バッチテスト 二級 奮戦記
我が家はスキーがとっても大スキー(笑)なんです。
自称上級者、でもその実態は、まぁ上級者の下の方って所かな。
不特定多数を10人集めれば確実にトップ3には入っている程度って感じ。
これはスキー歴が20年ほどあるおかげなだけで、理論的な裏打ちは無いも同然。
で、スキー上達のために今まで講習会などの第三者にお金を支払って何かを教えてもらったことは自慢じゃないけど一回だけ。それももう10年位前の話。
常に自己流で、人の滑りとか時々スキージャーナル(内容難し過ぎ)を読みながら何とかここまでやってきました。
まぁ毎年少しずつは進歩しているにはいるんだけど、もう自己流ではこれ以上革新的な上達はなかなか難しいと感じて、ゲレンデでスキーとビールを楽しむこと、それから野沢とかの温泉もついでに楽しんでしまおうとスキーの目的も少し変化してきたいた今日この頃。
でも、ここ数年でスキーの上手な友人達とも知り合い、に触発されたこともあり、自分の実力がどのレベルにあるかという事を確かめたくて、第三者による評価。すなわちバッチテストを受験してみようと言うことにしたんだよね。
バッチテストのシステム/基準など詳しいことはその手の雑誌とか本とかを見てもらうこととして、今回のレポは初めて受けたバッチテストの事前講習から合格までの流れを書いてみます。
元来スキーヤーというものは、自分はかなり格好良く滑っていると思っているのが基本(笑)。自分の滑りをビデオに撮影して後でそれを見た本人が「これは他人だ」と言い張ったという笑うに笑えない話があるくらい。
で、ご多分に漏れず自信過剰なちぃにぃと見た目より小心者のけいこは、当然自分たちはうまいと思っていて、一級くらい受かるよというのがちぃにぃの基本スタンス。(まぁかわいいものでしょ(^o^))
でも、今のシステムではいきなり一級を受験することができなく、まずは二級を受験するしかないので、仕方なしに二級を受験することに。
今思うと、既にこの時点で、バッチテストを舐めきっていた自分が非常に微笑ましかったりして
で、目指すは八方尾根スキースクールでの二級バッチテスト。日程は2007年2月12日
二月の三連休を利用して、二日目に事前講習を半日。最終日にバッチテスト受験というスケジュールでのぞみました。
今年は雪が少なく、初日の朝早くに大雨が降ったようでゲレンデは楽しくない!だから講習するのもちょうど良いかななんて思っていたりして。
まずは二日目の事前講習について
事前講習というのは、その名の通りバッチテストの傾向と対策を教えてくれる講習で、厳密には二級には事前講習を受ける必要は無いんだけど、何せ受験科目自体も良く理解していない我らは当然受けることに。
事前講習は基本的に試験が行われる予定のバーンで実施するみたいなんだけど、二月の連休ということもあり、リフトがすごく混んでいるので似たような斜面構成の場所で実施することになったんだな。
今回の受験者数は二級で約30人ほど。これを3組に分けて講習開始です。
まずは、受験科目の説明から。
1.整地急斜面の大回り
2.整地急斜面の中周り
3.整地急斜面の小回り
4.総合滑走
です。
コーチはとりあえず皆の実力を見ることもあり、まずは大回りからスタート。
ちぃにぃは一番先頭で講習開始。
コーチの滑った後を得意の(笑)大回りでスタート。
コーチから一言「ちぃにぃさん。良いです。でも、切替時の操作が急なので、エッジを解放するスピードと切替後のフォールラインを越える前までの加重をかける動作を均等にするイメージでスムーズに運動してください」と
なるほどね。理解しました。続いてけいこの順番
基本的に同じ事を言われた。要するにストックをポンとついた瞬間にエッジの切替と加重を可及的速やかに行っているため、ターンの前半部分で板に乗る動作がおざなりになり、ターン弧がきれいになっていないということ。
ターンとは名前の通り「ターン」なので、半円形又は三日月形のターン弧になるのが基本で、急な切替動作や急なエッジングは駄目ということ。
うーんなるほどね。
で、もう一つのアドバイスが
「二級はスピードを要求されません。またいわゆるトップコントロール操作は必要有りません。テールコントロール動作といい、板をずらす滑りで大丈夫です」と
ちぃにぃは「おお、そうなんだ。ゆっくり滑るのが良いのね」と理解したんだよね。まぁこれが良かったのか悪かったのか。
でも、これが結構くせ者なんだよね。それとトップコントロールのなんたるかも余り理解しておらず、きちんとしたカービング操作もできないのに変に納得してしまうちぃにぃの最悪な状況が発現してしまったんだな。
何事もゆっくりやるとごまかしがきかないから、駄目なところがあると余計目立つんだよね。急な動作でも見る人がみれば同じなんだけどさ。
続いて中周りと小回りの練習を。
基本的に余り問題は無いと言うのがコーチの指摘。
でも、ストックワークの事について的確な指摘がありました。
「時々ですが、ストックをついた後に手が後に残って体がターン方向に引きずられることが有ります。ストックをついたらその場で手首だけでストックを後方に振るようにしてみてください。それと手を前の方に持つ意識を忘れずに」
まさにちぃにぃの悪い所をずばりご指摘いただきました。時々手が残ることが有るんだよね。
それからもう一つ
「切り返しの際に上半身が立ち気味になる傾向が有ります。前屈みになる必要はないけど、懐を広くするようなイメージを持つともっと良くなります」と。
ここでの感想
「おう、なるほどね。この指摘だけでも今回の事前講習は意味があった」なんて感じ。もう自信過剰の権化(爆)
リフトを数回乗るときに、コーチと一緒になり色々と話を聞いてみた。すると「こんな言い方は良くないんですが、二級を受ける人の中にはちぃにぃさんみたいな方とこれからがんばろうという方がいるんですよね。」という主旨の事を言われたんだ。
それと「先ほど指摘した所を注意して、あまり緊張しないで滑ってもらえれば大丈夫です。」という主旨の事を言われたんだよね。
これが決定打になってしまったのかな(笑)
確かに、言われている事をきちんとこなしている自覚もあるし、駄目な箇所も意識することで滑りも少し良くなってきていると思っていたんだ。
で、ここでのちぃにぃの気持ちは「二級は合格間違い無し。もしけいこが落ちた時になんて慰めようか」なんて、訳の分からない事を考えていたんだよね。
一方のけいこは講習の前から「どうしよう。ドキドキしているよ。胃が痛い〜」と結構プレッシャーがかかっている見たい。
ちぃにぃのけいこ評はというと「けいこの方が滑りが素直で上手」なので、けいこに「大丈夫だよ」を連発していたんだ。
だって以前からも思っていたし、本人にも「もしかしたらけいこの方がバッチテストに合格しやすいかもね」って言っていたしね。
少し時間オーバーだったけど、無事に事前講習も終了。明日の検定を待つのみになりました。
で、それからお昼ご飯を食べて、雪が良くないから黒菱もうさぎ平もあまり滑らずに、さっき教わった事を復習していました。
その夜は宿でのんびりまったり、お酒も美味しく頂きました。
↑↑↑初日の様子です
飲んでばっかりみたいですけど、まぁ実際そうかも(笑)
↑こんなにリフトに並んで居るのを見るのは10何年ぶりかも
↑黒菱です。雪がありません。
コブもありません(泣)
←事前講習の一コマです
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事前講習後に頂きました