2004.10.30-31 病み上がりはきつかった in 女峰山 その1
      
10月30日 時々
以前から雪山に行こうと誘われている。でも自分には雪に対する経験はゲレンデスキー程度だし、雪山を登る事に対する畏れもあり中々実行に移す事ができないでいた。
でも去年キレット越えを実現させ、山に対する思いもいっそう深くなり、次はいよいよ雪山かと思いはじめ、何とか今年の初めに雪山も体験した。
でもやっぱり怖いしそこまで実力があるかどうか判断するにも基準が無い。
でも、少なくとも何か始めなければ何も始まらないので、(何時になるかは不明であるが)冬の本格的な縦走を計画している女峰山の縦走計画に参加することとする。
女峰山へ向かう5日前(至仏山の翌日)に体調を崩してしまった。熱が39度くらいでて、腹痛に脂汗を流し、本気で救急車を呼ぼうと思った2日間を過ごして本当に山に行けるか不安の中、週末を迎えた。
天気予報は晴れだったのが気象庁の新システムの気まぐれか、地球の気まぐれか、土日は雨になってしまった。本当は体調も万全では無いので山行を中止しようかと思ったが、既に誘っている友人もいることだし、とりあえず登山口までは行ってみようと思い出発する。
今回のコースは霧降高原(キスゲ平)から女峰山へ縦走し、子真名子山、大真名山を縦走するルートだったが天気予報が余りにも悪いことと初心者が参加するので唐澤小屋に宴会山行にすることになった。
朝の集合時間も4時から6時に変更して、すっかり軟弱登山となるはずだった。
土曜日の朝、空を見上げると青空が覗いている。もしかしたら気象庁が大外れ?
でも午後から雨の予報なので油断はしないで出発。最初は林道歩きなので、みんなで重いザックをかわりばんこに背負いながら馬立へと向かう。
↑恒例の荷物持ちじゃんけん大会開催
↑女性陣が一番重い荷物を背負う事に
でもこれも良い経験カナ(笑)
↑最初は栗山さんも負け組
↑2回目はちぃにぃが被害者に
↑飯塚さんは連続して当たりです
途中砂防工事の人と「今日雨が降るよ。大丈夫」などと聞かれたが、まさか宴会するために登山しますとも言えず「ええ知ってますよ」と会話しながらいよいよ本格的な登山道へととりつく。

馬立からは本格的な山登り
が始まります。
ここの登山道は今年の初夏につかさんと一緒に日帰りしたコースである。
その時の事を思い出しつつ一歩一歩、歩を進める。病み上がりのためか、先頭のペースに中々ついていくことが出来ないことをもどかしく思いながら何とか坂道を登っていく。時々振り返ると男体山の山麓に広がるカラマツの黄色い色に目を奪われる。耳を澄ますと鹿の鳴き声も聞こえてくる。
後1〜2年も立つと土砂崩れで無くなってしまいそうな登山道を登り、水場に到着する。
←砂防工事用のレールを越えて

スパッと切れ落ちた絶壁
を眺めながら
←流れる水も凍る程寒さをもろともせず
(前日夜中は非常に冷えたが、当日朝からは余り寒くなかったけど、氷は張っていました)

水場に無事到着
沢の渡り、少し右側に数十m登った
所から美味しい水がわき出しています
ここの水は本当に美味しいので
是非飲んでみてください
ここのの水場はとても美味しいので、下界から汲んできた水と入れ替え、空のポリタンにも満タンにして唐澤小屋へと向かう。ここから唐澤小屋へはかなりの急登となるが時間にして15分くらいで到着するので余り苦にならない。やはり一度登った山は精神的に安心できるのが良いと認識させられた。
先頭の方から「ついたよ〜」の声が聞こえると、唐澤小屋が目に飛び込んでくる。時間はまだ10時30分。本当なら日帰りでも全然問題ない時間。
←避難小屋とは思えない程の立派な建物
二階に階段が着いているのが解ると思いますが、
雪がそれだけ積もるということです
でも体調が思わしくないので、この位の時間で小屋についた事に一安心だった。
ここで女峰山初めて組と既登山組とに別れ、初めて組のグループは雨具を着込み山頂を目指した。既登山組は小屋を自分達の部屋とすべく色々と工夫しながらピークハント組の帰りを待っていた。

ピークハンター達はそぼ降るみぞれの中、無事山頂に到着
でも周りはガスで何も見えなかったそうです
お疲れさま
ピークハント組も無事戻ってきたので、今回の山行の目的である宴会を開始する。みんなで持ってきたアルコールを目の前に並べ、おつまみを取り出し、山の話などで盛り上がる。宴会を開始した時間は13時頃で幾ら飲んでも外は明るい。耳を澄ますと雨音が結構激しくなってきた。気象庁も嘘つきではなかったと内心思いつつも盃を重ねる。
実は出発前に誘った友人から小屋が一杯になることはないのと聞かれ、この時期に一杯にはならないよと答えていたが、実はこれが大間違いだった。
15時を過ぎることからポツポツと登山者が小屋へ入って来、夕方になると恐らく高校生の集団と思われる13人のグループが小屋に入ってきた。その後しばらくすると女性の集団も10人くらいが小屋に到着した。
こんな時期にこの避難小屋がこんなに混むとは思っても見なかったが、同行のリーダが結構混むかもと言っていたのが、まさに現実となってしまった。
周りのみんなは順調に盃を重ねているが、私はそろそろダウン状態。眠気と疲れで舟をこぎ始め、その場で横になったりしていた。
なんとか起きていようと思うが無駄な努力だった。
夕方6時頃に夕飯のラーメンを作って食べるのが精一杯で、そそくさとシェラフに潜り込んでしまった。やっぱり病み上がりの登山はきつかった^^;
↑宴会開始 花の女性陣
↑お仕事さぼり中の二人は顔出し不可(笑)
↑山よりBeerのメンバー
ちぃにぃは寒さ対策で帽子着用済み^^
←盃ならぬ、カップが進み、山の話などに盛り上がる
・・・がちぃにぃはそろそろダウン気味
ろうそくが良い味出している中
何とか起きあがって作った夕飯を食べ