ヤツと来た北の大地 四日目
      
7月18日(火) 
今日の予定は島抜け。また男達におそわれるのか(笑)と思うと少しドキドキする。
ヤツと姫は朝ご飯を食べた後、荷物を俺に縛り付けてから出発した。フェリーターミナルまで一走り。出発まで一休み。
↑二日間の残骸です
でもBBQの時のものは除外してですが(笑)
↑朝ご飯の支度中でーす

準備完了 出発です
←このポーズは忘れずにね
船が到着して乗り込むとまた2時間の休憩タイム。仲間のバイク達は相変わらず少なかったな。
出発間際になるとなにやら
外の方から歌声と拍手と大きな叫び声が聞こえてきた。俺の場所からは見ることができないが、何やら楽しそうな感じだったな〜
<<ちぃにぃは語る>>
礼文からはいわゆる0便という朝一番の船で出発です。この便には「お見送り」という名物があります。
噂では何度も聞いていたし、知っている人も多いと思うけど、
礼文島にあるユースホステルの桃岩荘という宿の人たちが仲間達をお見送りする儀式が有ります。
出航間際に船の前で集合し、歌に踊りに盛大なお見送りをするんです。
桃岩については賛否両論あるけど、ちぃにぃは今回の実際に経験してみて「
あれはあり」と思った。自分は参加しようとは思わないけどね(笑)
お見送りです
↑クリックしてみてね
ほんのさわりですが
ちょっとまじめに考えてみたけど、あれは「祭り」なんだと思う。
海外の話だけど、リオのカーニバルでは、たった一晩の祭りのために一年間ためてきたお金を全部使い果たすというあの精神。
日本各地でも「お祭り」にかける情熱には、時々驚かされる物がある。
桃岩の人たちがお祭りと思っているかどうかは知らないし、自分は実際に中に入っている訳ではないのだけど、やっぱりあれは「祭り」だよ。
何も知らない観光客がデッキで一緒に拍手したり踊ったりしている。何か人を引きつける力があるんだよね。
←乗船手続き待ちでーす

非常に怪しげな人形です
マウスオンしてみて
訳の分からない注意書きが(笑)
↑こんな感じで踊り始めます
↑いよいよ乗船開始です
観光客が多いのなんのって
船は人で溢れていました
↑Beerが飲めず、ちょっと不機嫌なのかな(笑)

無事島抜けを済ませました
←今回お世話になった船です
名前は忘れた(^_^;)
2時間程度の船旅を終えて、稚内に到着した。少し早いがヤツと姫もお昼ご飯。
俺ももう一つの最北端の食事処でご飯を頂き、先日も行った宗谷岬へと向かうことにした。

島に渡る前にも立ち寄ったお店です
↑かに丼 1000円くらいだったかな?
←記念撮影を済ませてから出発でーす
天気はいまいち少しガスっぽかったけど、宗谷丘陵のなだらかな風景はやはり何度見ても良いものである。
この前より多少は空いている最北端の△印で記念撮影をしてから今日の目的地である名寄に向かって海岸線を南下開始。

宗谷丘陵は実に北海道らしい風景です
宗谷岬に行くときは是非通ってみてね
←一応二人で来たので記念撮影を
別に喧嘩している訳ではありません(^_^)

マウスオンでおまけの映像です

バックの黄色いお花は
イワベンケイという高山植物です
普通標高
2000m以上の高地に咲きます

標高数メートルの所に咲くなんて
やはり自然環境が厳しいんでしょうね
宗谷岬から先は基本的に何も無い道をただひたすら走るだけ、途中多少のアップダウンを繰り返しながら、ただひたすら左に海を見ながら走り続ける。これが北海道の景色なんだと思わせる道が、永遠とも思えるような道が続いていく。
やがてクッチャロ湖という湖の手前でヤツは内陸方面にハンドルを向けた。クッチャロ湖を一望できるというクローバーの丘という場所に向かうために。でも
どこがクローバーの丘なのか俺にはちっとも解らなかった
ヤツは適当な場所に俺を止めて記念撮影をしていたけどな。

ヒオウギアヤメです
道北の海岸線では道路の脇に沢山咲いています

クローバー丘?にて
後ろにみえる湖がクッチャロ湖です
ここから先は嗅ぎ慣れた潮の香りから離れて、内陸へ向かって走っていった。
久々に沢山の木々達を見て多少の違和感と多少の安堵感を味わうことができた。
途中、ヤツと姫はセイコマとかいうコンビニ(しかしセイコマ多いよ北海道は)に入っていった。どうやらおにぎりとかを食べている様子だった。そのうち雨がポツポツと降ってきたのでヤツらはカッパを着込んでから出発。

本日最後の外での写真です
だって、これから先は・・・
途中、頓別(トンベツ)とか音威子府(オトイネップ)とか、字だけ見ると読めない地名を通り過ぎながら時々ふる雨の中、快調に走っていった。
ルート275とルート40が交わる辺りから雨がどんどん強くなってきた。
行きの新潟手前の雨なんて問題にならないくらいの土砂降り。こんな雨の中走ったこと無いので、俺はちょっと心配。でもヤツの運転はしっかりしていたし、任せるしかないから言われたままに走り続けた。
途中美深という街に入る前辺りからさらに雨が激しくなってきた。対向車が通り過ぎる度にバケツで水を掛けられるような状態を繰り返して美深の食事処に到着。
屋根が付いている食事処だから良かったけど、外を見ると道が川になっている。
水深20cm位かな?
食事処の人たちも「こんな雨見たこと無い」と口々に言っていた。
後で聞いたんだが、
北海道では51年振りの局地的な豪雨だったそうである。まぁこれも良い経験か。
それから少し迷いながらも今日の目的地である名寄サンピラーユースホステルに到着。
俺たちは屋根付きの駐車場に止めてもらったので大助かりだった。でも
ヤツが宿に泊まるということは俺の背中の荷物は必要ないということか・・・。ということはこのまま一晩荷物を積んだままかぁ〜。重いなぁ〜
<<ちぃにぃは語る>>
宗谷からオホーツク海を左手に見ながら南下したが、ここら辺りの風景は他の地域とは全く違う。オロロンラインともちょっと雰囲気が違うな。クッチャロ湖手前にあるクローバーの丘に行ったが、余りに観光地化されておらず、道路の入り口にはクローバーの丘という看板が出ているだけで後は何も無い。でもそれはそれで良いのかな。
名寄に向かう途中の大雨にはいささかびっくりした。
道が川になっているとはまさにこの事。途中天塩川が泥水が混じり合った急流になっていたので向かう先の雨が強いことは予想できたが、まさかあれほどの雨になるとは。笑うしかないよね。
ちぃにぃが
バイクで旅を続けている時に宿に宿泊するという経験は今まで一度しか無い。しかもしれは緊急避難的な宿泊だった。(というより、義理の姉に電話口で怒られて嫌々宿泊したんだけどね(笑))
ということで、バイクで旅に出てほとんど初めてという宿泊まりとなる。しかもユースホステルという場所に泊まるのも初めての経験となる。バイクで走って荷物をほどかないなんて、フェリー以外ではあり得ないと思っていたけど、これがまたラクチンである。

←宿に着いてのんびり

テント設営も無し、食事の支度も無し
ラクチンです
↑しばらくすると雨もやんできました
到着早々にビールを片手にまったりのんびり過ごしました。
名寄サンピラーYHはご主人(ペアレントというのかな?)もバイク乗りで、
バイク専用のガレージがあるので雨が降った日などはとても助かります。宿もとても綺麗で我らオフローダの例の汚い格好で入るのが恐れ多い位です(笑)
今回同宿となった神戸の親娘づれ、BMWのお兄さんと、MTBのおじさん達と色々な会話を楽しみました。
実は神戸の親娘づれとは礼文稚内のフェリーで行きも帰りも一緒だったんです。彼らは礼文では桃岩に宿泊したそうですが、娘さんはちょっと引き気味、お父さんはちょっとのめり込み気味って感じでした(^_^)桃岩の京都大会のこと話したら娘さんが「お父さん、四条大橋の下で踊らんといてぇ。私ひくわぁ〜」と言っていました。果たしてもしかしたら四条大橋でお父さんが踊る日も近いかもしれないな(笑)
と楽しい時間もあっという間に過ぎて就寝です。

これが宿に隣接しているガレージ
とっても便利です

ちょっと意味不明な食事でした
いつもはこんな事無いみたいだけどね

こんな感じの建物です
夜間10秒開放で撮影してみました

お休み前にのんびりとしています
↑こんな感じの寝床です
部屋はツイン形式です
↑と思ったら、お部屋の中に二階も
ありますよ