先月に地裁に行ってきました。
さて、何をしたかというと
被告側が我々の主張に対して反論するところ、争点にするところを主張したということ。

で、その争点はいくつかあるけど、一番アホな話が、ちぃにぃがもらっている給料を幾らとして色々な賠償額を計算するんだけども、その
基礎給料の金額を幾らにするかということなんだよね。
これは事故が発生した直後から相手の保険会社の担当者と散々話をして、休業補償を計算する際の基礎額についてちぃにぃの会社から必要な資料を集めて提示し、その内容をもとに相手の保険会社の内部で、その金額を認めて休業補償を支払ってもらったという経緯があるんだよね。
要は源泉徴収票に記載している給料を年間の勤務時間数で割り戻し、一時間あたりの単価を算出し、それを休んだ日数と遅刻早退した時間数分だけ給料から減額し、その金額を保険会社から休業補償としてもらうというルールです。
非常に単純であり既に解決している問題であり、これに対して異議を申し立てることなどがあるはずもないと思うんだけどさ。

しかし、ある特定の職種に就いている人は給料全てがその人の年収となるわけではないというのが過去の判決でも出ていることから
杓子定規に源泉に記載している給料とは認めずに賃金センサスという手法で計算すると反論してきたわけだ。

で、当日は準備書面という形で裁判所にあらかじめ書類が提示されていたので、その内容についてのみ話をし始めたんだよね。
今回は法廷では無く、会議室みたいな所に判事と原告被告の両弁護士とちぃにぃが座って、所謂膝詰めで話をしたんだ。
で、被告側の主張を聞いていて、ちぃにぃ側の弁護士が話をするんだけど、
相手が何を言っているのか訳が分からないから思わずちぃにぃが「私が話をしても良いでしょうか」と断り、相手弁護士に対して、優しく教え諭すように話をし始めたんだよね。
基礎額とする給料は既に損保会社さんの担当者と話をして、損保会社内部で決裁を取っているはずです。
そして損保会社内で承認を得た基礎額をもとにして休業補償の金額を決めているんです。
損保会社の担当者と話をしてもらえれば、ちぃにぃの職種は関係ないことが解ります。
源泉徴収票以外にも決算書なりなんなりの資料を提示してその内容も確認してもらっています。

とね。
すると相手の弁護士は
ですから休業補償の金額を言っているのではないです
と来るわけだ
ちぃにぃはぐっと拳を握りしめ、ニコニコしながら
だから(出た、得意のだから)、休業補償の金額の事は話していません。ちぃにぃが労働の対価として会社からもらっている給料額について損保会社に認めてもらっているんです。その結果を元に休業補償額を計算しているわけであり、今更基礎額の話をするのであれば休業補償額の金額自体も見直すのですか?会社から減額されている金額を休業補償として支払ってもらい、被告側はその金額については争点にしないと認めているのではないですか」
とね。
それでもまだ何かうだうだ言っているので、ちぃにぃ側の弁護士が
「損保会社に確認したんですか。まずは今までの経緯を確認してください」
ちぃにぃも
「会社としてオフィシャルに認めている給料なので、証明書を出すのであれば幾らでも出せます。また雇用保険にも入っているし、税法上でも証明できます。必要な書類があれば何か言ってください。基本的にもう提示しているはずですが・・・」
と追い打ちをかけました。
相手の弁護士は必死にメモを取っていたようだけど、全く参ってしまうよね。
既に
決まっている事実をひっくり返すのなら、それなりの根拠を持ってきて欲しいと思うんだけど、なぜか一般論だけで話を進め、しかも事前に解決していることについては全然確認せずにいるんだよね。
それで、次回の裁判は一月後とか二月後とかにするんだから全く何をやっているのか理解不能です。
まぁ、それでも相手は同じ主張を繰り返して来る可能性はあるんだけどね。
でも、これ以外にもまだまだ
相手が不誠実であったり、検討不足であったりして、突っ込むところがあるんだよね。
で、次の公判は相手が争点に対する主張を明確にし、それに対してこちら側が反論をするので、それがそれぞれ一月かかるため9月末に開催することになりました。
でもさ、
今回の公判は争点に対する主張を明確にすることが目的だったはずなんだけどな〜
本当にのんびりしているよね。
弁護士の先生も「一般常識ではこの期間は考えられませんよね」と再度言い訳めいた話をしていたな。
まぁ良いんだけどね。
しかし、やはり
裁判制度というのは何か根本的に間違っていると思うのは、決して間違っていないと思うよね。
  終わりへの道のり