2/28 8:50   美濃戸口
10:00  美濃戸
12:20  赤岳鉱泉
2/29 9:40   赤岳鉱泉
10:50  美濃戸
11:50  美濃戸口
2004.2.28-29 雪山でびゅー in 硫黄岳手前 その2
夜中、風の音に数回目を覚ます。いやな予感が漂うがまた寝る。少しだけヒンヤリ感じるものの寒くない。テント内の気温は−3度くらいだったか?朝5時頃から周りはゴソゴソ。我が家の起床時間6:30になり、起きて外を見ると「吹雪」だった。(ちょっと大げさかな)
スキーなら「行くぞ」だが、今回は初の雪山。風もうなりをあげている。
硫黄岳に限らず、八ヶ岳は非常に風が強いことで有名(頭でっかち)なので、何も迷うことなく「硫黄岳のピークハントは中止」を決定! 「だって山は逃げないもん」て自分に言い聞かせて(笑)
目の前にはアイスクライミングの人工壁があり、みんなしがみつきながら登っている。(平日小屋泊の人は無料で使用できるそうですが、休みの日はインストラクター付きの有料みたいでした)
のんびり昼寝をして起きると、既に5時過ぎ。夕食の準備をし始め、ビールを買い出しに行き、最近山でお気に入りの「キムチチゲ」を堪能する。
寒いときにはばっちり、体が温まって汗をかきすぎて困るくらいなのが玉に瑕だったりして(笑)
2月29日   
↑ビール
↑Beer
↑両手に夕食時のビール
小屋の中は強力なストーブで暑い位だった→
↓アイスクライミングの人工壁 これを目的にきている人が多い
←最近我が家の山でお気に入りのキムチチゲ
この後の雑炊がまた最高なんです
バーナはお湯で暖めながら使っています↑
すっかり暗くなり、外を見るとお月様が雪山を照らしている。雪山の夜はとっても神秘的な感じがしてとてもいい。星も落ちそうなくらいに見えている。
阿弥陀仏岳から赤岳、横岳、大同心と青白いネオンライトが光っているような感じ。うーんすばらしい。
明日はいよいよ硫黄岳への雪のピークハント初挑戦へと胸をふくらませながら、就寝。
でも天気がちょっと心配だった。
寝るときに、お湯をわかして湯たんぽ作成。それで携帯カイロを足先に貼り付けて、着ぶくれしながらの就寝。どれだけ寒くなるかちょっと楽しみ。
↑我が家です
↑赤岳鉱泉小屋と赤岳
↓赤岳です
←外は軽い吹雪模様
↑赤岳鉱泉のトイレはびっくりするくらい綺麗
これはすばらしいの一言です
朝最低気温−9度 最高−2度だった→
さて、どうしようと言うことになり、まさか早朝からビールも無いので、朝食をダラダラととりながら9時過ぎに撤収を開始する。
バイクツーリングなどで雨の中の撤収は経験があるが、雪の降る中の撤収ははじめて。これも良い経験。まず着る物はすべて着て、荷物はできるだけ詰めて、靴を履いて、アイゼンをつけてからテント、マットなどの撤収。
手袋がじゃまだぁー。アイゼンでテントに穴を開けそうになる。ザックカバーのひもが結べない。ええい、面倒だぁ。手袋を外して無事解決。
雪の中の撤収思った以上に大変。これが稜線上で風が強いときだったどうしよう。みんなはどうしているのか。これからまた勉強だな。
↑記念撮影です
↑記念撮影です
↑降り積もった雪
↑美濃戸へ向かう途中にて 前日と景色が違う
名残惜しくも赤岳鉱泉を後にして、一路美濃戸口へ下山開始。
前日から雪が積もった様子で、昨日とは景色が違っていた。下山するにしたがい、雪がみぞれ混じりになってきた。美濃戸では気温2度くらいで雨。
厚着してカッパを着た事も重なり、汗だく状態。もう少し服装には気をつけないとだめだ。歩くときと休憩するときのレイヤードは基本として、雨交じりの時は・・・
勉強勉強。
一休みしてから一踏ん張り。長い林道をだらだらと下りてやっと美濃戸口へ到着。
山荘で下山報告を終え、ビールを飲んでいる何気なく外を見るとかなり雨が激しい。いやーまだ2月なのにね。
←ザックが大きくてちぃにぃが見えない
↑車道終点地点です
雪がアイゼンにからみついて歩きづらい
林道ももうじき終了→
↑お疲れ様でした アイゼンをはずしてすっきり↑
↑絶対にビールは欠かせません(笑)↑
感想
今回は硫黄岳の頂を踏むことができなかったけど、とても満足のできる山行だった。
雪山デビューとしては80点はあげられる満足度かな。
初心者として気づいた点をいくつか。自分の防備録として。
やはり服装。上半身は脱ぎ着が簡単にできるが、下半身はアイゼン装着など結構大変なので体温調整が難しい。寒いより暑い方がいいのか。でも歩くと暑くなる事を前提に考えた方が良いのか。
次にアイゼンの使用について。アイゼンを使用すると足下が安定するので良いかもしれないが、靴のみで歩くより疲れると思う。もっともっと雪の状態と相談しながら臨機応変に対応する必要があるな。
とにかく何をするにも素手では厳禁だし、濡れるのも厳禁なので軍手とタオルはできるだけたくさんあると良い。
それから濡れた物を整理整頓するためのビニール袋などが必須かな。特に靴は外においておくわけにはいかないので少し大きめの袋も必要。
周りの人が持っていて便利そうなのが、「亀の子たわし」ナイスアイデア(常識なのかな)
水は意外と簡単に作れるので、きれいな雪を集めるのがこつかな。
テントを固定するためのペグはアドバイスもあり小枝を利用するのが良かった。
あと湯たんぽと携帯カイロがとても有効だった。
こんな所かな。

今後も徐々にゆっくり雪山へと入っていこうと思った。