ほどで無事燕山荘に到着です。
ここから裏銀座方面をぐるっと回って玄関へと向かいます