2007.8.17-19 やっぱ穂高でしょう!
8月18日
これもまたこの場所で食べるから美味しいのか、それとも元々美味しいのかは何とも言えないけど、でも美味しい事には間違い無し。涸沢に立ち寄る事があったら是非食べてみてくださいねぇ〜
で、ここで大変な事を発見してしまったんです。何かというとパフェなんです。あいにくメニューの写真を撮影し忘れてしまったけど、一つ1200円だったかな。
けいこは「これを食べるために再び涸沢に来なければいけない」という新たなモチベーションが発生したみたいだよ
ということで、余り休んでいても良くないから、穂高岳山荘までの登りに取り付くことにしたんだな。
午前4時起床予定が30分ほど寝坊して4時30分頃から本日の活動開始。まずは朝ご飯を頂きます。
周りのテントは山から下りてきた人がメインのせいなのか、活動が遅いみたい。
水くみなどを兼ねて小屋前に行くと、明神方面へカメラを構えている人が沢山いるんだな。焼けるのかな?と思っていると焼けました。やっぱり朝日に焼ける山はきれいだよね。何度見ても素晴らしい。
一休みしてから、さて登るのかというと実はそうではないだよね、これが(^o^)
次に向かうのは涸沢小屋。ザイテンへのルートとして通り道にはあるんだけど、目的地の一つとして小屋があるんだよね。
何が目的かというと、ソフトクリームなんです。実は以前大キレット越をして、奥穂にテント泊した翌日に前穂経由で帰るか、涸沢経由で帰るか迷った末に、このソフトクリーム食べたさに涸沢経由で下山したという程のお気に入りアイテムなんです。
我らもご多分に漏れずに休憩して気持ちを入れ替えてから本格的な登りの開始。
重たいザックを背負っての久々の登りはちょっと堪えるよね。でも今年の夏はそこそこ重たい荷物を背負って山へ入っていたから何とかなったかな。
徐々に標高を上げて行くにつれ、目の前には横尾本谷ではなく、涸沢のカールが現れてきて、前穂から吊尾根、そして奥穂、そして穂高岳山荘の赤い屋根、そして第一の目的地である涸沢ヒュッテの吹き流しが現れてきて、又やってきました涸沢へといった感じに。
←ヒュッテに到着でーす
横尾を出てから約3時間です
→
これがお気に入りのソフトクリームです
美味しいです、マジで(^o^)
良い気分になったのでテントに戻ってお昼寝タイム。昼間から山に囲まれた中でビールをいただき、お昼寝できるなんて、なんて贅沢なんでしょう!
良い気持ちで一眠りしてから夕食を頂きます。幾ら夏とはいえ標高3000mの夕方はさすがに表ではお食事準備はできないのでテントの中で頂きます。
最近流行の焼酎小瓶(ビニール容器なんだけど)を晩酌にして、毎度おなじみのカレーとナンを頂きます。
で、話は本題に戻って、ザイテンの取り付きまでやってきてちょっと休憩し早速登る事に。
ここザイテンは今まで何度か降りたことはあるけど登るのは始めてなんだよね。で、登り初めての最初の感想は「意外に手強いぞ」かな(^o^)
鎖場岩場もそこそこあるし、場所によっては高度感もあるしね。しかも荷物が重いと来ているから尚更かな。
でも、Beerに勝るとも劣らないカクイチ君が待っています。カクイチとは何かというと、名物おでんを各一種類ずつが一皿に載っているというもの。
これがまた美味しいんだよね。
早速テラスに戻って、この世の物とは思えない涸沢の絶景をバックにおでんをパクリと頂きまーす。
やっぱり美味しいね。味も良くしみているし、景色の良さが絶好の調味料となっているってところかな。
←緑が本当にきれいだよね
やっぱり太陽の光が射していると緑も映えるってことかな
天気予報では明日は崩れそうな事も言っていたんだけど、夕方になっても空はよく見えているし星も見えているし、ばっちりな予感ひしひし。
今年は抜群の晴れオトコである本領発揮かな。
夜中に目が覚めたのでテントの外を見てみたら、まさに星が落ちてきそうな程の星星星。
天の川というのはまさにこの事という程のすばらしさです。
地上ではなかなか見ることの出来ない星空を満喫してまたZzzz・・・・
涸沢はやっぱり何度来ても良いよね。実物や写真で何度となく見てはいるけど、やはりまた目の前に涸沢カールを見ると、その何とも言えない姿に感動してしまうだな。
ヒュッテ手前の涸沢小屋との分岐を左の折れ、まずはヒュッテのテラスに到着。
ここですることといったら、そう「生ビール」のはずなんだけど、これから先まだ難関が待っているからお預けでーす。
本谷橋に到着。団体さん達と並んで渡るけど本当は一人づつしか渡ってはいけないのがお約束なんだけどな。
ここは登りの人も下りの人も一休みのポイントとなるので、結構混雑していたりして、荷物の置き場に困ってしまうんだよねぇ
↑夕日が雲に映えています
マウスオンでアップ画像を
これでやっとビールが飲める、もとい荷物を下ろせるってところだね。
早速小屋でテン泊の受付を済ませ、狭いテント場の奥の方にスペースを見つけて我が家の設営を。
ここ奥穂のテント場は元々狭い涸沢岳と奥穂高岳のコルに小屋関連の建物などをかき分けて設営場所が設定されているので遅く到着するとテントをはる場所が無くなってしまうんだよね。
皆さん穂高岳山荘のテント場にテントを設営するときは速めにつかないと大変ですからね(^o^)
ここでちょっと気になることが周りでささやかれていたんだ。何かというと、どうも遭難者が出たみたいということ。涸沢小屋では事故の第一報を受け取り、ヘリなどの手配の準備を開始し始めている様子だし、小屋から歩き始めたら前方から女性が汗だくで「救助要請」と叫びながら降りてきているし・・・
とても心配だけど、自分たちにできることは唯一「自分が遭難しないこと」だけなので心して登り始めたんだ。
ザイテンへ取り付く手前あたりまで来たところで救助のヘリがやってきたんだ。どうも遭難場所はザイテングラードの中間点あたりみたい。何度か上空を飛び、ある地点で救助隊がロープを伝って降り、ヘリは離脱。
周辺をぐるっと回って再度遭難地点上空でホバリングして、要救助者を収容して行ったんだ。
今まで数回ヘリで救助している場所に居合わせたが、本当に胸が張り裂けそうな気持ちになってしまううだよね。その時も要救助者がヘリに無事収容された時は小さく拍手してしまった。
後で聞いたんだけど、要救助者は自分の足で立てたということだったので重大事故では無いみたいでほっと一安心かな。
なぜ遭難してしまったのかは不明だけど、いつ何時自分たちが要救助者になるかもしれないということを心して置く必要があると再度認識です。
←やっと涸沢ヒュッテの吹き流しが見えたよ
奥穂から白出のコルも見えるんだな
空を見上げれば青く澄んでいて今日一日とっても楽しい山歩きにある予感がぷんぷん。
いやー久々の涸沢、しかも登りで行く涸沢よ、待ってろよ。
ということで、パッキングを済ませて○○時横尾を出発。団体さん達も沢山いて、槍ヶ岳へ向かう人たち、涸沢方面へ向かう人たちがとびきりの笑顔で出発してます。
当然我が家二人も満面の笑みを浮かべて出発でーす。
→
まぁこんな所で止めておくのが大人の分別(爆)
なんてね〜
山で飲むビールは高いけど、こんなに美味しいものはないもんね。しかも目の前には常念、下には涸沢と目のおつまみにも事欠かないしね。
少しお腹も空いていたのでラーメンもたのんで美味しくいただいちゃいました。
当然Beerのお代わりも頂きます、といいたい所なんだけど、さすがに日本有数の高地である穂高岳山荘では余り飲み過ぎるのは危険です。
過去に何度となく痛い目を見ている事だしね(^o^;)
←いや〜 これがたまらないんだよねぇ〜
マウスオンで
うまいのポーズを(^o^)
で、早速小屋にお金とおつまみを握りしめて向かうんだ。目的は一つ。Beerです。
ただいまの時刻は13時45分。普通この時間ならば奥穂へ登るのが一般的なんだろうけど、我が家の優先順位は世間一般とは異なるんだもんねぇ〜
なんて、本当は奥穂方面はガスガスだったということもあるんだけどね。
早速、受付でBeerを入手してプシュー、グビグビ。これがあるから重たい荷物を背負って長い時間を歩き通すことが出来るんだよね。
→
チシマギキョウかな
この花が咲き出すと秋ももうじきだよね
ザイテンに取り付いてから約1時間20分程でようやく小屋手前にある鉄線が目視できるほど近づいてきたんだけど、結構お腹が空いてきたのと、疲れもたまってきたのでペースも落ちてきたんだな。
疲れたよぉーとけいこと話ながらも「ビール、Beer、びぃーる」とかけ声を掛け合いながら最後の一踏ん張りでようやく小屋に到着\(^_^)/
→
混雑具合が解るでしょ
真ん中奥の方にけいこが座ってます
↑右の黄色いテントがわが家です
マウスオンでサイトの感じを
↑カールをのぞき込むとヒュッテが見えます
演奏会の音が聞こえてきてましたよぉー
カレーとナンの組み合わせは結構山では重宝します。なんといっても調理が簡単な割にはかなり充実した食事になるからね。米粒も一緒にカレーライスも頂きました。
いやー美味しかったな
→
左側には前穂から続く
ゴジラの背が迫力あります
涸沢カールをザイテングラードへ向けてのんびり歩きます
→
妙にハイテンションなけいこです(^o^)
楽しい予感がしているのか
ナチュラルハイなのか(笑)
↑やっと小屋が手二度どくところに見えました(^o^)
↑いやー暑いと思ったら
この気温ではしかたないよね
←外はこんな景色が・・・
最高のつまみだよね
常念バンザーイ
→
テントも設営完了
靴を履くのももどかしい位
早く小屋に行かないと(笑)
毎度けいこと話すんだけど、つくづく思うのは、今背負っている荷物以上の重さの荷物を抱えて良く大キレットを越えたなということ。ある意味あのときは夢中でわけ解らなかったのかな(爆)
なんていいながらザイテンを楽しく登りつつ、ふと下を見ると涸沢ヒュッテがドンドン小さくなり、その分奥穂へと続く壁が大きくなってくるんだな。
→
ヒュッテ手前ではこんなかわいい奴
がお出迎えです
名前なんて言うのか解りません(x_x)
まずは本谷橋までの軽い登り道。鬱蒼とした森から見える屏風岩が本当に大きいと思いながら、時々見える南岳から大キレットを挟んで見える北穂高岳。
いやはや素晴らしいのひとこと。また大キレットを歩きたくなってしまったよ。
←準備完了したので出発でーす
一応記念撮影をしてから出発ね