2006.2.4-6 冬も最高 北の大地 その3
最終日
今日は9時からXCスキーツアーが有ります。
食事とチェックアウトと、一番重要な早朝の湖上露天風呂をこなすために6時起床です。
コタン村の営業時間は6:30〜22:00なので、朝一番で露天風呂を目指しました。
後で聞いたんですが、当日の気温は
マイナス15度。湖上は風が吹かないため冷気がたまってさらに温度が下がるそうです。
昨夜少し雪が降ったようで、湖上は雪がうっすらと積もっています。
で、足跡は一つもなし。「へへへへ〜一番のりだもんねぇ〜」なんてニコニコしながら露天風呂へザブン
↑朝焼けが綺麗です
↑濡れたタオルも凍ります
うーん最高!朝焼けの景色を見ながら、体はポクポク顔はヒエヒエの極楽を満喫します。
でも、ここでちょっとだけ注意があります。最近源泉の温度が下がっているそうで、気をつけないとお湯の温度が36度くらいまでになってしまうそうです。そうなるとかなり辛いとのことです。幸いちぃにぃの場合は問題無かったけどね。
服を脱ぐ前に湯船の温度を確かめましょう!
すっかり体も温まり、満足したのでお部屋に帰ります。
朝からBeer
で、部屋に帰ると当然(笑)Beerが待っています。朝一番から誰もいない露天風呂へ浸かり、ビールを頂くなんて本当に最高です。朝食を済ましてXCの準備をしてからネイチャーセンターへと向かいます。ネイチャーセンターは歩いて1分の所に有ります。ホテルにもネイチャーセンターのカウンターがあるくらい、ホテルと密接な関係に有るようです。
早速今日のインストラクターの石川さん(チーフなんだって)と自己紹介を済ませて、靴と板を取りに行きます。
XCは初めてなので、一体どんな感じなのか興味津々です。靴を履き、バインディングの付け方などを教わり、いざ湖上を渡ります。例年と比較して雪が少ないため、湖上は所々氷が顔を見せてますが、関係なくガンガン進みます。
↑湖の上を滑ります
↑竜巻が発生
歩き始めは少しとまどいましたが、少し歩くとコツが解ってきたのでスイスイ進みます。湖の真ん中くらいから風が強くなってきました。この辺りは地形が複雑で、ある場所にくると突然風が強くなったりします。周りを見ると竜巻も出来てます。
我ら3人もちょうど竜巻の通り道に当たってしまい、
ゴーという轟音とともに竜巻に巻き込まれ、あれよあれよと地上から足が離れて体がくるくると回転してしまい・・・・そんな訳ないよね(笑)
ただの強い風が通り抜けて行きました。しばらくして対岸に到着です。
↑岸に沿って氷が残ってます
↑大丈夫かなぁ〜 って氷を突いてます
↑ワカサギが氷に閉じこめられてます
この辺りには凍った氷が(凍っていない氷は無いけどね(^^;))岸に取り残されています。
その氷の透明度といったらまさに「透明」そのものです。波が穏やかなことと、雪が少ないこと、それに当然水が綺麗なことなどの好条件に恵まれた然別湖は本当に透き通った氷が出来るそうです。時には湖の真ん中に真っ黒い氷の窓ができることも有るそうです。真っ黒なのは氷が透明で、湖の中まで見えるからだそうです。その氷の上に乗ると怖い位だとのことです。今年はそんな場所が無かったのが残念。
少し移動して、東雲湖へと向かう沢沿いの道(夏は通れません)へと入っていきます。
約1m程積もった雪の中を進みます。この辺りは全てが原生林だそうで、うっそうとした森がとてもすばらしいです。
途中、ネズミの足跡とか鹿の足跡、狐の足跡などを説明してもらい、植生の説明とか色々なことを話しながら先へ進みます。
コースはきちんと整備されているですが、そこはちぃにぃ、通り一遍では済むわけがありません。あえてコース外を進みます。アルペンと比較して
XCスキーは靴も板も非常に軽く、膝下まで雪に埋まっても簡単に抜け出すことができます
さすが歩くスキーと言われているXCだね。そんなこんなしている内に、東雲湖に到着です。
ここ東雲湖がなぜこの様な名前で呼ばれているかというと、然別湖から見たときに
東雲湖は東側にあります。東雲湖から然別湖へは普段は枯れている沢があり、ちょうど山に挟まれた谷になっています。で、天気と風の具合で、ちょうどこの谷から雲が然別湖へ流れてくることが非常に多いそうなんです。で、東から雲が流れてくるから東雲湖と呼ばれているそうです。「ふーん」と思わずうなってしまいました。
東雲湖は水深が浅くなり、ススキなどの植物が生え始めて、あと100年ほどで完全に湿原になってしまう見込みだそうです。
東雲湖につくとインストラクターの石川さんがあそこの丘に登ります?とおもむろに聞いてきます。
我らは当然「良いですよ」と。で、XCスキーではやっては行けない熊笹が生い茂る上に雪が積もった斜面を登り始めます。
XCスキーはエッジがついていないため、
坂を登るのが非常に苦手です。また時々強い風によってできたクラスト状の雪面が中途半端にあり、スキーがうまく雪に食い込みません。かと思えば非常に柔らかい熊笹の上なので、思い切り膝上くらいまで潜ってしまうところもあったりして、中々前にというか上に進みません。斜面でこけると中々立ち上がれず、四苦八苦しながらやっと丘の上に到着です。

石川さんからは「
XCでここに来ることができるのは限られた人だけですから」という殺し文句(セールストーク(笑))を聞き良い気分になりました。目の前には十勝平野が広がっています。
用意して頂いたコーヒーとおやつをほおばり一休み。風もあまり無く、日だまりでのんびりした時間を過ごしました。
さて、これから元来た道を戻ります。
で、ここからが結構大変だったんです。先ほど登ってきた斜面をXCスキーで下るんです。エッジは効かない、雪は最悪、踵はフラフラの状態。石川さんも「XCスキーは
基本的に曲がらないと思ってください。しかも止まりません」だってさ(爆)
曲がらない、止まらない、雪質最悪の中、石川さんもすってんころりんしながら、当然我らもこけまくりながら東雲湖まで降りてきました。
スキーでこんなにこけたのは初めてかもしれないというほど、大変でした。でも楽しかったけどね(^o^)

こんな何にもないところでも、ガンガン転びます
然別湖手前に来たら石川さんが急に止まります。何かと思えば、「ここから向かい風が強くなるので完全装備にしてください」とのこと。ちょうど風が正面から吹いてきて、しかも氷点下の冷風。しっかりと顔を覆ってから出発です。
ちぃにぃはいよいよXCのコツがつかめてきたのか、スピードもかなり速くなりました。冬の雪原を移動するには持ってこいだね。強風のなか湖の真ん中を過ぎると突然風がやみます。不思議だね。
←二人の間の奥に見えるのが
出発地点です

向かい風なのでなかなか進みません
帰り道に、イグルーでできたチャペル(製造途中だそうです)を見学してから岸辺に戻ります。今年も千葉から結婚式を挙げに来るカップルがいるそうです。本人達は良いけど、親族は大変だよね。
約3時間30分程のXCスキーツアーでしたが、とても楽しめました。
石川さんありがとうございましたm(_ _)m

氷のチャペルです
←雪を固めるために必要な水は
当然現地調達です
早速着替えを済ませ、一風呂浴びてから、一路旭川まで向かいます。
普通然別湖から旭川へ向かうルートは、狩勝峠を越えて富良野を抜けるのが標準みたいです。
でも我が家は来た道を戻るなんてルートは選択しません。前に向かって進むだけです(笑)
でも、然別から糠平へ抜けるルートは冬季閉鎖中なので、瓜幕から上士幌を抜けるルートを進みます。
バイクでは何度も通った16kmもある直線道路を快走します。
上士幌周辺までくると雪がほとんど有りません。といっても銀世界なのは銀世界だけどね。
積雪は50cm程か、北関東の方が雪が多そうな感じです。でも地元の人が話していましたが、その分「寒さ」が強いそうです。もしかしたら北海道で一番通ったかもしれないホクレンGSの横を通り過ぎ、糠平へ進みます。
←快調に走ってマース

この路はほんとに飽きます
長すぎだもん
林業関係者が通っていれば除雪されているかもしれないという話を聞いていたので真冬のタウシュベツへと向かいます。
途中までは良かったんですが、最初のゲートから先はかなりの轍が・・・少し進むとけいこが怖さからプリプリ・・・
目の前に坂が見えたところでついにギブアップ。
数百mバックで戻り少し広いところで強引にUターンして脱出です。無理しちゃいかんね。
本当は林道進むより、氷が割れて落ちる心配は全くないそうなので
糠平湖を歩いて渡った方が良いそうです。なるほどね。

タウシュベツへ向かう林道
最初はこんな感じで良かったんだけどね(^_^;)
我らは帰りの飛行機に時間と戦っているのでさすがに歩くのは無理でした。
しっかり除雪された道を快調に走り、幌加温泉、岩間温泉の分岐を横目に見ながら三国峠を目指します。
三国峠を越えると道は完全凍結で、しかも基本的に下りです。慎重に、でも大胆に先へと進んでいきます。
↑こんな道を快適に走ります
↑雪は・・・意外と少ないかな
↑通称おっぱい山です
途中地元の車に道を譲りながら39号に無事合流です。
少し時間の余裕もあるし、折角なので層雲峡へと足の延ばします。(といってもあっという間に着くけどね)
銀河の滝と流星の滝。まさか凍ってはいないと思いきや、甘い甘い、
銀河の滝は完全凍結、流星の滝もあと少しで完全凍結状態。さすが北海道。なめてはいけませんね。
↑銀河の滝は完全凍結です
↑流星の滝はあと少しで完全凍結です

ここに辛うじて水が
流れているのがみえました
ここからは上川を抜け、今のところ無料の高速道路を少し利用して旭川空港へと無事到着。
旭川空港から大雪山をぐるっと一周した訳だね。
お腹が空いたので空港で食事をして、お土産を購入して、時間をつぶします。
当然ビールがお供です。

いまのところは無料です
車より熊の方が多かったよ(笑)
っで、一つとても重要な情報が有ります。飛行機の待合い室にはクラッシクの生ビールが有るんです。
外側には缶クラッシクしかありません。これは非常に重要なことなので、
是非覚えておいてください(笑)
我らはそれとも知らずに、缶を買って待合室に入ってから
ガーーーーーーーーンショックで一瞬立ちつくしてしまいました(爆)
待ち時間は
ビールが手放せませんよね
まぁ仕方ない
缶ビールで勘弁してやろう(笑)
まぁそんなこんなで無事飛行機へ乗り込み羽田へと向かいました。
東京に着いての感想。
人が多い」「気温が北海道より高いのに寒く感じる」「こんな街嫌いだ

ということで、二泊三日の北の大地ダイナマイトツアーも無事終了です。
↑AirDoはANAと共同運行が基本みたいです

第二ターミナルが出来てもバスで空港に向かいます
以下防備録です
・北海道の道は除雪体制がしっかりしているから走りやすい。でも吹雪かれると最悪。常に危険と隣り合わせだね。今回も一瞬地吹雪状態の中に突入したけど、正直動けませんでした。なめんなよ。って感じです。特に国道は良いですが、少し道を外れた場所は特に注意が必要です。
・レンタカーは4WDを選択しましょう!特に峠を越える場合は必須です。
・夏でもそうですが、冬はさらにお店が開いていません。お昼ご飯などは早めに取りましょう。我が家は3日間ともコンビニで済ませる事になってしまいました。って、予定がてんこ盛り過ぎたのが原因だけどね。
・レンタカーを借りるならサングラスは必携です。是非持参しましょう!眩しすぎます。
手袋は必要です。素手のままで長時間いるのは寒すぎです。特に旭山動物園などを回る際などは必携かな。ポケットに手を突っ込みながら歩くのは余りに危険だしね。
旭川空港にはまともに食事を出来るところはありません。最初から知ってはいましたが、時間の関係上直接空港に行ったので仕方なし。余裕があれば、旭川で居酒屋でも寄ってからバスかタクシーで移動が最高かな。
・麓郷は寂しすぎです。夏行ってもたいしたこと無いけど、冬はほんとに何もありません
・クラッシクはお早めに(笑)田舎の方にいくとクラッシックが置いていません(←これは特に重要です)。ショックです(>_<)
とまぁ徒然にこんなところかな

さて次に北の大地に行くのは何月かな(^o^)
まってろ、バフンかぁぁぁぁぁ〜

と、長々とお付き合いありがとうございました
↑ここが東雲湖です