2004.8.7ー8 今年最初の槍 in 鹿島槍ヶ岳 その3
食事も無事済ませてのんびりしていると、ガスがどんどん取れていき、周りの人たちが騒ぎ始めた。よく見ると目の前に剱と立山が見え始めた、場所を変えると鹿島槍ヶ岳の双耳峰も見え始め、今日歩いてきた種池山荘から爺ヶ岳、冷池山荘まで連なる見事な弓状の稜線もくっきりとその姿を現し始めた。
いやー山の天気は分かりません。爺ヶ岳の方を見ると大きな虹も出てきて、結構感動もの。久々に虹を見ることが出来た。
↑今日歩いて来た爺ヶ岳
↑虹をバックに記念撮影
↓とっても大きな虹で7色全てが見えました
←後ろは鹿島槍ヶ岳の雄姿です
明日はあそこまで行きます
こんな風景を見ることが出来るのは、山やの特権。
自分の足で苦労して歩いてきたおかげ。
やっぱ山でしょう!
みんなで写真を撮りまくり、景色をのんびりと眺めながら夕食後の楽しいひとときを過ごして、明日の好天を期待しながら就寝となる。
8月8日 文句なしの
夜中だと思って目を覚ましたが、10時30分くらいだった。寝るのが早いと時が経つのが遅い。空気孔から外を見ると満天の星、正面には立山と剱の雄姿が月明かりに照らされて見事。なんて思いつつまたまた就寝。
朝3時頃に目を覚まし、朝食をとり、ちょっと遠いけどトイレタイムに山荘まで行くことに。やっぱり山荘まで歩いて8分くらいあるのは、ちょっと不便だな。
トイレが無いと逆に環境に良くないことも増えてしまうと思いつつ、早立ちの人たちとすれ違いながらもテン場へと戻り支度を済ます。
今日に日の出は4時59分(長野)なので歩いている途中でちょうど見えそう。
←そろそろ夜明けも近くなってきて準備も万端
後ろは真っ暗ですが、
剱がばっちり見えてます
←出発直前に見えてきた
立山&剱の山脈
鹿島槍ヶ岳もバッチリです
4時30分頃出発。既に明るくなってきているのでヘッデンも不要な位。
必要最低限の荷物なのでラクチンラクチン。少し歩くと布引平。このあたりではチングルマとかクルマユリとかハクサンフウロとかが所狭しと咲き乱れている。
今日最初のピークである布引山の登りの途中でちょうど日の出が始まった。
ハイマツがちょうど低くなっているところで久々の朝焼けを楽しむ。しばらくすると立山と剱がモルゲンロートに染まってとっても綺麗。
やっぱ朝日は良いね。ここから布引山までは真っすぐの登り。
↑朝焼け 久々見た
↑朝焼け 久々見た PartU
↑標高を上げると槍と穂高が見えてきた
←モルゲンロートに染まる剣岳
写真では表現仕切れません
5時30分無事布引山に到着。周りを見渡すと、目の前に鹿島槍ヶ岳の雄姿が、西を見ると立山剱が、南を見ると八ヶ岳と富士山と南アルプスがうっすらと見える。東を見ると浅間山から四阿山、妙高火打雨飾山とよく見える。
目をこらすと爺ヶ岳の奥の方に槍ヶ岳の穂先が見える。うーん、最高の天気だ。
ちょうど去年のこの時期に唐松五竜の縦走の時と同じで、見えると思われる山は全て見えそう。後は鹿島槍ヶ岳に登って白馬方面を残すのみ。
←布引山から見た鹿島槍ヶ岳です
↑槍ヶ岳をバックにみんなで「槍」ポーズを
布引山からは少し下ってから鹿島槍南峰への直登。
グングン高度を上げるとどんどん槍穂高がその姿を現してくる。裏銀座の山脈もどんどん見えてくる。上を見て、後ろを見てニコニコしながら山頂到着。
山頂は既に沢山の人たちがひしめいていて、八峰キレットを越えてきた人たちもチラホラといた。
ここでの眺望はもう言葉に出来ません。
布引山で見た景色をさらに数段すばらしくした感じ。
↑タカネマツムシソウがお出迎え
鹿島槍ヶ岳への最後の登り