2022年 三年越しの九州の旅 二日目 2022/5/2
さて、今日はいよいよ鹿児島に上陸します。 人生初めての鹿児島。鹿児島というよりも薩摩という方がおいらには思い入れがあります。 戦国時代には島津藩として関ヶ原からの脱出から始まり、 幕末明治維新では維新の最大の立役者となった半面、 西南戦争までを起こした薩摩藩。 色々な人物が輩出され、色々な作家達に描かれ、 おいらもあらゆる人達に色々な思いを持っている。 そんな薩摩にいよいよ上陸です。 さて、初めての鹿児島は一体どんな姿を見せてくれるのかな〜 上陸前から楽しみです。 |
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少し早めの起床したので、少しお仕事をします。 今やっているお客さんのあるプロジェクトに関する 要件仕様書を書いています。 色々と頭の中で考えていたストーリーを Word文書に落とし込み、 内容を見ながらあーでもない、 こーでもないと色々と試行錯誤しながら書いて 時間を過ごします。 お仕事ができるのが良いのか悪いのか。 おいらは決して悪いとは思いません。 それだけ自由になる時間が増えるということだしね〜 |
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朝5時30分くらいが日の出の時間なので、 その前に甲板に出てみるけど海上には霧がでているので 日の出は見ることができなかっったね。 みな狙っていたみたいだけど、 日の出時刻が過ぎたら皆部屋にもどっていったけね。 |
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志布志到着は9時頃時なので、 それまでは朝ご飯を頂きノンビリ過ごしました。 朝も同様のバイキング形式で620円だったけな。 夕食とそれほど代わらない食事だったけど、 この値段ならば納得です。 少し時間もあるので、朝食会場にあった珈琲を頂きながら 地図とにらめっこして、行く場所とルートを探ります。 九州、しかも南九州の距離感は全く解りません。 時間もどの程度かかるのかという想定もないので とりあえず方向とかを意識するレベルにおいて なんとなくイメージを高めておくくらいでした |
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携帯電話の電波は出航から少し経つと繋がらなくなり、 船内に無線Wifiは発信されているようだけど、 この手のWifiがまともに繋がったことないのは 例にもれずに繋がりませんでした。 でも、朝になり宮崎の岸の近くを運行している時は 携帯電話はストレスなく繋がっています。 最近は岸が見えていると電波は繋がる感じですね。 どこの航路でもね。 そうこうしている内に船は志布志湾に到着です。 外に出てみると「鹿児島」という文字が登場です。 なんか、凄く新鮮なんだけど、既視感みたいな感覚も あり、とても不思議な瞬間でした。 |
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志布志に到着したら、まずはトラック運転手から下船開始、 その次は乗用車で、最後にバイクです。 バイクの甲板に降りたらすっかりタイダウンロープは 外されていて、この辺りは同じ商船三井でも 大洗便とは違うね(笑) トラックと車の台数が少ないのかスムーズに下船開始です。 船が着岸してから、下船まではそれほど時間はかかりません。 ここでも不思議だったのが二人乗りバイクは 二人乗りのままで下船していたよね。 雨降ってもそうなのかな? |
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表に出てから初めての鹿児島の地を踏みしめました。 これで残すは宮崎県のみということになります。 さて、この船に乗っているライダーは恐らくほぼ全ての 人達が佐多岬にいくんだろうな〜って思いつつ、 あちこちに分散しながら発進しました。 大隅半島のど真ん中には肝付(きもつき)というなんとも 不思議な地名があります。 由来はどこにあるのかね〜 どうも桓武天皇の末裔とかいう伝説もあるみたいですね |
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おいらは錦江湾沿いの国道は避けて、 大隅半島のど真ん中を走る道を選択してひたすら南下します。 途中で、同じ船に乗っていたバイクと出逢って離れてを 繰り返しながら南下し続けます。 途中開聞岳がその雄姿を見せてくれながら、 佐多岬の近くまで来ました。 ここからは東側を回りながら佐多岬の入り口へ。 ここからは一本道を終点まで一走り。 駐車場は広くもなく、バイクの10台ほどで行くと まとまって止めることはもちろん、 優先して入れてくれない感じです。 |
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【ここで大隅半島の道路状況について 】 後でも少し書きますが、大隅半島は車の走っている台数が少ないです。 例えば伊豆半島とか房総半島とか能登半島とかの半島と比較しても圧倒的に少ないですね。 時間とかの関係もあるのかどうか・・・ また車線は国道でも黄色車線は思っていたよりも少ないです。 特に海岸線でも追い越し可能な場所がかなりあります。 そのため、少し距離は長くなっても国道を走った方が速いかもしれませんね。 関東近県の半島なんかでは、一本内側の道を走った方が圧倒的に速いのとは感覚が違います。 現に、おいらは山の中を駆け抜けてかなり良いペースで走っていたけど、 フェリーで一緒と思われる車とそんなに時間が変わらずにいたというような感じがします。 |
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佐多岬の駐車場からはトンネルを抜けて岬側へとでます。 本州の最南端にいよいよ行くことになります。 なんて、わくわく感はあんまり無かったな(笑) まぁライダーとしては先端とか端っこが大好きであり 「行くべき場所」になっているので半分義務だね おいらは一人でもあったし、 相棒をすんなり止めることができました。 その後警備員のマイクから20台くらいのバイクが 来たという声が漏れてきたけど、 彼らは車と同じように並ばないと駄目だったみたいだね。 この時点で11時30分くらい、 これがもう少し遅くなるともっと大変なことになる感じです。 やっぱり観光地は朝早くに到着するに限るね。 |
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トンネルを抜けると目の前にこんな感じの風景が どんと出てきます。 一度下ってから登り返す感じですね。 で、ここからは歩いて15分ほどの道を歩いて佐多岬へと。 まぁ神威岬をもの凄く大きくした感じといえば良いか(笑) |
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まぁ岬はどこもこんなもんかという感じですが、 その場所に行くことに意味があるのでしっかり 本州最南端をゲットです。 種子島とか大きな島もよく見えるみたいだけど、 ガスがかかっているためか、ぼんやり見える位でした。 |
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あんまり観光客もいないので記念撮影も楽ちんでした |
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開聞岳もしっかり見えています。 どこから見ても円錐状の綺麗な山だよね。 |
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さて、ここからどうするか。 今日の宿は指宿なので、錦江湾の反対側に行かないと 駄目なんだけど、ルートは幾つかあります。 根占から山川へ向かう最南端のフェリーがその一つ。 お次は垂水から鹿児島へ、 お次は桜島から鹿児島へ、 最後は錦江湾をぐるっと自走するルート。 佐多岬から海追いを北上するけど、 道が良いのと追い越し可能な車線であり、 時間は係らないで行くことが出来ます。 |
走っていたらこんな看板が 思わずUターンして撮影しました。 |
肝付とは別に、肝属でも「きもつき」と読むみたい。 どちらかというと肝属郡というのが正式な書き方みたいね これ以外にも、やはり初めて走る場所なので地名が 見慣れないのでとても新鮮でした。 |
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根占には佐多岬から30-40分くらいの12時30分に到着して、 13時初に乗ることができるぞと思いバイクの列に並びました。 するとおじさんが3時で良い?と。 え、前に3台くらいしか並んでいないけど乗れないのかと思ったら、今日は平日なので13時発の船はないそうです。 2時間以上も待つのもいやなので一路北上しました。 そこから北上すると垂水市内に突入です。 車の数も少ないし、白い車線も多いので快調に 距離を延ばすことができます。 |
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垂水フェリーターミナルに到着すると、 すぐさま出航するということで乗船手続きをして即時乗船。 といっても料金所でお金払う高速入り口みたいな感じです。 乗り込んだ直後にゲートが閉まりました。 本当にギリギリで乗ることが出来てラッキーでした。 |
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このフェリーはうどんが出てくるのが有名なので、 早速肉うどんを頂きました。 少し胃に優しいお昼ご飯にすることで お腹の具合が良くなりました。 で、外に出てみると桜島がどかんと目の前に佇んでいます。 これは本当に凄い景色です。 |
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また船が進むにつれて桜島の景色もどんどん ダイナミックに変化します。 中国地方、四国地方と九州地方の旅をするときには フェリーに乗ることがとても多いんですが、 ここまで景色がダイナミックに変化する場所も早々ないよね。 で、約40分位であっという間に鹿児島港に到着です。 |
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ここまでで、時刻は14時。 さっきの根占(ねじめ)で待っているだけでなく、 垂水フェリーにして大正解です。 ここからは海沿いの国道を南下します。 鹿児島市内は3車線の道が続いており、 快調なペースで進みます。 |
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国道よりも一つ海側の産業道路を走るのがお奨めですね。 国道と合流してからは片側1車線の黄色いセンターラインの道 が続きます。 でも、車の流れはそれほど悪くないので 関東近辺とかの海沿いの道を走るよりも ペースは良い感じです。 街路樹が椰子なのがとても印象的です。 道も広くて走りやすいですね〜 錦江湾を左手に見ながら南下すると 巨大なタンクがたくさん見えてきました。 ENEOSが経営している日本の石油備蓄基地のようでした。 |
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それを過ぎて少し行くと池田湖へと向かう道に分岐するので、 そちらへと進みます。 しばらく走ると左側に池田湖が出てきます。 この湖もとても不思議なところにある不思議な湖です。 恐らく火山の影響なのかカルデラっぽい作りで、 海からも近いけど周りが山に囲まれている湖です。 その昔にイッシーという謎の巨大生物が生息している という評判になった湖だけど、かなり昔の話だからね〜 でも、あとで解ったことで指宿に行ったら道路表示板に イッシーがしっかり出ていたので キャラクターとしてまだまだ成立しているのかな〜 |
池田湖辺りからは開聞岳がばっちしその雄姿を見せ続けてくれています。 開聞岳も薩摩富士といわれているくらい、円錐形が見事な山です。 この山も海から直接山になっているのでとても不思議な風景で、非常に特徴的な山ですね。 |
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少し南下していくと開けた場所に出ます。 すると開聞岳の雄姿がどかんと目の前に 地平から山頂まで邪魔するものが何もない姿は なんとも言えず凄い景色ですね〜 |
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開聞岳は周遊道路みたいな道があるので それをぐるっと回ってみます。 一番南側ではトンネルになっていて、 真っ暗なんだけど、天井に明かり取りのための穴が 空いているのでそれがライト代わりになっています なぜ、ここにトンネルを掘っているのかは 良く解りませんでしたが、 きっと何かがあるんだろうね〜 ライトで照らしているから明るいけど、真っ暗です。 |
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で、一周したのでもう一つの名所である 日本最南端の駅である西大山駅へと向かいます。 やはりどこでも最南端、最北端、最東端、最西端 という言葉がつくところは人が集まるんだよね。 唯一の例外としは 本州最西端の毘沙門鼻 最東端のドドヶ崎 は行きづらいからか人気は無いみたいだけどね〜 |
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やはり国道からもすぐ近くにあるし、 何も無いところにポツンと駅があることと、 これが最大の魅力だと思うけど 開聞岳の雄姿が目の前にあることなどから とても人気のスポットになっているようです。 おいらが行ったときにも次から次へと人が 集まってきていました。 鉄ちゃんでは無いと思うような人も、結構来ていたね。 で、本日の観光はこれで終了ということで宿に向かいます。 今日の宿は指宿シーサードパレスという宿で 砂湯が常設されているということと指宿の大きな旅館と 比較して安いと言うことで選択をしました。 まぁ、その選択は間違っては居なかったけど、 それなりのホテルでした。 |
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恐らくバブル時期に建てたものが色々なことがあったため 現在に至っている感じです。 温泉は純粋な指宿温泉ではなく隣の温泉みたい。 泉質は海辺の温泉の特徴であるナトリウム塩化物温泉です。 お湯はとても良い感じです。 宿のビールはスーパードライだったので、 近所のコンビニまで軽いジョグがてら行くことにしました。 Google先生に聞くと1kmくらいの場所にあるので そそくさと向かいます。 軽くジョグという感じでゆっくりとふくらはぎの様子を 聞きながら走ります。 街路樹は椰子の木で南国気分満点です。 で、コンビニは意外と距離があって片道2kmほどでした。 ビールをゲットして宿へ戻ります。 |
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夕食の前に砂湯を入っておきたかったので、 夕食の時間をずらしてもらい早速砂湯に入ります。 砂湯って、砂浜に温泉が湧いていて、 塩の満ち干で温泉が出ない時間帯になると その余熱と砂の重さなどの効果で通常の温泉に 入るよりも4倍の効果があるというのが謳い文句みたいです。 この宿の砂湯は、温泉を湧かしてそれを砂場に流して 殺菌と温めを行い、湯を湯を抜いて砂湯とする方式です。 一人当たり1200円徴収されます。 早速砂湯に入ってみたけど、以前別府温泉で入った時よりも 暑さはそれほどでもなかったかな。 余熱が冷めてしまったのかな・・・ まあ指宿に来たら砂湯なので、お約束ということでした。 |
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夕食はまぁこの手のホテルで一般的な感じでした。 お酒は焼酎の飲み比べというもので、 1000円で三種類90mlづつ出してくれるというもの。 全般的に九州では焼酎の価格が非常に 良心的な設定になっているのが嬉しいですね。 それなりの夕食を頂きながら、 お酒を楽しみながら時を過ごします。 |
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食事は、まぁ可も無く不可もなくって感じでしょうか。 決して美味しくないものではありません。 この値段を出したらこれくらいはねって感じ でもさつま揚げは美味しかったなぁ〜 さすがに本場って感じです。 焼酎もそれぞれ美味しかったですね |
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宿には研修生という形で日本人の若い人達とかおじさんが結構いたね。また外国の研修生もいたね。 これも経費削減のためなのか、最近の大きな宿の典型的な経営の仕方のように思いました。 食事も済み、お酒も済んだので部屋に戻ります。 今日は人生初めての鹿児島の旅。大隅半島から薩摩半島へぐるりと一走り。 桜島も目の前に目の前に見ることが出来たし、開聞岳も池田湖もね。それと忘れてはいけない佐多岬ね。 本州最南端ゲットしたので後は最西端のみですね〜 まぁそのうち行きましょう 明日は鹿児島県内で宿泊するので、鹿児島市内をあちこち見て歩きます。 やはり幕末から明治にかけて色々ことが起こったところに来たからには行かねばならぬ場所がたくさんあります。 さて、明日はどんな旅になるのかを夢に見ながらお休みなさい 本日の走行距離は246.7kmというもの。まぁ普通かな〜 |