2006.2.28 みんなで登ろう in 社山 その1
社山とはどこにあるのか
日光中禅寺湖の一番手前側にある歌が浜という場所から南西方面を見るときれいな三角形をした山が社山である。
ここにこの冬、我らの山岳会がアタックするという話がでたのは数ヶ月前。
去年会のメンバーの一人であるつかさんが社山に登ったときに、ラッセル地獄にはまってしまい山頂を断念しているので、今回の山行はそのリベンジも兼ねているのである。
我々の山岳会は個人の山行が主体であり、会としての
本格的な合同登山というのは今まで経験がない。しかも雪山である。
事前に共同装備の話し合い(といってもメールのやり取りね)、コースの選定などを重ね、当日を迎えることとなる。
共同装備については、日帰りの山頂アタックということと、ちぃにぃを除く他のメンバーは夏の時期または初冬にルートを確認しており、さほど危険な場所はないという判断をしていたため、必要最低限なものにしぼることにした。といっても
雪山をなめるととんでもないしっぺ返しを食らうことになりかねないため、カナビラ、シュリンゲ、ロープ、ツエルトなど必要な装備はしっかりと準備していたのは言うまでもないが。
ルートは検討の結果、夏道と同じルートをたどることにした。
果たして、われら山岳会の精鋭(笑)が知恵と勇気と体力を振り絞り、この社山という難物をいかにして克服するか。それとも見事に社山という魔物に跳ね返されてしまうのか、これからその物語をはじめたいと思う。
←これが社山です
格好良いピラミダルな山です
ということで、当日は日光中禅寺湖の歌が花に朝集合ということになりました。
まだ闇の抜けぬいろは坂を登ると目の前に男体山の雄姿が暗い中、月明かりに見事に照らしだされたいます。
駐車場につくと、すでにくまさんを除いたメンバーはすでに集合していました。
みながそろったところで、それぞれ朝飯を食べ、出発することにします。
昨日の夜から吹いていた強い風邪も見事におさまり、しかも天気もGood
まずは湖畔沿いに阿世潟までの平坦な道を進みます。
↑明智平から見た男体山です
暗闇でも存在感は抜群です
↑氷点下8度くらいかな
準備準備
↑逆さ社山がみえるかな

ゲート手前まで移動してから出発でーす
最初はテカテカに凍った車道をあるき、イタリア大使館あたりからは遊歩道へと進みます。
実はこのあたりが今回の山行の核心部で、ラッセル地獄になると予想していたんですが、奥日光は正月以来ほとんど雪が降っておらず、積雪も少なく、しかも踏み固められた歩きやすい道でした。いきなりみんな拍子抜け。
←ちょうど白根山に日が射してきました
マウスオンしてみて
←林道はこんな感じです
↑水辺は砂ごと凍っていました
↑男体山がその姿を見せ始めます
まぁそれはそれでよいでしょうということで、時々休憩を挟みながら阿世潟に無事到着です。
ここからは阿世潟峠へ向かってのぼりになります。
本来はここでアイゼンを着用するのが望ましいですが、今回はあえて
アイゼンを未装着の状態で登ります。
それは正しい足の運び方の練習をするためです。
ルートもあえて急な斜面を選択したり、わざとトラバースルートを選択したりしながら、斜面をトラバースするときの靴のエッジの利かせ方、直登するときのキックステップなどを練習しながら峠を目指します。

途中はこんな感じです
←逆さ男体山でーす

阿世潟到着です
さてこれからが本番です
時々地面が見えており、その部分は凍っているので慎重に登ります。
約40分で無事峠に到着です。
南側には富士山がよく見えます。少し南東側には筑波山の姿も目に飛び込んできます。
少し休憩してから山頂へと続く稜線を進んでいきます。それにしても雪が少なすぎです。まるでGWみたいな感じです。雪もどちらかというとプチ春スキーのような腐る直前の感じでこれまた予想を大いに裏切ってくれています。
←富士山もお出迎え
どんどん標高を上げ、ふと北側を見ると中禅寺湖と男体山がとてもきれいです。遠くには高原山も見えるし、まさに絶景かなって感じです。
何度かアップダウンを繰り返し、ようやく少しまとまった雪がでてきたので、ここからアイゼンを装着して登ります。
わざと急な斜面へと足を踏み入れるとそこはまさに地獄(笑)。
雪の表面10cm程度はクラストしているんですが、そこから下はスカスカ状態。
↑まだ先は長いなぁ〜
↑さてここらあたりでアイゼン付けましょう
↑少しずつ斜度も雪も増していきます
↑少し油断すると腿まで沈み込みます
↑結構斜度あるでしょ 快適快適
↑とっても楽しいです(^o^)
←だいぶ雪山らしい風景になってます
体重を乗せると腿までズボズボとはまってしまいます。でもそんなことにもめげずにガンガン登っていき、あっという間に山頂に到着です。
風もなく、景色よく、天気もすばらしいことと、時間的にもかなりの余裕があるので、ある人は雪に寝そべり、ある人はわざわざスノーシューを履き、斜面を上り下りしながらのんびりとした時間を過ごします。

頂上まであと少し
青空がとっても綺麗です

山頂ではいポーズ