2007GW海上で結んだ西日本周遊の旅 六日目
      
5月3日(木) 
さて、今日はある意味四国ツーリングの本番の日オフライダーにとって聖地である剣山スーパー林道を走行する日です。
しかも天気は晴れ晴れ晴れという絶好のコンディション。朝5時過ぎに起床して時々、気の早いオフ車が林道目指して走っているエグゾーストを聞きながら朝ご飯を食べてから出発です。
出かける少し前にNewセロー君が起き出してきたので、お互い気をつけようねと良いながら出発です。ちなみに
CRM君は高いびきでした(笑)

今日は激しい運動をするから
朝ご飯はしっかり食べました
まずは林道入り口にて記念撮影です。先にBMWが一台。後からセロー軍団が4台とこの場所で記念撮影をしています。
当然ちぃにぃもしっかり記念撮影をしてからスタートです。
←この3つ並んだテントがライダー三人衆です
←スーパー林道への入り口は迷うことは有りません
最初の数キロは舗装路なんだけど、標高を上げ始める当たりから未舗装路になります。でも、ここは車も走るため路面は基本的にフラットで大きな段差もほとんど無く、とても走りやすいです。一気に標高を上げながら坂を駆け上がります。空がどんどん近くなってきます。
久々の林道なので、慎重に走って、稜線に近いところに出ると、わき水が出ているところがあったので、まずは一休み。
スーパー林道は大きく東側の部分と、途中国道を挟んで西側の二つに分かれます。東側で約20kmほどあるかな。
今回の路面状況はこの東側の道で少し大きめ(といっても子供の拳より小さい程)石がゴロゴロとして不安定(といっても、全然問題は無い程度)な箇所が所々に有りました。恐らく開通の合わせて砂利を敷き直したため、まだ砂利が浮き気味だったんだと思います。
この東側の道は明日荷物を背負って走るかもしれないから、少し念入りに路面状況などを記憶しておきます。
大きな荷物を背負うと少し嫌な感じ(といっても飛ばせないという事だけど)かなってところです。
わき水の辺りからは国道に向かって少し下り基調です。国道に出て、左折してスーパー林道の核心部である西側へと突入します。
←わき水はとっても美味しかったよ
←ファガスの森手前では桜がきれいに咲いていました。
標高高いから、咲くのが遅いみたい。って山桜だけどね
この西側にはファガスの森という施設と林道の終わりかけの所に山の家「奥槍戸」という食事ができる場所があります。長い林道にある施設は基本的にこの二つのみ
途中2本ほどエスケープポイントが有るけど、基本的に突入したら最後まで走りきるしか有りません。水分補給も出来ません。
だから皆さんスーパー林道を走るときは、
バイクの燃料だけではなく、自分の燃料も忘れずに持参することをお奨めします。
まず向かうはファガスの森。
以前来たときはこのファガスの森の駐車場に今まで見たこともないほどの台数のオフ車がいてびっくりした記憶が有ります。
今回もそこそこにいるかと思えば、なんと
独り占め状態です。さすがに朝が早かったためかな。
誰もいないファガスの森の管理棟で記念撮影をしていよいよ本番です。
ダートはそこそこには走れるけど、やはり大きなカーブとかヘアピンなどでは、今一歩走りが安定せずに慎重になってしまいます。でも、それで良いんだけどね。ここで事故って入院なんて羽目になったら、例の事故のこともあるし社会的に抹殺されそうだし(爆)
でも、やっぱり走るからには上手になりたいジャン。ということで、ここぞとばかりに色々な事を試しながら走ります。で、やっとどんな風に走れば良いかという事が解ってきたような気がしました。

ももの木かな?
緊張を和らげてくれます
ポイントは体からバイクを離すこと。この表現はちぃにぃ独自の表現なので、なんとも説明しづらいので詳細説明は止めます。
但し一つだけ。ってまた説明が始まったぞ(笑)
バイクはコーナーでは車体を傾けることにより曲がります。コーナーのスピードが上がれば上がるほど、車体を傾ける角度は増します。また弧の深さにも当然対応してバンク角は増します。
で、
バイクを傾ける角度とコーナーの弧の深さと速度による遠心力のバランスを取る必要が出てきます。この遠心力というのが実はくせ者何だよね。遠心力が強くなると重心位置を低くしなければなりません。なぜならば、重心位置が高いとバイクが起き上がろうとする力が増すからです。
それからもう一つ意識しなければならないのが路面状況。林道は当然のことながら土の上に砂利が浮いている状態であるため、アスファルトと比較することができないほど滑ります。コーナーを曲がる時に外側にかかる遠心力のため、タイヤは外へ外へ(弧の真横側)へと進もうとします。路面が滑りやすいため遠心力が強くなれば当然タイヤはズリズリとなる。
ということで、この
遠心力とコーナーの弧の深さと路面状況と走るスピードを調整しながら、バイクのバンク角を調整する必要があるわけだ。結局ある程度バイクを無理矢理倒さなければならなくなる必要があり、必然的にバイクは体から離れた位置に持って行く必要があるという事になるわけだ。(オフ車はリーンアウトで走るのが基本だからね。)
解ったような解らないような説明だけど、理論的には決して間違っていないと思うんだけどな(^。^)

徳島のへそ という場所でちょっと休憩です
閑話休題
この考え方は
スキーのターンにも共通する考え方なんだよね。理屈は解っていても、なかなか実行できないという所も同じなんだけどね(爆)
でも、このコツを掴んでからは走りが非常に安定し、下りの大きなカーブとかでも結構いけました。へへへ、やったね。
なんてことをやりながらも、目の前に飛び込んでくる景色などを、見る暇は有りません(笑)だって、目は真剣に路面を見て、それこそ5cm単位で何処を走るかということを瞬間的に判断しながら走っているだもんね。
だから、時々バイクを止めては景色を見て、そしてかっとぶを繰り返します。途中もの凄く見晴らしの良い場所に出たので、小休止。
前回は雨でガスで景色なぞ何も見えなかったけど、晴れた今日は本当に景色も最高です。やっぱり晴れているに越したことは無いよね。

奥の方の山腹に見える白いのが林道です
これね
↓↓↓
いい加減二時間程走って、ようやく剣山トンネルの広場に到着です。ここはお店がやっているはずなんだけど、まだ入り口には板が釘ではりつけられていました。まだオープン前なのか、閉鎖となったのかは定かではありません。
ここにはトイレもあるので、というより、
ここ以外にはファガスの森からはトイレはないので、しっかりと用は済ませておきましょうね。


数少ないエスケープポイントの一つです

非常に大切な看板です
北海道の林道の番号と同じようなものだよね
大満足の2時間程を走りきり、持参したパンを食べながら一休み。回りには数台バイクがいるけど、皆満足そうな顔をしています。やっぱり聖地は素晴らしい(^o^)
一休みしたら残りの下りを走りましょう!ということで、残り10kmほどを走ります。ここからは基本的に下りです
林道途中ではバイクは数台しかすれ違わなかったけど、ここからはかなりの好き者達とすれ違います。
コーナーでバイク操作で忙しいときは、首を縦に振り挨拶を、余裕が有るときは大きく手を挙げて挨拶をしながら走ります。
途中、かっとびのデリカがいたけど、ちょっと恐怖を感じるくらいかっ飛ばしていたな。ちょっと車であそこまで、しかもデリカで飛ばすのはいかがなものかと思うけど、まぁどうでもよいや。
ということで、無事スーパー林道も終了です。国道に出るところにある看板で記念撮影を思ったら、軽自動車に乗った3人ほどのおばちゃんが、車の中から看板の地図を見ながらおしゃべりしています。
数分待ったけど、全然動こうせず、おまけに一人は外に出てなにやら始めたので、いい加減声をかけてしまいました。「写真取りたいから少しずれてもらえませんか」ってね。
とても丁寧に大人として話しかけたことは当然です(笑)

西側入り口の看板です

別に対した写真では無いけど
マウスオンで(^^;)
で、記念撮影をしてからガソリン補給に向かいます。林道入り口から東側に2kmほど走ったところにスタンドが有ることを前日に確認していたので、そこへ向かうと、なんと本日休業の看板が(゜◇゜)ガーン  看板には隔日の午後のみの営業と書かれてました。参った。
ということで、
Uターンして20kmほど走った西側のスタンドまで走ります。スーパー林道は徳島県ですが、スタンドは高知県に有ります。ということで、再び高知県へ突入です(なんてどうでもよいんだけどね)
で、国道を走り始めようと思ったら、地元徳島ナンバーばかりのカワサキ軍団の中に紛れ込んでしまいました。
又、こいつらのマナーが良くないだよね。それと右コーナーですぐにイン側について走るから、後から見ていてヒヤヒヤものです。対向車でバスとかが来たらどうするんだろうなんて思ってしまいます。一般道はしかも
ブランドコーナーは右カーブはアウトセンターアウトのライン取りが鉄則だよね。
なんていう内に、スタンドに到着。ガスを入れていると後からバイクが来ました。どうやらツールドブルーアイランドのメンバの様です。
http://www.sser.org/tbi/index.html
この人達はバイクにナビを付けてるし、ゼッケンを貼っているので一発で分かります。「がんばってください」の一言をかけてちぃにぃは元来た道を戻ります。
←このナビが特徴です
それからゼッケンね
マウスオンで
途中林道で一緒になっていた二人組がパンクをしていたようで、声をかけたら大丈夫ですと言われたので先へ進むことに。今回林道を走っていて、パンク修理をしている人たちを4組ほど見かけました。林道に入るときはパンク修理キットは忘れずにね。
ちぃにぃは昔痛い目にあって以来、ツーリングの時はパンク修理道具は必携アイテムになっています。
パンクしたタイヤで10km以上も走れば身に染みて解るよ(^o^)
そろそろお昼だったことと、この先食事を出来るところはファガスの森しかないので、別府(「べふ」と読みます)温泉で食事を取りました。
実はここにもツールドブルーアイランドのメンバがわんさといました。もうヘロヘロという感じの人もいれば、さあ行くぞと気合いの入っている人もいてなかなかなぁという感じです。話を聞いたら、
6日間で2000キロほど走るそうです。へぇ〜そうなんだ。
実は
ちぃにぃもそれ以上の距離を走ることになっているので、それほどすごいこととは思わなかったけど、まぁ彼らもちぃにぃも余り普通では無いのかな、世間的には(爆)
ここで、ぼたんそばといういわゆるイノシシの肉を食べたんだけど、非常に美味しかったな。また行く機会があれば寄ってみます。
で、いよいよ林道の入り口に到着です。
一応復路も走ると決めていたけど、やはり目の前に入り口を見ると「これからまた2-3時間林道を走るのか」と
ワクワク感非常に強い倦怠感が押し寄せてきます(笑)
でも、下道で帰っても全然楽しくないし、しかも昨日走っているし、ということで、林道へ行くことに決定。スーパー林道のおかわりが正式に決定した瞬間です(^o^)
ここから約2時間30分ほどのかっとび林道の始まりです。少しコツを掴み始めた林道走行。ペースが上がります。その分、路面状況などを確認するための集中力も必要となるし、結構ハードです。
でも、楽しい\(^_^)/こんなに楽しいものは無いという位楽しい\(^_^)/×2
途中追い越した荷物満載の女性軍団(男一人に女3人という組み合わせ)のお姉さん達もニコニコしながら手をふってました。本当に楽しさが伝わってくるよね。
←止まらないと景色を楽しむことは出来ません

水分補給などで少しだけ休憩中
で、ほとんど休憩もせずにファガスの森まで一気に走りきりました。で、ファガスの森に到着したらそこには沢山のオフ車が。
そうだよね。これでなければね。国産のほとんど全ての車種があるのではと思わせるほどの賑わいです。横ではお友達と偶然遭遇したのか「何でここにいるの?」などと喜び合っている人たちもいます。
さすが聖地(^o^)

道を挟んで反対側にも
沢山のバイクが有ります
と、ここで一緒に場所でキャンプしていたCRM君がブーンと登場です。しかも東側から。
ちぃにぃが「今から?」と聞くと「今からデス」と。「往復するの?」と聞くと「はい」だってさ。ただいまの
時間は午後2時45分頃です。
往復して帰ってくるとキャンプ場に着くのが8時は過ぎるな。もしかしたら9時だよ。ツワモノというか、無謀というか。
若さは馬鹿さだね、まさに。
で、ちぃにぃは「先に戻っているね」と声をかけて残りをかっとびます。
最後の下りになったときに下を見ると、ほぼ真下に道が見えます。本当に一気に下るんだな。
で、
約3時間ほどで無事林道終了です。記念撮影をしていると林道を走り終えた4人組のライダーが来ました。ヘルメットを外すと満面の笑みです。さすが聖地(^o^)

解るかな?
下に見える道まで一気に下がり5分とかからずに着いてしまいます。
で、彼らのバイクを見ていて、なんか変な感じがします。何が変かというと、福岡、福山、新潟×2です。それぞれのナンバーがです。でも、皆お友達みたいで、ここスーパー林道で待ち合わせしたみたい。さすが聖地(^o^)

無事おかわり完了です
とっても大満足の往復でした
気をつけてねという挨拶を済ませ、途中でビールを買い込みキャンプ場へと戻ります。(実はキャンプ場はスーパードライしか置いてません。スーパー林道の近くだから、スーパードライしか無いなんてアホなことは無いと思うけどね。ちぃにぃはドライが好きでは無いから、酒屋でプレミアムモルツをしっかり購入しました。)
で、キャンプ場に到着したのが、16時前。
ほぼ
全て林道を走りきり、本日の走行228km
そうそう、後で燃費を計ったら、本日は平均20km/Lでした。満タンでも往復できないじゃん。危険だ聖地は(^o^)
とにかく楽しかった\(^_^)/ 本当に楽しかった\(^_^)/×2  また来ないといけないと心の中で誓いました。
それから、お風呂へ入って食事をしていると、Newセロー君が戻ってきました。彼も往復したかと聞くと、その気力は無かったようです。休み休み走った事もあるためか、片道で4-5時間程かかったそうです。
Newセロー君もお風呂に入って来て、それからお食事会です。林道の走り方など話題には事欠きません。
しばらくしたら、CRM君が戻ってきたではないですかぁ。あまりにも早いご帰還です。聞いてみたら、さすがに
林道往復はしなかった様です。
そうだよね。あの時間から往復するヤツはいないよ。
で、それから3人で宴会スタートです。

キャンプ場はファミキャンたちで
あふれていました
バイクには似合わないテントだよね(^o^)
初めて出会い、名前もしらず、ただそこに居合わせただけという関係の楽しいおしゃべりが続きます。が、あまり夜更かしするのもナンなので、ちぃにぃは早々に退散です。
だって、CRM君はお昼前まで寝ていたみたいだから、彼にあわせたら死んでしまうモンね。北九州出身で、酒の飲み方も半端無さそうだしさ。
明日は朝が早いので、恐らくこれでバイバイだねといいテントに潜り込みます。
夜中12時頃だったか、ふと目が覚めると彼らの声が「もう寒いから寝よっか」と。やはりつきあわずにいて正解だね。
ちぃにぃは大満足の一日を終えて、ぐっすりと眠りました。