で、養成講習会3回目です。
もともと養成講習会は2回出席をしなければ検定資格の基準をクリアできないため、2回が義務付けられています。
で、今回は3回目の人と2回目の人で班分けをしています。
養講のやり方は2回目と同じやり方です。我が班はその中でも比較的自由に移動して良いと言うことになりました。
一応班別講習では低速系を主に練習して、種目別練習では大回りと小回りのみで移動して練習しました。
大回りはやっとニュートラルポジションを意識することができるようになってきており、コーチ達にはなかなか良い評価を得ることができました。
より、外脚を長く見せるような動きをした方がよいというアドバイスを頂き、それを実践するようにしてみました。
で、実はこの外脚を長く見せるという動きが後になってちょっと困ったことになってしまったんです・・・
何かというと、外脚から山側の体側の軸を長くするタイミングを完全に勘違いしていたんです。
これは検定が終わった後に結果的に気がついたことなんですが、外足をターンの中盤から後半に伸ばすという動きをしていたんです。で、そのために内脚をたたみ込む動きをすればより外足が長く見えるという去年からあったアドバイスも実践したんです。が、これは間違いでちぃにぃが意識して外足を伸ばし始めるタイミングが圧倒的に遅くて、結果的にターンマキシマムのポジションで足を伸ばす運動になっていた結果、ターン後半になるに従ってどんどん外足が開いていき、シェーレン気味な運動になってしまっていたんです。

これが誤りだと解ったあとでデモなどのターン分解写真などを見ていると外足を一番伸ばしているのはニュートラルポジションを通過して、谷回りの部分であり、ターンマキシマム(フォールラインを越えていわゆる山回り部分の開始)では逆に荷重を谷側に落とす意識も働き足は縮んでくるようになっているんです。

それが雪が適度に堅くてエッジが噛む状態であれば、足を伸ばしてもスキー板は縦側にずれる動きをするんだけど、雪が堅いときなどがスキー横軸の運動になってしまうんです。運動として不適切な動きをしていることから見た目にも、滑り的にも良くない状況になってしまっていたということなんです。しかし、この養成講習会の時はバーン状況も良かったので結果的に変な動きになっておらず、良い動きに見えていたのでたちが悪かったのなんのって。
いやはや時間にしてほんの0コンマ何秒の違いで全然違うスキー運動になってしまうことにちょっとびっくりしながら、まぁそんなもんだよね〜って納得していました。

で、もう一つの小回りについてです。
これも基本的に良いという評価を頂きました。ちょっと捻りの動きが強いという指摘を受けていますが、それほど気にはならないと。ただ、左右のターンバランスが左足外側の時に傾きが多く、右足外側の時に傾きが少ないのでそれを直すと良いというアドバイスを頂きました。
なるほど確かにそのような動きになっていました。これは大回りの時の動きも同じ傾向で、これは右足の使い方より左足の使い方が下手なのが原因でした。
それを意識して再度滑ってみると「良いですね」のお言葉があり、満足満足。
で、このあたりから小回りの動きについてもともと自分が持っている動きが出始めていたような気がします。
捻りが強くでてしまうという動きです。これも先ほどの大回りと同様に最後の最後まで苦労したポイントになりました。
まぁでもこの時点では大回りも小回りもどちらも良いです。○ですという言葉を頂いており、とりあえずは自信を得ることができました。
引き続き班別の講習になるのですが、ここでは低速系を主に練習しました。
相変わらず低速系は何をどうすれば良いのかがよくわかりません。自分ではできているつもり、同じ動きをしているつもりでも、コーチからはだめ出しをもらいます。さっきはできていたのにね〜って感じです。まぁA単位は合格しているのであまり気にせずに過ごしましたけどね〜
そんなこんなで無事養成講習会も終了です。

※アドバイス
自分の感覚として違和感がない滑りをするということについて
基本的に自分の思ったように滑り、自分では違和感が無い状態で運動をすることはあまり良いことでは無いような気がします
自分がどれだけ上手なのか、どれだけ自分の意識と周りから見える姿が一致しているのかということについて、ちぃにぃレベルではそれが一致することなどありません。必ずどこかに不十分なところがあり、よりよくするポイントがあるはずです。
それが、自分が感覚として違和感が無い状態というのは、素の自分が出ていることになるわけで、人から教わって上達している途中ではそれが固定化されていないわけであり、結果として何らかの違和感なり、気になる点があるのが本当のところだと思います。
自分の普通の感覚に加えて、指摘された点などを意識するポイントを加えて滑ることでよりよい滑りになる訳で、何気なく意識してできると思っている状態はあまり良くない状態と思った方が良いように思います。
って、かなり抽象的な話なので恐縮ですが・・・
養講二回目は、SAJデモがコーチとなりました。沖山コーチです。
目の前でSAJデモが滑るところを、また直接コーチしてもらうことはなかなか無い経験なのでちょっとワクワクドキドキ状態です。
二回目ということで、今回からは種目の練習をメインに行います。コーチは谷回りの制動系を主たる種目として担当すると言うことです。
初日の午後と二日目の午前がコースセパレートの上で班別に種目を平等に滑るという方式になり、それ以外の時間に班別個別レッスンという時間割になりました。
これは特に種目が変更されたA単位について教え方を平等にしようという意図もあったように思います。
で、早速班別の練習ですが、コーチも話をしていたのですが「今回は厳しい言葉をかけて行きます」という指導方針があるようで、基本的に駄目だしばかりです。「なぜそのようなスタンスを取るのですか?」とか「そこで脚をたたんだら、内足主導の動きができないと思いません」などと駄目なところをビシバシとぐうの音も出ない指摘をしてもらいます。
いやー言われていることがあまりにももっともなことばかりなので、返す言葉もありません。って当然だよね(笑)
でもさすがSAJデモです。見るべきポイントが違います。指摘する内容も違います。当然滑りも違います。これは本当に違います。ちょっとびっくりです。また雪上で説明をする際にスキー板をつけた状態で板をずらしたりするんだけど、それがまたスムーズに雪上を動かすんだよね〜
まさにフェースコントロールのなせる技だね。滑っていない状態でスキーの面の角度を調整できなければ、滑っている途中に面の角度をコントロールできるわけないもんね〜なんて思ったりして。
で、コーチ専門の谷回りの種目に入ります。
率直に見た感想として、そんなに後ろに乗るの?そんなにおなかを前に出すの?って感じです。
で、とっても簡単そうに滑ってくるわけです。こうすれば簡単でしょ!っていう感じです。
見るとものすごく簡単そうなんだけど自分でやってみるとこれがまた全然できないわけです。何をどうやって滑れば良いのか理解できていません。
理屈は何となく理解はしているのですが、それを表現するための運動要素、体を動かすポイント、ポジションなどが全然わかりません。
これは非常に難しい種目です。初年度受検の人は、単に谷回りというだけで、股関節の運動というだけで理解できないのに、さらに制動系という魔物を片付けなければならないのは非常につらいと思います。

ここで周りにいた大回りだけ落とした人たちは皆「A単位無くて良かったね〜」とニコニコしながら話していました。逆にA単位を残している人たちは必死です。当たり前だね。
まぁそれはそれとして、谷側への重心移動をするんだけど移動の量とか移動する際の運動方法とかが去年までの谷回りの種目と全然表現方法が違うんです。何が違うかというと、移動する量とその結果の重心位置が谷回りの原則的運動ほど大げさにしてしまうとNGになってしまう感じです。
重心移動と荷重移動はするんだけど、その移動量は大幅に少なくする必要があり、かつしっかりと移動しているところを見せる必要があるという微妙な感じです。上下動もしてはNGだし、スタンス幅も変化してはNGだし、極端な言い方をすると何もしないように滑る感じかな(笑)
とまぁそんな感じで午前中の講習はおしまいです。

で、午後は班ごとに分かれて種目別の講習です。
まずは小回りからスタートです。班ごとにセパレートされたコースを一人ずつ滑って下で待っている専門員から一言コメントをもらう形式です。
ここにいる専門員はそのまま検定員にもなる予定のコーチであるため、一つ一つのコメントは非常に貴重です。
前回の検定は小回りは○だったので、とりあえずそのまま滑ればまた○かなとも思いつつも、今回はうまく滑ることが目的ではなく、師範能力について検定されるということになるため一生懸命滑ります。
指摘内容などは細かい話なので置いておいて、全体的には股関節の運動、谷回りの表現をきちんとすると言うことです。
白金ジャンプ台寄りの段よりしたからスタートなので斜度もないし、しっかりゆっくり滑るようにしました。
で、お次は谷回りの制動系です。小回りの時もそうだったんだけど、人数もいることもあり、3回滑ることができれば良い感じです。
種目として教わったのは午前中に2回ほど、それでいきなり種目別のコメントをもらってもなかなか理解できるものではありません。

※アドバイス
ではどうすれば良いかと言うことになるんだけど、これは自助努力でカバーするしかないのが本音ですかね。
教本とかについてくるDVDを何度も見て、理論を理解して、運動要素を理解して、それを練習してきて、その結果を養成講習会で修正してもらうというやり方にしないとついて行くことはなかなか難しいと思います。
特に初年度受検の人はこのあたりのことを意識しておかないと、あまりにも覚えること修正されることが多すぎるので注意が必要だと思います。
まぁそういう自分も受検2回目でも覚えること修正することが多すぎててんやわんやなんだけどさ〜

なんやかんやしている内に初日終了です。二日目は朝から谷回り推進系です。この種目もSAJでもが張り付いています。
制動系と同じように模範演技をしてもらうのですが、これまたさらに簡単にやってくれるんですよね〜
見ているとものすごく簡単そうにやっているので、自分もすぐできそうな感じになるんだけど、実際にやってみるとそうは問屋が卸さない状態です。
でも、制動系と比較すると普通の滑りに近いこともあり何をすれば良いか理解できれば運動要素として比較的楽なような気がします。
まぁ演技の詳細はちぃにぃA単位合格しているので楽しく滑って完了でした。まぁ色々指摘はありましたが、それはそれとしてやっぱり楽しくなければスキーではないと言うことにしてお茶を濁しておきましょう。
で、お次は大回りです。
大回りも小回り同様に師範能力を見るということを非常に強調していました。谷回りはこうすれば良いのだ〜的な滑りを求められています。
特に言われたことはニュートラルポジションを意識することであり、両足を軽く進展してフォールラインにある一定の角度で立っている状態がニュートラルポジションの定義であり、それを滑りの途中で行うわけです。
これは簡単そうで、実はコツをつかまないとなかなか難しいんです。
まぁこれも講習の中身についてはおいていきます。
なんてしている内に、午前中の講習も修了です。
先にも書きましたが正直養成講習会だけで技術を得ようと思っているならば、その考えは改めた方が良いです。
普段のスキーで散々考え、実践したあげくに、最後に養成講習会で修正をするという意識になった方が良いと実感です。

※アドバイス
言葉で書くのは難しいですが、こうすればニュートラルポジションを意識できるというコツを一つだけ。
斜面に対して斜滑降している状態は谷側の脚が下側にあり、山側の脚が上側にある状態です。この時に両足の長さを一定にするとどうなるでしょうか?
斜面の雪面を水平面と意識してその面に対して垂直に立つことです。そうすると地球の中心に向かう鉛直線上と足下から頭につながるラインは斜面の角度に応じてかなり急な角度になると言うことです。
わかるかな。要は斜面に対して斜めの状態で立っていることになるわけであり、これは(少なくともちぃにぃは)今までのターンから次のターンへ向かう際のポジションからするとものすごく谷側に傾いている意識になるわけです。
それを実現するためには、斜滑降しているときにまっすぐ前を向いて、その斜面の端っこからまっすぐ(斜面に対して直角)の線がでているイメージを持ち、それに対して体の軸が一致するような意識にするようにします。その時に斜滑降している距離はかなり長めにとっても良いように思います。
で、この状態にある自分の感覚を意識しておき、徐々に斜滑降している時間と距離を短くするようにします。
わかるかな〜。書くのは難しいな〜
2011年 2012年 準指導員検定レポ  こんな人が指導員になってよいのでしょうか(笑)
<13 次年度(2012年養成講習会>
1月の合格発表が終わった直後に3月の検定に向けた養成講習会の受付をしていたんだよね。
不合格した直後に心の整理も済まないうちに、養成講習会の参加申し込みを2回とするのか3回とするのか選択させられたんです。
それ以外にも、養成講習会には出席せずとも今年だけの特例で1月の検定受検者は3月の検定受験資格はあるので養成講習会自体に不参加でもOKだったんです。
しかしながら、基本的に申し込みはこの日に行うようにして欲しいという強い要請がありました。なんたって、翌々週には養成講習会が始まるわけだし、それまでに班分けなどの事務手続きを入金を確認した上で行う必要があるわけだからね〜
横の方を見ても皆悩んでます。ちぃにぃもどうしようかと思ったんだけど、通常のレッスンを受けたと思って養成講習会3回申し込みをしました。
理論は除いてB単位だけなので養成講習会を受けなくても良さそうなんだけど、ここはしっかり講習受けておこうと思ったわけです。
でも、そのおかげで財布は寂しくなってしまったけどね〜

で、養成講習会の1回目です。
講師は去年もお世話になったMコーチです。このコーチはとっても教え方が上手だし具体的だし良い感じです。
一回目の講習と言うことで本当に本当に基礎的なことを教わりながら、リフトで横に乗ったときには1月の受検で失敗したときのことなどを色々とお話させていただきました。
ちぃにぃが一番気をつけることとして、抜重要素を絶対に出さないというもので、これを常に意識し続けました。それと大回りの舵取りの質をきちんと意識することです。
舵取りの質というのは非常に難しい感覚的な表現ですが、ターンは円い弧を描く必要があるので、それをきちんと意識して一つ一つのターン弧を仕上げて、かつ次のターン経向かう意識をしっかりとるというちょっと難しい内容です。

まぁそれはそれで、具体的な養成講習会の中身としては今回からA単位の内容が変わったんですが、「1回目の養講では種目についてはコーチしません」という方針から基本的な体の動きを練習します。
でも、その中でもA単位の谷回りの運動については色々と要素を教えてもらいながら講習を進めます。
それ以外にも、小回り、大回り、フリー、不整地小回りと一通りの種目に対するコツとか意識するべきポイント、駄目なところ直したら良いところについての鋭い指摘などをしてもらいます。
二日間の講習なんだけど、疲れた〜というほどガンガン滑らせてくれて、さらに上達させてもらいました。いやーこんな講習ならば何度やってもらっても良いです。周りの人たちの感想もほぼ同じような感じでした。
で、受検種目のB単位については観点が変わりました。何が変わったかというと、うまく滑ることが目的ではなく、如何に師範的な滑りができるかということを見るようになりました。
要するにスキー操作が上手だとか単にうまいというだけではNGであり、谷回りの運動要素を見ている人にわかりやすく表現することに重点を置くようになったわけです。
そのおかげで大回りは白金から裏太郎の下部へ、小回りは白金のジャンプ台のスタート付近からのスタートでは無く、段差の丁度上からのスタートになる感じです。斜度を急斜面から中急斜面に変更して、より滑りの質を見ようという意図です。
これはある意味種目自体が変わってしまったほどのインパクトがある訳で、スキー運動の理屈をきちんと理解して、それを運動として表現できなければならないので難易度は逆に上がったように思います。ただ逆に理屈を理解しており、それを表現できる人にとっては逆に楽になった感じかな。
トータルとしてはちょっと難しくなったような気がします。ごまかしがきかないからね〜
ということで養講一回目は無事終了です。スキーが少しうまくなったような気がしますが、きっと気のせいのような気もします・・・
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