7:55 鳩待峠出発
9:13 笠ヶ岳分岐
9:33 小至仏山山頂
10:16 至仏山山頂着
11:05 至仏山山頂発
11:30 山頂山の鼻中間点
12:12 尾瀬ヶ原入り口
12:56 尾瀬ヶ原出発
13:38 鳩待峠着
総歩行時間 約5時間45分
休憩時間   約1時間55分
実歩行時間 約3時間55分

ちぃにぃソロ山行は非常にハイペースとなるため余り参考になりませんのであしからず
感想

至仏山は時間的には簡単に登ることができる山であるが、雨が降ったときは特に気をつけなければならないと思う。本などの知識で蛇紋岩は滑りやすいと知っていたが、あれほどまで滑りやすいとは正直思わなかった。尾瀬に行くならテント泊と思っていたが、重い荷物を背負ってあの登山道を登り下りするのは細心の注意が必要だと認識した。良い経験になった。
今回は尾瀬ヶ原のほんのさわりの部分だけを体験することとなったが、やっぱり尾瀬ヶ原は良さそうである。今度じっくり歩いてみたいと思わせてくれる。
あれだけの人が入山するのも納得ができる。
尾瀬=混在というイメージが強く、看板にも「木道では三脚は使用禁止・・・では無いが、木道は人が歩く場所です」というような注意書きがあるほどである。でも今回は人がほとんどおらず木道でのんびり横になる贅沢を味わうことが出来た。こんな経験はあんまりできないだろうな。
最後に観光地と山について、以前南アルプスの北沢峠でGパン、スニーカーにナップサックというかポシェット程度の装備で仙丈ヶ岳に登る若者達を見た事がある。また、広河原へ帰る最終のバスが出た後にバス停に走ってきた若いお父さんを見たこともある。その後からお母さんと小学生くらいの子どもが歩いてきた。少し様子を見ていたら彼らは歩いて広河原へ向かっていった。その時の子どもの顔は見れた物では無かった。
まぁ偉そうな事を書くつもりもないし、人それぞれ、人によって価値観の差もある。でも自然の中に入るには自然へ対応するルールという物がある事をもっと知って欲しいと思う。
今回の新潟中越地震とか、ここのところ頻発した台風の被害とかを思うと自然に対して人がどれだけ無力であり、牙をむいた自然の恐ろしさは想像以上の物である事を認識させられた。
山の登ること、尾瀬ヶ原に入ることもそうだと思うが、自然の中に人間という生身ではとてもひ弱な動物が入っていく事に対する畏れをもう少し自覚した方が良いと思う。何とかなるさでは済まされないこともたくさんあるし、後悔先に立たずという諺もあるくらいなので、自戒したいと思う。
まぁ難しいことは抜きにして、自然に触れ、自然に戯れ、自然にエネルギーをもらうことはとても良いことだと思う。
そろそろ意味不明になってきたので辞めにしよう(笑)



2004.10.24 初めての尾瀬 in 至仏山 その2
山頂付近で前日テント泊をしていた人と話をしたが、とにかく地震にはびっくりした様であった。話をそのまま書くと「ゴォォォォーと地鳴りが始まり、いきなりグラグラグラと今までに経験したことの無いような揺れで、絶対に至仏山が噴火したと思った」そうである。山の鼻のテント場は堅い土であるとはいえ元々湿原の上にあるため地盤が非常に緩いので計測上の震度以上に揺れてみたいである。また山に囲まれた盆地上の地形であるため地鳴りも余計に響いたのだと思う。
震災後一週間経って、今回の地震の被害の大きさを思うと至仏山が噴火した様に思ったというのもあながち嘘では無さそうである。
いい加減時間も時間になってきたので、山の鼻に降りる事にする。
←至仏山からの下りはこの様な木道と蛇紋岩の大きな石がゴロゴロした道を下ります。
石はとても滑りやすいので、木道から降りる時は特に注意が必要

至仏山山頂から尾瀬ヶ原(山の鼻)までは
標高差およそ800mを一気に下ります。
コースタイムは出版社やガイドによってまちまちですが、尾瀬ヶ原に書いていたガイドでは3時間となっています。下山が苦手な人は本当にそのくらいかかる気持ちでいた方が良いかも
ここから山の鼻へ降りるルートは初夏は通行ができないそうである。山の鼻まで標高差800m余りを一気に下る。
最初は崩壊が激しい登山道と木道の繰り返し。木道は階段状になっているのでドンドン下る。途中からは至仏山の特徴である蛇紋岩が至る所で顔を出しておりとにかく滑りやすい。おまけに湧水とか雨水が小さな川になっており、登山道に埋めている木で大きな水たまりが沢山出来ている。木道は順調に下ったが、蛇紋岩が出ている場所では一歩一歩慎重に歩かなければならないので結構時間が掛かってしまった。途中木が微妙に斜めに傾斜しているところで(水がガンガン流れていた)思わず足を滑らして尻餅をついてしまった。慎重に歩いていたので逆に安心していたので転倒したことに自分でびっくりしてしまった。晴れていたのにこれだとは・・・雨が降っている時は洒落にならなそう。特に重い荷物を背負った状態では絶対に遠慮したいと思った。
ようやく樹林帯に入り、しばらく下ると尾瀬ヶ原への入り口に到着。
尾瀬ヶ原は入山?者の数を数えるために赤外線センサーを入り口に付けている。
こんな場所は他にはないだろうな、と思いつつ、尾瀬ヶ原デビューを無事飾ることとなった。

尾瀬ヶ原への入り口は入山者を
数える為のカウンターが用意されており、
必ず右側を通る様になってます
でも下山者のカウンターは数えていないみたい^^
赤外線センサーです
事前に色々な人からのアドバイスでこの時期でも尾瀬は混んでいると聞いていたので覚悟していたが、そんなことは無く人影はチラホラと見える位で木道でのんびり写真をとっても大丈夫だった。
一通り山の鼻の山小屋とかビジターセンターを一回り見学し、思った以上に狭いテント場にびっくりしながら、少しは尾瀬の雰囲気を味わおうと木道をテクテクと歩くことにする。
ちょうど正面に燧ヶ岳が見える場所にドカと腰を下ろしてのんびり空を見上げながら至福の時を過ごす。
←尾瀬ヶ原に入るとこんな風景が出迎えてくれます

セルフタイマーをセットして、
ダッシュ
←マウスオンしてみて^^
↑逆さ燧ヶ岳
↑またまたダッシュ
人が多いときには絶対にできないと思うので、抜けるくらいの青空と白樺(岳樺?)と燧ヶ岳とか至仏山を眺めながら木道にゴロンと横になってみる。恐らく尾瀬の最盛期には絶対にこの様な事はできないんだろうなと思いつつ青空を眺めて時間を過ごす。うーん最高(^^v)
翌日仕事なのであんまりのんびりもしていられないので、そろそろ尾瀬ヶ原を後にすることとする。ここから鳩待峠までは木道をダラダラと進む事になる。
危険な箇所も無く、途中にはとっても美味しい水場が2カ所ほどあり、川のせせらぎと終わりかけの紅葉と抜ける様な青い空を見上げながらハァハァ言いながら鳩待峠に約40分強で到着。少し早く歩きすぎたかな?このコースタイムはあまり参考にしないでくださいね。
鳩待峠ではお店が開いていたので、今回(毎回だって(笑))のご褒美の泡の出る麦茶を片手に記念撮影を済ます。
日が差すとこの時期はまだ暑いです→
↑こんな風景を見ながら鳩待峠へと向かう
↑やっぱり止められません プシュッ^^
↑尾瀬デビューの証をしっかりと
すると10人くらいの20台前半の若者達がゾロゾロと歩いて来て記念撮影をたのまれた。写真を撮ってあげながら「これから尾瀬ヶ原まで行くの?」と聞くと女の子がニコニコしながら「はい。どの位掛かります」と質問された。
ふと足下を見るとハイヒールである。足下を指さしながら「
それで行くの?」と聞くと、これまたニコニコしながら「はい。そうです」だって。この時既に時間は1時40分を回っていた。どんなに早くても往復2時間は掛かるよと言っても、戻ってくる時は暗くなるよとか、ハイヒールではちょっとねとか、とっても優しい言葉で説明してもニコニコしながら「はい^^」と返事があるだけ。まさにのれんに腕押しとはこの事である。
道理で至仏山への登山口に「午前9時以降は入山を自粛するように」と書いている訳である。非常識を通り越えている(笑)周りにいたおばちゃん達も目をパチクリさせて彼らを眺めていた。まぁそうだね。
彼らは仲間達が揃うのを待って尾瀬ヶ原へと続く木道をゾロゾロと降りていった。その後どんな事になったかは知りません。でも恐らく途中で引き返してきたんだろうな。恐らく。いくら整備されている場所で日本有数の観光地であるとはいえ・・・まぁ少しは痛い目に遭うのも良いかな。
そんな彼らの事は彼らに任せて帰りの支度を済ます。周りを見回すと駐車場はかなり空いていて、さすがにシーズンも終了の様相を呈していた。ここから戸倉へ向かって紅葉が綺麗な場所では車を止めて写真を撮りながら、ここ一月余りは山に行っていなかったので久々の山に満足して家路へと向かった。
↑紅葉が綺麗
もみじと虹がとてもすばらしい
↑片品温泉につかり、山の汗を落とす
↑家路への途中、新潟への援助物資を運搬している自衛隊の車列
ご苦労様ですm(_ _)m