2005.8.7 溶けちゃいそう in 谷川岳(西黒尾根) その1
      
8月7日 
事故以来、山へは結構登ってきた。でもどれも低山ばかりであり、本格的な山登りはこの谷川岳が初めてとなる。
今回のコースは西黒尾根から天神尾根を戻ってくるルートとした。
前日に荷物を詰めるときに久々に自分のザックを取り出してきた。(今年はけいこのザックかウエストバックでのみだった)
このザックを担ぐのも約11月ぶりである。今回は日帰りかんたん登山となるため荷物自体はあまり多くないが、8月後半に西穂へ行くための練習も兼ねているのでちょっと大きすぎるが自分のザックで言ってみた。
重量設定をどの程度にしようかと悩んだが、適当に荷物を詰めて約13−4kg。(ちょっと重そうだったので現地で少し軽くしたけど)
それでも75Lのザックはガラガラ、スカスカ状態である。
一応準備も完了したので、谷川岳ロープウエイ駅を目指して出発。
←準備中でーす
土曜日の夜早い時間にロープウエイ駅に到着。思っていたより涼しくて快適かなと思ったけど、車の中に居ると結構暑かった。
夜中、駐車場の中をブラブラ歩いている人たちが沢山いたので、不思議だったのでその中の一人のおじさんに声を掛けてみた。
するとミヤマクワガラを探していると言うことだった。本人曰く「集めて居るんです」と言っていたけど、恐らくかなり高額で売ることが出来るんだろうな。みんな懐中電灯片手に駐車場をウロウロしていた。どうも、駐車場の蛍光灯を目指して集まるみたいである。
そんな彼らを横目で見つつ、就寝。
↑渡瀬遊水池で花火大会中
おかげで大迂回となりました
↑夜中みんなこいつを捜して彷徨していました
↑妙にご機嫌なぢょうおうさま
4時に起床してご飯を食べ、のんびりしてから6時頃出発した。
もう少し早く動きたかったけど、どうもダラダラしてしまう。良くないよね。

やっと目が覚めてきた^^
←さあいくぞぉー
まずは指導センターへと行き、登山計画書を提出。ここで準備運動をしてから西黒尾根取り付き地点へアスファルトの道をダラダラ歩く。
まだ気温はさほど高くは無いけど、湿気が体にまとわりつくような感じで、今日これからの暑さを予感させる。
←登山計画書は必ず提出しましょう!
帰りは下山報告書も忘れずに
西黒尾根は樹林帯の急斜面を登っていく。30分ほど歩いて鉄塔下へと到着。既に汗ダラダラである。参ったね。暑い暑い。今日は一人2.5Lの水を準備しているが、果たしてこれで足りるかどうか。登山中に熱中症になってしまっては笑い話にもならないので、積極的に水分を取りながら登り続ける。

山への思い、友への思い、家族への思い
そんな記念碑を見てから出発
←あじさいた沢山咲いていました
←鉄塔下でまずは一休み
とにかく暑い

緑がとてもきれいです
稜線へ出る前は直射日光が遮られているので、湿度は高いが暑さは思っていたより気にならなかったが、稜線へ出てからはとにかく暑い。でもお花たちが沢山咲き誇っているのに心和ませながら、写真を撮りながら歩を進める。
←稜線が近くなり、少しずつ植生も変化して、明るくなってきた

今回は行動食のみで行動する予定なので、
しっかりおやつを頬張ります
←?(1)
?(3)→
↑?(2)
オオカサモチ
イワオトギリ
ニッコウキスゲ
↑稜線にでると天神平がよく見えます
←?(4)
3ピッチ目でラクダの背に到着。ここまでの岩場は結構楽しめた。けいこは本当に久々の岩場で最初は怖いなぁとかつぶやいていたけど、少し慣れると「岩場大好きおばさん」の本領発揮(笑)
ニコニコしながら「楽しい〜」を連発していた。
←最初に出てきた岩場です。
ラクダの背はまだ少し先です
楽しい〜

鎖場ですが、何故か片足片手を
離してしまいます
←これはシツモツケソウでしょう

オオバギボウシ
としておこう(笑)
谷川岳は厳剛新道も西黒尾根も結構な岩場が続きます。
といっても特段危険ではありませんが、慎重に歩く必要はあります。
でも初心者にはちょっと辛いかもしれないので、岩場未経験の人は遠慮した方が良いかもしれません。
最悪登りだけにしましょう!天神平から歩いて西黒尾根を下るというルート選択はやめておいた方が良いと思います。
↑久々の稜線歩きが嬉しくてしようがありません
←クガイソウ
ラクダの背手前の岩場です。鎖を使って一気にゴボウで登ると意外とかんたん。
岩が滑りやすいので濡れているときなどは慎重に登りましょう!
←よっこらしょっと

そろそろ本領発揮です
あぁ楽しい〜
稜線は直射日光が当たるのでとにかく暑い。でも、マチガ沢方面から吹き上げてくる風がとても心地よい。稜線を歩いているときのこの風が「あぁ山に来ているなぁ」と思わせてくれ、とっても大好きである。
これから登るザンゲ岩への道が見た目は非常に急なので、あぁ「これからあれを登るのかぁ〜」と思いつつ、「日陰が無いなぁ」と思いつつ(笑)

これから登る最後の急登です
日陰がありません^^;
↑こちらはマチガ沢
ここから吹き上がる風が気持ちよいんです
ここからザンゲ岩までは多少ガレた小さな岩場が繰り返される急登。一歩一歩ゆっくりと足と前に進める。とにかく暑くて暑くて本当に溶けてしまいそうになるくらいでペースも上がらない。
でも時々マチガ沢側から吹き上げてくる風が本当に気持ちよく、ホッとさせてくれる。
このあたりはお花たちがとにかく沢山さいているので、写真を撮りながら、水分を取りながらゆっくりと登り続けると氷河跡に到着。
クルマユリ
オオカサモチ
オオバギボウシ
?(6)
←後に見えるのがラクダの背
↑暑くてちょっと壊れ気味かな(笑)

こんな感じの道が続きます
氷河跡手前の岩場です。ここを抜けるととっても大きな一枚岩が現れます
↓岩が暑いけど、気持ちよいです↓
谷川岳はの岩場はとっても滑りやすいので注意が必要です。
尾瀬の至仏山と同じ蛇紋岩がとても多く、見た目にもとても滑りやすそうに見えるので、一歩一歩慎重に足場を決めて歩きましょう。
特に雨などで濡れている場合は、本当に注意が必要です。氷河跡周辺は小さいながらも逆スラブ場の場所もあるので気をつけて歩きましょう