7月15日(土) のち
      
ヤツと来た北の大地 初日
なにやらヤツは出発当日の午前様になるまで帰ってこなかった。帰ってきたと思ったら俺を表に連れ出し、少しだけ酒臭い息を吐きながら荷物を俺に縛り付けている。
俺にとってこんなに重い荷物を付けられたのは、初めての経験であり、なにやら重心が高くて不安定である。
でも俺にはどうすることも出来ずにじっとしているしかない。
しばらく荷物と格闘した後、ヤツは家の中に入って2時間程してから出てきた。一寝入りしたようである。
だいぶすっきりした顔になり、酒臭さもとれていたので俺も一安心。
すぐ目の前の食事処でGASをお腹一杯にしてくれてから、暗い夜道を新潟方面へ向けて出発。
多少霧がかかっていたが空は星が見えている。俺のエンジンも調子が良い。なにやら楽しそうな予感がしてきた。
ヤツは俺を操り快調に夜道を飛ばしていく。俺もヤツの
右手の動きに併せてエンジンを気持ちよく回してやっていた。
途中大きな国道で一休み。オレンジ色の看板に吉野屋とか書いてあったが、朝も早いのに結構客がいるな〜
←朝からショウガ焼き定食を頂きました
しばらく走るとワインディングロードになってきた。ちらりと道路標識を見ると三国峠と書いてあった。気持ちよくコーナーを回り、標高を上げていき、一気に峠を越えて新潟県に入った。空を見上げると晴れていた。
そろそろ下道ばかりを200km程走った頃か、ヤツは高速道路に俺を走らせていった。今日どの程度走るかは知らないが、ヤツの事だからきっとギリギリまで下道を走っていたんだろう。
高速道路をしばらく走るといきなり俺の顔にぽつぽつと雨粒が落ちてきた。
ヤツは橋の下に潜り込んでカッパを着込み、すぐに再出発。次のSAで一休み。

越後川口のSAで一休み
するとバケツの底があいたような雨が降り出してきた。俺にとってこんな激しい雨は初めてである。でもヤツは平然とした顔をしながら出発して、雨の高速道路を飛ばし、新潟市内を抜けて無事フェリーターミナルに到着。

とにかく雨が強くて強くてね
ヤツは恐らく乗船手続きをするんだろう。建物の中に入って行った。
俺は一休み「フー、ちょっと疲れたぜ」
でも、俺にとってこの程度の距離はなんてことは無い。それより後遺症の残っているヤツの体の方が少し心配だな。

出航10:30だけど、
到着したのが9:50:近く
予定通りなんだけどね
しばらくしてヤツが戻ってきて、一緒にフェリーに乗り込んだ。俺たちの仲間が既に120台ほど壁沿いにずらっと並んでいた。
これから本当に北の大地に向かうんだという思いが強くなってきた。
←荷物を降ろさないといけないのが玉に瑕だね、新潟便
ヤツは俺の背中から荷物をほどき、階段の方へ歩いていった。
これから
18時間程はひとりぼっちか。まぁゆっくり寝ている事としよう。
<<ちぃにぃは語る>>
当日の天気予報は悪かったが、何とか六日町辺りまでは天気は持っていた。でも小出より先では前線の真下となっていた為か、本当に豪雨だった。久々の雨の中の走行も楽しかったな。
毎回のことであるが、下道を走りすぎ、乗船手続きが遅くなってしまう。次回からはもう少し余裕を持って行くことにしよう。
乗船してからは、最初4人で宴会。一寝入りした後はあれよあれよと
ライダー9人の宴会となってしまった。
しかも何故か以前逢った人たちばかり。やっぱり
北海道ライダー100人?300人説は正しいことが証明されたか(笑)
暇でしようがないフェリーの旅も仲間と一緒ならあっという間に過ぎていく。
それと一緒にあっという間にビールの空き缶も増えていく(笑)
昨日は1時間程しか寝ていなかったので10時には眠りにつくことにした。
明日朝にはいよいよ久々の北の大地に上陸である。約2年ぶり。自分の相棒との上陸となると4年ぶりか?
果たしてどんな旅になるだろうか

←最初はこんな感じ
マウスオンでこんな感じ(笑)

へなねぇの力作です
商品化したら(笑)
↓最終的にはこんな感じで宴会 その1
↓最終的にはこんな感じで宴会 その2
↓さっきのお城とは別のお城ができました