四国ロングツーリング&剣山スーパー林道の旅  4/4page

2002.05.01〜2002.05.06

聖地巡礼&魔のトライアングル誕生秘話


皆様こんにちは。GWはどの様にお過ごしでしたか?
我が家?我が家は本来ならスキー&寸又峡ツーリングのはずが、前半は仕事で全滅。
従ってスキーも無し!
その代わり平日を休んで聖地巡礼の旅にでました。
そのレポートを

<前振り>
・・聖地巡礼・・
幾千年の過去から聖地を訪れるためには数々の困難を乗り越え、あるいは地獄を見、途中で息途絶える事もあった。
これはある脳天気な夫婦の5泊6日の小さな聖地巡礼の旅日記である。

<序章>
ちぃにぃ「よくよく考えてみるとトライアングルが小さく成ってきているからしかたないかぁー」
敬子「あの三人の魔力には敵わないよね・・・」

<本文>
初日:
連休前半は仕事に祟られ、毎日夜遅くまで怒鳴り散らして頭が痛い。神経が高ぶっているのでよく眠れず頭痛が増していく・・・
おまけにスキーも行けず、安売りチケットも余ってしまった・・・
でも5/1日から6日まで休むことにし、聖地巡礼に行こう!
っで、5/1に柏で夕方6時頃敬子と待ち合わせをして、出発。首都高速を抜け、東名自動車道をひたすら西へ向かう。
走行中はすることもなく、先日テレビで見た「尾崎特集」が頭から離れず、ヘルメット中は「♪先生あなたは[か弱き]大人の代弁者なのかぁー 俺たちの怒りどこへ向かうべきなのかぁー」と熱唱。頭の中は尾崎がグルグル回ってしょうがなかった。
そんなこんなで東名をトラックと併走しながら海老名、足柄、日本平のSAにて休憩を取りながら「どの辺まで行こうか?」。
日本平では10時も過ぎていたのでこの辺りで泊まろうと言うことになり、静岡ICで降りる。近くのホテルにチェックイン。本当はゲリラキャンプをしたかったけど敬子が仕事終わりに出発したこともありお疲れモードがスイッチオン。翌日の長距離のことを考えるとベッドでの睡眠の魔力には抗いがたかった。
2日目:
朝6時頃起床。夜中周りの雑音がうるさく良く眠れなかったけどバイクに荷物を縛り付け出発。
空はどんよりとした曇り空。静岡ICから西へ向かう。浜名湖、名古屋と抜け、東名阪自動車道をひた走る。途中清洲ICを抜け、「このあたりがかず&まきの新居かな?」と思いつつ亀山へ。東名阪自動車道はあの道で無料!如何に日本道路交通公団が無能で怠慢であることが良くわかる(関係者に御知り合いの方がいたらすみません)
と一人ヘルメットの中でつぶやきながら、一般道の60km規制の怖さを思いつつひた走る。
天理市内を見下ろす休憩所で1:00。和歌山発徳島行き3:00発のフェリーに間に合う!急げぇー
和歌山港で出航30分前に到着し無事乗船。バイクは10台弱。
5:00過ぎ今回の第一の目的であるオフライダーの聖地「剣山スーパー林道」のある徳島へ無事到着。
フェリーの中で確認した月ヶ谷温泉村キャンプ場へ向かう。途中讃岐うどんのお店に立ち寄る。古いお店で入る前敬子が「大丈夫?」と心配したほど。でもここのうどんがこれまた絶品!気分を良くし、本日のキャンプ場へ。
夜「ともフェス」参加の知らせを主催者へ連絡する。「いまどこだぁ?」「浜松あたり?」「甘い甘い」「まさか四国にいるとか」「ピンポン剣山の近くだよ」「確か剣山林道は今工事中って言っていなかった?」ここで「何で巴さんはわれらが四国にいることを驚かないのか?不思議だ」と疑問に思うが「ともフェス」参加を告げ就寝。
3日目:
外は雨。ここで敬子となぜ雨?せっかく来たのに・・・確かちょっと前まで予報は晴れだったのに。
でもよくよく考えたら
1.巴さんが四国に接近中。
2.ゆうちゃんは岡山に滞在中。
3.へなねぇは九州に滞在中。
これだ!ちょうどわれらがいる場所は魔のトライアングルのど真ん中じゃないか!と気づく。
あの三人の魔力の凄まじさに恐れを抱き、これもまた試練のひとつとあきらめ雨具を着て出発。
林道手前のGSでは既に巡礼車がウヨウヨ雨具を身に着けている。給油担当のおばちゃんは一人でてんてこ舞状態。伝票を切るひまもなく、手に給油したリットル数をメモしているが、おばちゃん自身が混乱して「あんたらのがどれだがわからん!この手のひらのどこかに書いてあるんだけど・・・」手の平を見ると真っ黒。「こりゃ分からないよね」そんなこんなしているうちにも林道への入り口にはオフロードバイクが5台10台と吸い込まれていく。
さぁいよいよ出発。入り口で記念写真を撮り、実走約80KMはある日本一長い林道へ。
・・・途中は長いので省略・・・
雨と霧の中、途中の休憩所ではバイクがこれまたウヨウヨ。去年の平湯キャンプ場より多い。おまけに車も非常に多い。あまりのも物好きの集団だ。雨の日にゴルフをしている連中をみて「あいつらの好きだねぇ」と良く言うが、それどころではない。
ヘルメットを取ってびっくり。頭のてっぺんから脚の先まで泥だらけ。でもそのまま食事をしてまた走行。
入り口で9:15、出口で2:45の長い巡礼旅もやっと終了。途中休憩もしたけど、実走行時間は敬子のペースで4時間くらいかな。とっても充実した走行。
「ここはオフの聖地」と入り口で会ったおっちゃんが言っていたことを実感。きて良かった。
帰り道、怪しげなライダーに出会う。話を聞くと北海道から鹿児島までのツールドニッポンのレース中とのこと。道を教えてあげると舗装路にもかかわらずアクセルターンで引き返していった。つわものだぁー。
4日目:
外は雨。いよいよ巴さんが四国上陸だ。ますますトライアングルが絞られてくる。めげずに今日は室戸岬まで鰹を食べにいく。
途中は曇りだったり、大雨だったり、天気も大忙し。
室戸市に入ったころから突然の晴れ。トライアングルから外れたようだ。
鰹を食べ徳島のともちゃんフェスティバルの会場へ向かう。
会場に着き、テントを張っている最中からまた大雨。慌てて屋根の下に移動。
その夜のフェスティバルも無事終了。でもこれが悪夢の序章とは誰も気づかなかった。
5日目:
夜中耳の周りを「ブーンブーン」と飛ぶ音が・・・夜中中蚊と格闘しつつ、耳を済ますと雨音が。
明日も雨かぁ。と思いつつしばしの睡眠。朝起きてみると顔中が痛い。
鏡を見てびっくり。顔が腫れてしかも瞼を食われていて目も半開きのまま。おでこを触るとデコボコしている・・・
良く見るとテントの中には蚊がウヨウヨ。「こいつらこいつら」と蚊をつぶしまくると手が真っ赤になってしまった。
手足も含めて全部で数十カ所も刺されていた。
ヘルメットをするとおでこが痛い。でも気を取り直して出発。
今日は第2の巡礼地である「大阪梅田の阪神百貨店タイガースグッズ売り場」を目的に鳴門海峡を越え、瀬戸内海を越え、非常にわかりづらい阪神高速を乗り継ぎ梅田へ。とても暑い中例の汚い格好でグッズ売り場へ。六甲颪の流れるなか買い物を済ませ、地下の立ち食いもどきのお好み焼きを食す。ここではおばあちゃんから若い女の人まで何気なくお好み焼きを食べている。別にお好み焼きを食べるのをびっくりしたわけではなく、当たり前のように一人で食事をしている姿をみてちょっとカルチャーショック。大阪はすごい!と敬子と納得。さすが聖地!
梅田を出発し何とか名神高速道路にたどり着き、巴さんとの待ち合わせの関が原へ。
キャンプ場はまきちゃんお勧めの場所。人もいなく、空は晴れ。気持ち良く就寝。
最終日:
朝6時起床。8時には出発準備完了。食事もして撤収まで2時間で準備できたのは新記録?
これから長い長い旅の始まり。高速では1時間走ると20分休憩のペースを繰り返し何とか港北PAまでたどり着く。既に4時頃。
敬子はさすがに疲れた様子で後で「途中渋滞していてあれから首都高が込んでいたらもうイヤと言っていたかも」。
幸い東名も首都高も全然込んでいなく無事帰宅17時頃。
初日と最終日のみ雨に降られない天気でした。
四国剣山林道から阪神百貨店の巡礼地を巡る旅もこれにておしまい。


走行距離1900KMあまり
総費用???円

感想:
目的の剣山林道、阪神百貨店、鰹の刺身、讃岐うどん、お好み焼き、たこ焼きを無事
達成。
とても楽しかった。でも疲れた。
雨と蚊にはやられた。
「また行きたいか? どうでしょうか?  自走はちょっと勘弁ね。」 って感じで
す。

拙稿長々と御付き合いありがとうございました。