ヤツと来た北の大地 二日目
      
7月16日(日) 
朝4時30分過ぎにガシャンガシャンと音を立てながら、俺の周りを人が走り回っている。
到着したのかな?
ヤツが出てくるのを待つが、中々出てこない。家族連れやら、トラックの運ちゃん達ばかりが船の外に勢いよく飛び出していった。
車がほぼ全ていなくなってからヤツが現れた。また俺は荷物を縛り付けられてから朝靄に煙る小樽の街へと飛び出していった。

乗船客でロビーは溢れてます

バイクが全部で120台ほど
壮観です

準備完了して出発です
すぐに出発するかと思えば、なにやらバイクを並べて記念撮影を開始している。
しばらくしていよいよ出発。まずは札幌方面へと向かうようである。朝6時前の道は快適で調子よく走ることができた。でも札幌市内に入ってくると信号に止まってばかりいて、ヤツも俺もなにやら拍子抜け。

昨日の宴会のメンバーで記念撮影です
札幌では大通公園と時計台の周りでヤツと一緒に記念撮影をしてから北へ向けて走り始めた。
市外に出てから、ヤツはお腹が空いたらしくラーメン屋で腹ごしらえをしていた。一心地付いたのかヤツの走りも安定して来た。
信号は多いが、順調に北を目指して走り続けていった。
↑よく見る風景だよね
←時計台はリニューアル?したみたいです
がっかりする観光ポイントから脱出か(笑)
<<ちぃにぃは語る>>
フェリーの小樽到着は4時30分。でもライダーは一番最後の出発となるためかなり待たされる
船のロビーは人であふれかえっていた。いよいよ出発。とその前に昨日の宴会仲間で記念撮影をしてから出発。
小樽から札幌へ向かう道は快適だが、噂では
朝からパンダさん達のカツアゲが流行っているようである。皆さんお気を付けて。
本当は海沿いを北へ向かう予定だったが、折角来たので札幌観光をとしゃれ込んで市内に向かったが、あまりの信号の多さに辟易。
あれに渋滞が重なったらと思うとぞっとする。やはり大きな都市には近づかない様にしよう。
鶴沼の道の駅で、先発しているけいこと連絡を取るが、途中での合流は難しそう。稚内のフェリー乗り場で待ち合わせをすることにして北に向けて出発。

←札幌市内から北上すると
ちょうど良いあたりに道の駅があります
R12は走ってはいけないみたいです R275がお奨めみたい

なにげに街角にハマナスが
沢山咲いています
ヤツの運転は思っていたより大人しく、黄色車線ではしっかりと車の後に付いて走っていた。
北竜あたりからは周りの風景もだいぶ広々してきて、これが
北海道の風景かとちょっとだけ感動した(笑)
でも、これから先の景色の事を思い返すと笑ってしまうが。
留萌市内を迂回して、やっと海沿いの道に到着した。なにやら変な臭いがしてきた。ヤツに聞いてみるとこれが
潮の臭いということだった。結構良いものだな。ってでも俺たちの体には良く無さそうな感じもするが・・・
海沿いの道は道幅も広く、快適に走り続ける。しばらくすると
丘の上に大きな扇風機みたいなヤツが沢山現れてきた。ヤツはおもむろに丘へ登るダート道を駆け上がって一気に平坦な場所に到着した。
景色を見てちょっと圧巻。初めて見る風景である。
先ほど北海道の風景かと思った景色なんて比較にならない。これは皆が来たがるわけだと納得した。

巨大扇風機です その2
巨大扇風機です その1
また海沿いの道に戻って悪く言うと変化の無い、良く言うと北海道らしい風景の中、北上を続ける。
途中お腹が空いたので北の大地で初めての食事をホクレンとかいう旗を配っている食事処でお腹一杯にしてもらってから再出発。
すると、周りから山というか丘というか高い地形が見えなくなってきた。
見渡す限りの平坦な道である。
前を見ても、何処まで続くか解らない程、まっすぐな道が続いている。
ヤツの口から「
これがオロロンラインかぁ〜」と感慨深げな声が聞こえてきた。
確かにライダーの心をそそる何かがこの場所にはあるなと、俺にも思えてきた。
少し走るとまた
巨大な扇風機が一列に並んでいる場所に着いた。ヤツはまたしてもダートに乗り入れ記念撮影を始めた。
実はここから先、景色の良い場所では俺の意志が働いていたことをヤツは気がついていない。
ヤツは自分がその景色を見たいと思って寄り道している様だが、実は俺がヤツに働きかけをしていたことを。」
案の上、これから先はヤツと二人の写真より、俺と北の風景が多くなっているのが解ると思う。


結構お気に入りの写真です
まぁそんなことはどちらでも良い。普段見ることができない風景は心に焼き付けておきたいからね。
オロロンラインを快調に飛ばし、
Nという文字のオブジェを行き過ぎたと思った瞬間ヤツはUターンをしていた。なにやら意味ありげな場所なんだろうな。記念撮影をしていた。Nのオブジェに張られていた手書きの看板をみて思わず俺もヤツも笑ってしまった。
人間にとって意味のある物ならもう少し綺麗な看板にしても良いのに。
←一応お約束で記念撮影
マウスオンしてみてください
楽しいものが見れます(笑)

こんな道が延々と何十キロも続きます
延々と海沿いの道を走り続けてやっとの思いで稚内に到着。まだ時間があるようなのでヤツはそのまま市内を通過してさらに北上を続けて行った。宗谷丘陵と書かれた看板を右に折れて、気持ちの良い丘陵地帯を走って日本最北端と書かれた△のオブジェに到着。
本当は俺もあのオブジェを目の前で見たかったが、どうやらそこは人間のみが入ることが許されている場所のようである。
←まぁlこの写真もお約束かな(^o^)

一応相棒も記念撮影を
ヤツはつまらなさそうに一人で撮影を済ませて帰ってきた。でもヤツはしっかり俺と△を一緒に記念撮影をしてくれた。
サンキュウ!ちぃにぃ
お腹が空き空きの俺は日本最北端の食事処で美味しいGASをたっぷり食べてご満悦である。
さて、ここからヤツの奥さんとの待ち合わせ場所まで戻るとするか。
俺はお腹一杯になったがヤツは腹が減っている様で、稚内駅の横にあるお店に入って食事をしてた様である。
←まぁlこの写真もお約束かな(^o^)↑

駅の横にあるお店です
マウスオンしてみて
焼き魚定食 とても美味しかった
それからフェリー乗り場に着くと、いつも横に並んでいる白XR姫がいるではないか。久々の再開にちょっと嬉しかった俺だった(汗)
ここから約2時間程のフェリーの旅。
船に乗ると、
男4人が突然俺に襲いかかってきた。ちょっとあわててしまったが、船で俺が暴れないように固定してくれるためだった。
でもちょっとびっくりしたぞ。
←危ないのヘルメットはしましょうね
マウスオンすると襲われるシーンが(笑)
<<ちぃにぃは語る>>
初めて走ったオロロンライン。
北緯45度線、巨大発電機、何もないただまっすぐな道
これほどライダーの心をそそるシチュエーションも滅多に無い。ライダーにとって走りたい道のトップにランキングされている理由が良く分かる。でも雨の日には走りたくないなぁ〜と。
ちょっと残念だったのが、利尻を見ることができなかったこと。まぁしようがないよね。
道北は今回初めて走ったけど、道東とも道南とも道央ともひと味違った風景で、新鮮だった。
基本的には「
何も無い」という所か。自然の厳しさを感じさせる風景だった。
↑ちょっとだけ頂きました

もしかして
一番北海道らしい風景か(爆)
↑小樽以来久々の合流(笑)です

オジサン
仕事しようぜぇ〜

これも名物お出迎えでーす
しばらくすると、どうやら船が礼文島に着いた様である。ヤツがデッキに降りてきた。早速本日の目的地である久種湖へと向かっていった。
久々に白XR姫を先頭にして走ったが、なにやらかなり上手になっているとヤツが呟いていた。
<<ちぃにぃは語る>>
旦那をおいて走り回っているからうまくなって当然だよね(笑)
目的地に着いて、荷物を降ろしてもらってほっと一息つくことができた。
ヤツと姫(
ヤツの奥さんをなんと呼んで良いか分からないからとりあえず姫としておこう(笑))がテントを建てながら楽しそうにしているのを見て、俺も満足である。
明日は何処を走るのか楽しみである。
気持ちよいサイトです
<<ちぃにぃは語る>>
久種湖のキャンプ場は有料だけど、とても開放感にあふれていて気持ちの良いキャンプ場。
お風呂も温泉では無いけど、歩いて10分ほどの所にあり、のんびり歩くにはちょうど良い。
天気が良く、風も少なく、非常に暖かかった。地元の人も話していたが、風も少なく暑い暑いと言っていた。
それでも気温は22度ほどなんだけどね(^_^)
事故以来バイクでのキャンプはこれが初めてであり、
低周波治療器を背中に当てながら晩ご飯を頂きました
明日は礼文のお花たちを見て回る予定です。

←温泉ではないのが残念
所謂銭湯でーす
↑道産のアスパラは美味しいな