7:51 渋ノ湯(渋御殿湯)発
8:43 渋ノ湯八方台分岐 休憩10分
9:53 黒百合ヒュッテ着
10:18 休憩後黒百合ヒュッテ発 休憩10分
11:24 東天狗岳着 休憩10分
11:59 西天狗岳着 休憩10分
13:00 黒百合ヒュッテ着
14:08 黒百合ヒュッテ発
15:06 渋ノ湯(渋御殿湯)着
総時間 7時間15分 実歩行時間 5時間2分 休憩2時間13分
雪で真っ白になった全身を払いながらザックを拾って一路帰路へ。
ここからは登ってきたルートとは違うコースでヒュッテまで下山。お腹が空いてきた事もあるのか少し集中力が欠け岩場で多少ふらつくが、問題なくヒュッテに到着。慎重に慎重に。
ヒュッテ手前には、尻セードの絶好のポイントがあり、ニコニコ顔。下では雪上訓練途中の人たちがいるので遠慮がちに横の方から滑り落ちる。やっぱり楽しい。
小屋に入り遅めの昼食を。この小屋にはピアノがおいてあり、(自称)イタリア人とのハーフというお兄さんがピアノを即興で弾き語り、横ではオカリナの伴奏付き。リクエストはと聞かれたので、何曲か弾いてもらう。楽譜も無いのによく弾けるなと関心しながら昼飯終了。燕山荘ではホルンを吹くご主人が有名だけど、それに負けないくらいのとても良い演奏で、しばし時間を忘れてのんびり過ごしてしまった。

記念撮影もそこそこに今度は西天狗岳へと向かう。今回の山の目的は雪山ピークだけども、もう一つやってみたかったのが「尻セード」
西天狗岳には幾筋かの尻セードの後が山頂からコル近くまでついている。ちぃにぃはザックをコルにデポして一応西天狗の頂上を踏む。ここからは横岳も少しだけ顔を出しているのが見える。
ここでも記念撮影を済まして、さぁ行くぞ!ワクワク。
いつもは雪がある場所では、スキー板をはいて滑り下りる所を天然の滑り台のごとく一気に下るこの快感。
「うーん。やめられまへんなぁー」
時間があったら何度でも登り返しては滑っていたかもしれません。っていうぐらい楽しい。
感想
何から何まで初めての経験である雪山。雪自体はスキーなどで結構慣れてはいるが、それは人工のゲレンデの中での話(でも少しオフピステも楽しんではいますが)
前回の硫黄岳手前の経験を生かして、服装なども工夫する。
行動中は結構暑くなるので可能な限り厚着をせずレイヤードを基本として、休憩中に体が冷えるのを防ぐ様にする。今回は風もなかったので、結局ちぃにぃは上半身は半袖、長袖、薄いフリース。下半身はパンツ、CW-X、ニッカずぼん、カッパで全く問題無し。登っている途中では暑くてしようがない位だった。
それから風が無ければゴーグルは邪魔なだけ。今回はサングラスを持参した。
帽子と首巻き、手袋はフリース生地。これも登る途中では暑くて脱いで登っていた。但しピッケルを持つときは当然手袋はしていましたが。
黒百合ヒュッテから天狗岳への登りは、(今回は絶好の日和だったので)特に問題となることは無かった。mugiちゃんの忠告通り、夏山の岩場の3点支持を
ピッケルと両足の2点支持に変更し、急な岩場では夏山と同じの3点支持で慎重に。
ゲレンデスキーでも急斜面(35度以上)だと転んで背中とかで滑ると一気に何十メール、ひどいと百メートル単位で滑り落ちてしまうが、雪山の斜面で滑り出してもこれと同様。尻セードを楽しみながら少し滑落停止の感覚を練習した。落ち着いて滑りはじめに正しくピッケルを使用することである程度は滑落を停止させることが出来そう。でも
これ以上はきちんと講習を受ける必要があると実感。特に大きなザックを背負って頭から滑落し始めたら結構怖そう。一歩間違うとピッケルで自分を傷づけてしまいそうだし。来年は雪上訓練をしないといけないなと実感。
寒くても汗はしっかりかくので、水分補給と、汗ふきはまめに行った。今回は大丈夫だったが、風があると汗が冷えて大変そう。ちぃにぃは新陳代謝が良いので結構汗かき、しかも顔面がダラダラになってしまうので本当に風の強いときはちょっと心配。
それから尻セード
これは無条件におもしろい。チャンスがあった挑戦してみると良い。でも思った以上にスピードが乗ってしまい、
アイゼンを引っかけると結構危ないので、安全確認は特に慎重にしないと危険きわまりない。斜面に慣れていない人はかなりの恐怖感と雪煙でパニックになる可能性があるので特に慎重にした方がよいかも。我が家は全然問題なし。逆に楽しくてしょうが無かった。
最後に我が家のこれからの雪山について思うこと
やはり雪山は危ないと思う。かなりの技術と経験と体力が必要。また今回はもの凄いとしか言いようのない程の好天に恵まれていたので雪山経験ほとんどゼロに近い我が家でも雪山を満喫することができたが、これは運が良かっただけと心している。
恐らく今年の残雪期か、来年以降も雪山へ行くことになると思うが、次回からも、今回以上に慎重に行こうと思う。慣れてきた時が一番危ないのは、自動車とかバイクとか、当然山も含めた危険を伴うスポーツの共通の課題。
自信が過信になり、慢心した時に恐らく神様の手痛いしっぺ返しにあうと思う。
そんな事には絶対になりたくないし、なってはいけない。
腹八分目医者いらずをモットーに、それでも自分たちなりのとっても楽しい雪山を探して行こうと思っている。
なぁんてちょっと格好良すぎたかな。

でも夏山とは全然違う雪山は本当に楽しい。
また楽しみが広がってしまった。
2004.3.21 雪山でも滑る? in 天狗岳 その2
↑東西天狗のコルから西天狗を
↑西天狗への登り 
ピッケルは様になっているかな?
↑西天狗の頂上は何もありません
↑ここまで導いてくれた力強い奴等
これが巨大な滑り台です→
標高差は50m以上です

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けいこの巻
wmv形式 26秒 751kb

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ちぃにぃの巻
wmv形式 5秒 129kb
↑ニコ山くんと赤岳とちぃにぃ
↑ヒュッテにて BGMは生演奏です
↑いよいよ下りです
さて、いい時間になったのでいよいよ下山することに。
周りにはほとんど人もいなくて、我が家が最終組の先頭って感じ。
登りはここまで休憩込みで2時間余りだったので、下りは1時間3−40分位かなと目算を立てて出発。天気が良くても気温が思ったより低いため、雪の状態も良くアイゼンも良く効いて歩きやすい。そうこうしているうちに、30分で渋の湯への分岐へ到着。うーんさすがに下りは早い。休憩もせず、おやつを口にしただけで、下山開始。
そういえば以前見た誰かのHPで下山中のグリセードの話があったなぁと思い出し、けいこの話すと、何を勘違いしたかその場でしゃがんで滑降を始めた。
これがまたHit!ちょうど登山道が雪で覆われていて尻セードするには持ってこいのシチュエーション。良くプールにあるチューブ式の滑り台の要領。
斜度が緩やかになると歩き、急になると滑りを繰り返しながらどんどん下っていく。
少しの落ち枝なんか気にしない気にしない。右に左にカーブをしながらとっても楽しい。
やっぱり雪は滑り降りる物なのかな。
そうしている内に20分くらいで渋ノ湯までついてしまった。黒百合ヒュッテから合計1時間で到着。早い早い。尻セード様々。でもよい子の皆さんはまねしないでね。林の中に飛び込んでも一切の責任は負えませんので(笑)。
←快調にくだってます
↑渋ノ湯と八方台の分岐です
お腹が空いたのかな?
↑無事下山しました
↑何者?

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チューブコースター
wmv形式 38秒 239kb
渋ノ湯にある渋御殿湯で山の汗を洗い落として、おきまりのビールで乾杯!
風呂場へ向かう途中ではカモシカ君がこちらを睨んでいた。うーん自然が一杯
山から下りて風呂上がりの一杯はもう最高!
すっかり酔いを覚ましてから一路帰路へと向かう事に。
↑もうおきまりのBeer 
←ツノがあるので♂かな
♀かな→
下山して風呂上がりの一杯は最高です→
八ヶ岳の全景です
地図です
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