食事を済ませ少し時間があるから、1-2本ほど滑っておきます。そこで二人で話したことは何かというと
「
急になにかをやれと言われてもすぐにできるほど甘くないし、今の自分の滑りをして正直に採点してもらおう」
「
でも、自分が理解できて取り入れらることは取り入れて」
「
合格するのは無理かもしれないけど、3種目くらいは合格点を目指そう」
というもの。
で、取り入れる点は
「
目線」「
腰のポジション(骨盤を折りすぎない)」当たりかな。
雪も悪いこともあり、自分で自分の滑りを客観的に評価することができないので、悪あがきは止めようということが結論。まぁ雪が良ければ評価できるといわれると、それも難しいんだけどね。
テスト前のリフトにて
集合時間になったので事前の説明を受けてから検定へと向かいます。
普段苗場スキー場は検定バーンを用意しており、一般客が入り込まないようにしているとのこと。でも今日は雪が少ないため検定バーンは土なので、斜面と雪の状況をその場で確認しながら検定をすることに。
まず最初に目の前のリフトの上から
整地小回りをスタート。
我らは7番(けいこ)と8番(ちぃにぃ)のスタートです。
前走は滑って検定開始。滑る前にお互いに気合いを入れてから開始です。
結構心臓バクバクです。でも、こんな緊張感は普段余り経験できないのでそれはそれで良いものです。でもけいこは「
お腹が痛い〜」なんて呟いていたりして(^o^)
無事小回り終了です。
ちぃにぃの感想は「
少し後に乗ってしまった」かな
続いてはゴンドラに乗って大斜面まで移動です。大斜面の一番上から
不整地小回りです。
コブは余り有りません。お情け程度です。前に滑る人の様子を見て、
コブの有りそうな場所を選択して滑ります。
ちぃにぃの感想は「
まぁ何とか無難にこなせた」かな
続いて下に向かって右側に移動してから
大回りです。
雪の状態は良くありません。最悪といって良いほど。
けいこがスタートする前から1人転倒しているスキーヤーがいて、それを避けて滑り出すけど
けいこの滑りは大回りの弧が小さすぎるように見えます。ちょっと失敗ですね。
ちぃにぃは今自分にできることを素直に出して滑りました。
ちぃにぃの感想は「
まぁこれが今の自分の実力ってところ」かな
続いて大斜面の一番下で総合滑降です
相変わらず雪の状態はダメダメです。
リズム変化の際にスキーが取られそうな予感がします。
案の定、大回りからターンを絞って小回りのタイミングを計るんだけど、雪の状態が悪く失敗です。
ちぃにぃの感想は「
完全に失敗です」かな
雪はこんな感じです。ステキでしょ(^o^)
再度は大斜面を降りてドラゴンドラへ向かう谷間のコースで
中回り。
この場所は硫安のおかげで雪はしまっているため比較的滑りやすいコースです。
いよいよ最後の種目で、これで終了。気合いを入れ直してスタート。
ちぃにぃの感想は「
まぁこれが今の自分の実力ってところ」かな
何とか転倒もせずに無事5種目終了です。
全体的な感想は
「
失敗したことは解っている(フリー)が、それ以外は解らない。何が良くて何が駄目なのか。でもこれが今の時点での自分の実力であることは間違いない滑りだったな」
って感じです。
で、採点が終わるまでの間で
事後講習が有ります。ワンポイントレッスンです。
コーチが説明していたことは
「
スキーのたわみを利用する」
「
骨盤の位置はスキーのセンターに常にある意識」
「
円を描くスキーの運動と骨盤の連動」
という主旨。
小回りをして板の運動と併せて骨盤を動かしてみてという練習です。
ちぃにぃはだいぶ意識して滑ったのですがコーチは「
うーん。動いて・・・いないです」と言われました。
「うーん」と「・・・」にどの様な意味が込められているのかは解りませんでした。
けいこは「
動きは良いですが、足首を回しすぎ」でした。
次は「
重心をフォールラインに落とす」事についての説明です。
重心を落とすというのは、
体を前に投げ出すのでは無いと言うこと。
板のフレックスポイントを踏み込む意識を行うことで必然的に体は前に行くというもの。
で、練習したのはこんな動作
緩斜面で板を横に向け、両ストックを体の前方(斜面側)に突いた状態で、ストックを中心して板を外側に押し出すようにしながら半円を描くというもの。
ターンをするということと外力を利用するための加重動作の練習(かな?)です。でも
意外にこれが難しいです。
板がハの字になってしまう人がいて、これに対してコーチは「
体が前に行っているだけで板に圧をかけていないから外足が逃げてしまいハの字に開いてしまう」という解説をしていました。
なるほどね。で、再度練習を。やっぱりなかなか難しいよね。なんとか出来ているけど、満足にはできていない。
今後じっくり練習していきましょう。
ということで時間になったので結果発表会場へと向かいます。
まずは、それぞれの
滑りの結果をワンポイントで書いてくれた紙を配ります。
結果は後に載せます。
で、次に総評。
技術的な事を色々と指摘してくれましたが、結局言われていることは
ターンをするということ
それと
スキーというスポーツに対する運動の法則を理解しなければ駄目
人の動作というのはそれほど変化があるものではないため、どの様なスポーツでも結局は同じ動きになる
100人いれば100人滑り方が違うように、技術にも100人いれば100通りの技術がある。これが
絶対ということはないので滑りの幅を自分で狭めないこと
などなど
で、最後に合格発表。
合格者は一級二級とも1人ずつ
ちぃにぃは
今回は一級で合格者がいないのではと思っていたのでちょっと意外でした。
これはどういう事かというと、
一級の技術レベルをまだ理解していないということの現れかな。ということは自分自身でその技術レベルを達成していないと言うこと。
で、肝心な我ら二人の得点はというと
ちぃにぃ
種目 |
大回り
整地 |
中回り 整地 |
小回り 整地 |
小回り 不整地 |
総合滑降 |
合計 |
点数 |
69 |
69 |
69 |
69 |
68 |
344 |
けいこ
種目 |
大回り
整地 |
中回り 整地 |
小回り 整地 |
小回り 不整地 |
総合滑降 |
合計 |
点数 |
68 |
69 |
69 |
69 |
69 |
344 |
一応点数を撮影したので見たい人はこちらをどうぞ
ワンポイント評価は
ちぃにぃ
種目 |
大回り
整地 |
中回り 整地 |
小回り 整地 |
小回り 不整地 |
総合滑降 |
基準 |
姿勢 |
後傾 |
後傾 |
後傾 |
後傾 |
後傾 |
良好・後傾・内向・外向・内倒 |
ターン |
良好 |
良好 |
良好 |
良好 |
良好 |
良好・急激・弧(過大・過小・不均等) |
スピード |
良好 |
良好 |
良好 |
良好 |
良好 |
遅すぎ・良好・暴走 |
コメント |
後傾が
もったいない |
ズレがある |
|
|
後傾でバランス
崩れている |
|
けいこ
種目 |
大回り
整地 |
中回り 整地 |
小回り 整地 |
小回り 不整地 |
総合滑降 |
基準 |
姿勢 |
後傾 |
後傾 |
後傾 |
後傾 |
後傾 |
良好・後傾・内向・外向・内倒 |
ターン |
過小 |
良好 |
良好 |
良好 |
良好 |
良好・急激・弧(過大・過小・不均等) |
スピード |
遅すぎ |
良好 |
遅すぎ |
良好 |
良好 |
遅すぎ・良好・暴走 |
コメント |
中回りの
大きさ |
|
|
|
|
|
でした。
合格点が一つも出ていないことは真摯に受け止める必要があります。
でも、ワンポイント評価に有るとおり、「
ターン」「
スピード」は全てOKで、姿勢が
全て「後傾」になっていること。それと「
後傾がもったいない」と書かれていることを冷静に判断すると
「後傾」をクリアすることができれば「合格ポイント」に到達するということ。
で、
ここで一番問題なのが「後傾」という問題。
何をもって後傾というのか・・・
今までの自分たちの考えていた後傾とは、スキーの後に乗ってしまっていることであり、ブーツの後方(ふくらはぎ)に圧がかかっているイメージのこと。
果たして自分たちにこれが出来ていないかというと、決してソンなことはないはず。
では一体後傾とは何を言われているのか、非常に悩みました。
そこで、コーチの1人に「後傾」について聞いてみました。
するとコーチは「
スキーのターン後半では踵に重心がかかっています。この状態から次のターンに入る際(切替)にスキー板にフラットに乗り、次のターンではトップ側から加重をかけていく(トップコントロールね)運動が必要になります」
「
この切替の時に、ターン後半の踵側にかかっている重心を外してやらないまま、次のターンに入るのは駄目です」という主旨のことを言われました。
なるほど、講習の途中から何度も同じ事を言われ続けていた事だね。
確かに、二級合格へ向けてからその後の練習などの意識では「
切替の動作」について非常に意識して、ターンの最初から板に乗り込む
(谷回り)の意識を強く持つことを意識してきたけど、
ターン後半部分の加重を抜く動作については余り意識していなかったな。
講習中に言われた「
重心を戻す動作が見られません」というのがこの事だね。
実際に滑っている時にターン前半では重心は前側に移動していることはしていると思うのだけど(結果的にはね)、その動作が正しく出来ていない(又はいないように見える)ことが駄目だということだね。
それが、ある程度スピードに乗っている状態で、雪も良ければ自分自身をごまかして滑ることが出来るのだけれども、
技術という観点から見たときには「きちんとした動作」が出来なければそれは「結果的に出来ているだけ」ということになり、どこかで破綻を来すことになるということ。
見る人が見れば、「できていない」ことが一発で分かってしまうだよね。きっと。
でも、
明確な課題が一つできたことはラッキーだったかな。
今回の講習及び検定は点数的にも満足はできない結果に終わってしまったけど、それはある意味当たり前のこと。
つい
二月前までは二級検定にも不合格になっているヤツがいきなり一級に合格するなんていうのはあり得ないよね。まして、
全て独学でがんばっているだけであればある一定以上の技術力を身につけるのは非常に困難だしね。
やはり、正しい運動方法を実地で教わる必要があるなと実感です。来年は講習を受けてがんばります。
検定が終わったときにけいこが「
ストレスたまった〜」と言っていたので、「
そうだね。テスト嫌いだもんね。けいこは」というと、けいこは「
いや違うよぉー。だって講習しているときはビール飲めないジャン!それが一番のストレスだよぉー」だってさ。
まぁ
我が家のの面目躍如と言うことで、我が家の
2006-7年シーズンのバッチテスト講習のレポはこれで終了です。
来年はもっともっと練習して是非一級合格して威張り散らしたいと思っています(笑)
で、これでスキーシーズンが終わったかと言えば決してそんなことは有りません。
5月末まで、技術とか検定とか関係なく、青空の下、美味しいビールを飲みながら、春のコブを滑りまくります。
検定に向けてのスキーも楽しいけど、やっぱり
自由に滑るのが楽しいもんね。当然ビールもね。