2007.4.15 バッチテスト 一級初挑戦 in 苗場

さて一級の試験結果は・・・

2月に八方尾根スキー場で人生初めてのバッチテストを受験し、けいこは見事合格、ちぃにぃは見事不合格
その不合格に納得がいかず、何をすれば良いかと言うことを必死に考え、練習し、迷い、悩み、試行錯誤の末に何とか二級バッチテストは無事合格することが出来ました。ってそこまで大げさではないけどね(笑)
でも、この二級は通過点でしかありません。普通にゲレンデを滑るだけであれば二級クラスの腕を持っていれば「まぁ上手な方」と言われると思いますが、折角やるからにはこれだけで満足出来るわけは有りません。
ということで、その後もビデオを見て、雑誌を読んで、イメージを膨らませながら、自分たちの滑りをビデオで撮影し、それを見て反省し、反復練習を行い、何とか少しはスキーという運動を理解できるようになってきました
3月末にマイゲレンデである尾瀬岩鞍に試験を受けに泊まりで行ったのですが、見事に日曜日は雨でそのまま帰宅。・・・などとうかうかしている間に既に4月になってしまいました。
さすがに4月になると大部分のスキー場が閉鎖されてしまい、さて今年は一級のバッチテストを受験しようかしまいかということを悩んでいたんですが、苗場スキースクールではGwまでテストをやっていることを発見
それと苗場では検定結果についてワンポイントアドバイスをしてくれるとのことなので、「よし、これにしよう」ということにして後は日程の調整だけ。
予定は4月7-8日にしようかと思ったけど、ここでトラブル発生!
ちぃにぃの目の玉に傷がついてしまって週末はコンタクト装着禁止になってしまったんです。いやはやタイミングが悪いよね。
ということで、この週のスキーは中止で、家の庭のお掃除をして過ごしました。
ここで又一つの問題が発生!
今年のGWはバイクで長期ツーリングに行くことを計画し始めて(遊んでばっかりと突っ込みはなしにしてね(^o^))、その準備を考えると4月21-22日はGW前週であるために準備をしなければなりません。
そのため、苗場で一級のテストを受験するには4月15日しかなくなってしまいました。
で、天気予報を見ると週末の天気は良くありません
でも、この週末を逃すと今年は受験できないので、なんとか天気回復してくれないかなと思っていたところ、日曜日の天気は曇りということにほぼ決定(^o^)
でも、ここでまた一つの問題が・・・
全く良く問題が発生するよね、我が家は。
で、何が問題かというと、けいこのモチベーションなんです。
けいこはもともと「試験」とか「決まり」とか「強制」とかいうことがとっても嫌いで、良く言えば「自由大好き」、悪く言えば「わが○ま(^o^)
なので、バッチテストという決まった種目を、決まった技術に沿って運動するということが嫌い・・・いや、そうではないかな。
試験というものに対するプレッシャーが嫌いなんです。本人曰く「考えるだけで胃が痛くなってくる」そうです。
でも、ちぃにぃは既にやる気満々(笑)
普通ならここで何とか色々な理屈を付けて説得を試みるのが一つの手段なんだけど、それでは悪循環になること間違いないなので、既に20年弱となる経験から導き出した解決方法を見事に活用して見事週末のスキー決定\(^_^)/
と、かなり長い前置きを経てから当日の朝になりました。

今回は路面の雪も全然心配ないので新しい相棒であるフィット君で行くことに。(燃費が良くて、交通費コミコミで3000円弱で往復出来てしまいました。我が家にとってはとてもありがたい相棒です)
久々の日帰りスキーの朝出発でいつものルートをしようして目指せ苗場。
道路がかなり空いていたこともあり、全部下道で3時間ちょっとで無事到着。ゲレンデの全景が見えた瞬間にちょっと固まってしまいました。
                       

だって、雪が無いんだもん。でも、バッチテストは苗場で開催することは前日に確認していたので約一時間ほど時間つぶしを。
今年から新しくできたNプラトーという日帰りスキー専用の施設もとっても綺麗だったよ。でもトップシーズンの人数の多さにはちょっと対応できなさそうな気がするな。
まずはバッチテストの受付を済ませてから集合時間まで一時間あまりあるのでゲレンデへ飛び出しました。
雪の状態はどうだというと、これぞまさに春の雪。笑うしかない状態。二本ほど下のリフトを滑ってからゴンドラとリフトを乗り継ぎ筍山山頂に。
山頂からは苗場山がとってもきれいに見えてました。でも周りの山も雪が少なかったかな。
                        

ガラガラの大斜面を滑り、迂回コースからNプラトーの前に戻ってきてちょうど集合時間15分くらい前。ビールは飲めないからポカリ系の水分を取りながら時間を待ちます。
                        

今回のバッチテストは人数はそれほどいないと思っていたところ、集合場所に集まった人数は一級17人、二級約15人ほど。意外に多いのにびっくりです。
                        

早速ビブスをもらって気合いを入れます(笑)
               

で、早速リフトに乗って事前講習へと向かいます。一級は前日から連続して合宿している6人と残りの11人に別れて講習開始。
まずは大回りから。
一級のポイントは何度も言われている通り、雪の状況、斜面の状況に合わせたスキーコントロールとスムーズな運動
解っているんだけどね(^o^)

滑った後にコーチからのアドバイスが・・・やばい・・・これを書いていながら何を注意するように言われていたかを忘れてしまっている・・・
でも必死に思いだそう・・・・・・・・・・
山回りの後半からエッジを解放する運動が見られません」と言われたんだ。
これを自分なりに解釈すると「ターン後半分(フォールラインを越えて山回りになった少し後)に最大荷重がかかり外足を伸ばす事になる。(一番外力がかかるポイント)この時から切替時に向かって加重を抜く動作がない」ということかな。
今の時点でこの意味を考えると良く理解できる(と思っているだけ?)かな。
けいこへの指摘は「ターンが縦でなく横に向かっているためスピードが出ていません」というもの。おっしゃる通りです。暴走と適度なスピードというのはある意味紙一重みたいな所も有るけど、やはりある程度スキーを滑らせる必要はあるんだよね。
以前からけいこにはこの事については話をしていたんだけど、なかなか難しいんだよね。

で、続いて総合滑降の練習へと。
この時は雪も悪かったと、小回りに行くタイミングなどを計りかね、それと直前の指導でターン後半の意識を指摘された事などを考えて切替のタイミングと谷回りのタイミングを失してしまい、その結果ターン前半が作れずに板を押し出す運動になってしまいました。
失敗です。で、指摘も当然のことながら「ターンというよりスキーを押し出す運動になっています」でした。
自分で失敗したことが自分で解るようになっているので多少は進歩したかなって思っておこう。(^^)v
で、もう一度同じリフトに乗り、今度は不整地小回りです。普通不整地小回りはコブ斜面で行うんだけど、人が少ないこともあり、コブが成長することは有りません。またコブ斜面は今年のこの時期の苗場には有りません。
ということで、名前の通り荒れた春の雪の不整地(=単なる荒れ地)での小回りです。

途中少し後傾気味になり滑り終えるとコーチからの指摘は「舵取りは非常に良いですが、ターン後半に踵に加重があるままの状態で次のターンに入っています。」でした。
今考えると大回りの時と同じ指摘を受けているということが理解出来ます。その時は解らなかったけどね。
けいこへの指摘は「膝が曲がっているために骨盤が後側に残ってしまい後傾になっています」だった。本人は後傾している意識は無いそうだけど。(ちぃにぃも後傾しているとは見えないんだけどね)
ても、この「後傾」と意味が、自分たちが理解している後傾と微妙なところで意識のづれがあるみたいなんだと後で気がつきました。

で、続いて中回りへと講習は続きます。
谷回りの時に少しフォールラインを向きすぎているので、板の進行方向へと体を向けるように」という指摘でした。「うーん・・・言われている事は解るけど、今一歩どの様な動作をしたら良いか分かりません
けいこには小回りの時と基本的に同じ指摘です。

これまで自分たちが練習してきたことを一つのアドバイスだけでいっぺんに修正するのはなかなか難しいものです。
で、ここに一つの真理があると思っています。

何かができない状態から出来る状態になるというのは、まさに一瞬の出来事です。明確に出来ないこと(=0)が出来る(=1)になるのは(明確なことであることが前提ですが)、デジタルです。
別な言い方をすれば一瞬のヒラメキとか、コツを掴むとかいう事かな。
でも、これは一瞬のうちに出来るようになるかというと決してそうではないんです(と思っています)
できない何かを考え、何が出来ないかを理解し、それに対して対策を講じ、具体的な行動を起こすことなどの累積が出来るという地点(レベル)への飽和点に達した瞬間に「出来る」ようになるということ。
特にスポーツなどの体を動かすものではこれが真理だと思っています。
元々天性でできるという行為は「元々出来る」のであって、出来ないのでは無いと思っています。
だから、言われていることができないということは、自分たちはまだその飽和点に近づいていない。成熟していないということだと。
まぁ、講釈はこのくらいにして続いてはゴンドラに乗って大斜面まで移動して練習です。

まずは整地小回りから開始です。大斜面の滑り出しからスタートです。
コーチの指摘は「舵取りは理想的ですが、重心が残ったままの状態で次のターンに入っています」という同じ指摘です。
ちぃにぃは「良く理解出来なかったのでもう一度説明を」というと「ターン前半ではトップ側にある重心が徐々に後側に異動して、ターン弧の一番深場所では踵に重心が来ます。ここまでの操作は非常に良いのですが、ここから切替時に向かって重心を元に戻してから、板をフラットの状態に戻してから次のターンに入るようにしてください」といわれました。
これまた難しい指摘をいただきました。
小回りのあの短い時間の中で、これだけの事を意識して行うようにするためにはかなりの練習が必要かなと・・・
けいこに対する指摘は・・・忘れた(ごめんm(_ _)m) でもきっとこんな感じだったと思う。「横へのターンとなっているため、なかなか降りてきません。縦のターンを意識して」だったような
次はまた大回りの指導です。
だめだ・・・何を言われたかやはり思い出せない・・・
で、それから次の課題は「外足ののばしと内足のたたみ」です。コーチはこの練習の目的を「後傾する人が多いから」という主旨の事を言ってました。
外足を伸ばし、内足をたたむことによりエッジをより効かせることができるという主旨の説明もしていました。
その時は何故、この様な練習を行うかと言うことが理解出来ませんでしたが、今考えると解るような気がします。
それは、足を伸ばすという運動があるということは、その逆の運動が必ず有ると言うことになるという理解。すなわち、ターンの一番深いところで足を伸ばし、切替に向かって足を縮めてくると必然的にエッジが解放される運動が行えるということ。
また足を伸ばすと言うことは板を踏み込む事になるわけだから、必然的に板に圧力をかける運動になりカービングの性能のみに頼った滑り方から自らがターンを操作する運動ができることになるということ

という理解です。
で、早速自分の番です。
外足を伸ばす動きを意識して滑ります。以前にもこの様な滑り方を練習したことはあるんだけど、内足にうまく乗れないんだよね。
で、コーチの指摘は「だいぶ良いです。でも外足だけに加重がかかり過ぎて、9対1位の割合になっているからもう少し内足にも意識してください」と。
まさにご指摘の通りです。
けいこへの指摘は「外足が曲がったままの状態なので、もう少し足を伸ばす動きを意識するように」でした。
なるほど、この文章を書いていて理解が深まってきたんだけど、板なりに滑ることと自分の働きかけで滑るということの違いだね。きっと。
で、お次はもう少し降りたところで中回りを行いました。
ここでの指摘は基本的にさっきの指摘と同じでした。
で、最後は小回りを行う事に。
薬(=硫安)をまいているためか、春特有のザラメなんだけど堅い雪のバーンです。
雪面に慣れていないためか、少し後に乗ってしまいました。コーチの指摘も「スピードが乗っていった際に少し後に乗っていますね」でした。はい、ごもっともです。
けいこへの指摘は「・・・」ごめん。覚えていないや。でも確か「スキーの操作は良いですが、少し足首を回しすぎている」だったか・・・
けいこは、講習の最後のほうはちょっとブルーになっていた様子
だって、そんなこと言われてもすぐにはできないよ(`へ´)プンプン って感じかな。
ということで、ちょうどお昼になったのでホテル前まで降りて解散。
午後の検定を待つことになります。当然のことながらビールは無しデス(笑)

さて午後はいよいよ検定です